公開日 2024年08月26日
人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要なからだの仕組み全体を運動器といいます。運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの組織の障害によって立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」と呼びます。
ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。本市の介護が必要となった主な原因では、全体の約4分の1が「運動器の障害」となっています。
ロコモに関係する要因
日常生活に支障はないと思っていても、ロコモになっていたり、すでに進行している場合が多くあることが分かっています。
思い当たる項目がある場合には、生活習慣を見直して改善することや、運動器の不具合や病気がある場合は医療機関を受診するなど、適切な対処が必要です。
- 活動量の少ない生活:徐々に筋肉や骨が衰えてしまいます
- 偏った食事:運動器の機能を保つためには、バランスの良い食事が大切です
- やせ過ぎ:やせ過ぎは骨や筋肉がどんどん弱くなります
- 肥満:腰や膝の関節に大きな負担がかかります
- スポーツのやりすぎや事故によるケガ:間違った運動方法やフォーム、思いがけないケガは、関節に大きなダメージを与えます
- 運動器の病気:骨粗しょう症、変形性関節症、変形性脊椎症などの運動器の病気による痛みの症状や力の衰えが、移動機能を低下させます
ロコモチェック
7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサインです。1つでも当てはまる場合は、ロコモの心配があります。
- 片脚立ちで靴下が履けない
- 家の中でつまずいたり、すべったりする
- 階段を上がるのに手すりが必要である
- 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
- 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
- 15分くらい続けて歩くことができない
- 横断歩道を青信号で渡り切れない
今より10分多くからだを動かしましょう(プラス10)
運動器は負荷をかけることで機能を維持できます。ロコモを予防するためにも、日頃から運動することが大切です。
毎日、今より10分多くからだを動かし、座っている時間を減らしましょう。
- 普段から通勤や買い物、散歩など積極的に歩きましょう
- 掃除などの家事でからだを動かしましょう
- 歩くときは歩幅を大きくして早歩きをしましょう
- ストレッチや筋力トレーニングを家事や仕事の合間などに行いましょう
- プラス10についてはこちらをご覧ください
ロコモとフレイルの関係
フレイルは、加齢に伴って心身の機能が低下し要介護状態になる可能性が高い状態のことで、健康な状態から介護が必要な状態に移行する中間の段階のことです。フレイルが現れる要因には、身体的、精神・心理的、社会的の3つの側面があり、このうち身体的フレイルがロコモと深く関係しています。
ロコモはフレイルよりも若い年代から現れます。ロコモを予防することはフレイルの予防につながります。
関連記事
お問い合わせ
- 会津若松市役所 健康増進課
- 電話番号:0242-39-1245
- ファックス番号:0242-39-1231
- メール