熱中症にご注意ください

公開日 2024年06月10日

更新日 2024年07月10日

 近年の夏は暑く、熱中症で救急搬送される方も増えています。総務省消防庁の統計によると、令和5年5月から9月に熱中症で救急搬送された方は、91,467人にのぼりました。令和4年の同時期に比べると、約2万人増えています。熱中症は炎天下の屋外などで発症するイメージがあるかもしれませんが、約4割の方は住居で発症しています。そして、昼間だけではなく、夜寝ている間に発症する方も多いので、注意が必要です。 

 

 

熱中症とはどのような状態か

 熱中症とは、環境及びからだの状態や行動の条件が複雑に関係し、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあり、予防が重要です。

 ※環境:気温、室温、輻射熱など

 ※からだの状態:体調、年齢、暑熱順化できているかなど

 ※行動:活動強度、休憩時間の有無など

 

熱中症の症状

  • めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い
  • 頭痛、吐き気、嘔吐、体がだるい(倦怠感)、虚脱感、いつもと様子が違う

 

熱中症になりやすい方

  • 高齢者
  • 乳幼児
  • 持病のある方
  • 暑さに慣れていない方
  • 肥満の方

 

重症の状態

下記に当てはまる場合は、応急処置のフローチャートを確認しながら落ち着いて対処しましょう。

  • 呼びかけに応じない、意識がもうろうとしている、意識消失、からだが熱い、自力で水分がとれない等

 

熱中症かな…と思った時の応急処置方法

1 救急搬送の判断

 

2 からだの冷却方法

  • 涼しい場所へ移動させましょう
  • 衣服をゆるめましょう
  • 氷のうや保冷材で、首、わきの下、太ももの付け根を集中的に冷やしましょう

  なければ、自動販売機で買った冷えたペットボトルやかち割り氷をタオルにくるんで当てても、冷やすことができます

  • 水分や塩分、電解質などを経口補水液で補給しましょう(意識がもうろうとしているときは、無理に飲ませません)
  • スポーツや激しい作業・労働等によって起きる労作性熱中症の場合は、全身を冷たい水に浸す等の冷却法も有効です

 

熱中症の予防方法

暑熱順化(しょねつじゅんか)

急に暑くなる日や、気温の低下が続いたあとの暑さに対応できるように、その都度暑熱順化をすることが必要です。

暑熱順化とは

暑熱順化の方法

 

避けてほしい高温環境(年代別)

乳幼児

  • 暑熱下の駐車場では、わずか数分と思っても、自動車に乗せたままや寝かせたまま買い物等で離れることはやめましょう
  • ベビーカーは、地面からの照り返しもあるので注意が必要です

中高生

  • 炎天下のグランドでのスポーツは、中止する判断も必要です
  • 疲労している部活動後などは、体の熱を冷ましたり、休憩したり、十分に水分補給をしてから帰宅しましょう

中年層

  • 屋外での仕事や作業時は、休憩時間の確保や水分補給を確実におこないましょう

高齢者

  • 熱帯夜の就寝中は注意が必要です。冷房を使用し、室温を調整しましょう

 

日常生活の工夫

1 暑さ指数や、熱中症特別警戒アラート・警戒アラートを確認しましょう

  • 外出や行事の予定を、暑い日や熱い時間帯を避けて設定しましょう
  • 暑さ指数が高い時やアラートが出ている時は、運動や屋外での行動を中止したり、変更することも大切です

 

2 暑さを避けましょう

  • エアコンや扇風機で温度をこまめに調整しましょう
  • 涼しい服装をし、外出時は日傘や帽子を活用しましょう
  • 涼しい場所や日陰を利用しましょう
  • 携帯型扇風機や保冷材などのグッズを活用しましょう

3 こまめに水分補給をしましょう

  • ふだんは水や麦茶で十分ですが、大量に汗をかいた時や体調不良(下痢、発熱など)時、屋外での活動時は、塩分や電解質が入った経口補水液で補給しましょう
  • 入浴前後や起床後は、まず水分補給をしましょう
  • 一般的な水分摂取量の目安は、食事以外に1日1.2リットルです

4 継続する暑さに注意しましょう 

  • 夜間に気温が下がらない日は、冷房を使用して寝ることも必要です
  • 水シャワーや水浴びも、体温を下げるのに有効です
  • 空調のきいた公共施設や商業施設を利用するのもひとつです(「クーリングシェルター」の設置について

5 熱中症に特になりやすい方や体調に配慮しましょう

  • 脱水状態(下痢、発熱、二日酔い等)や食事抜きのまま、暑い環境に行くことは避けましょう
  • 熱中症による救急搬送者の半数以上が高齢者です。また、子どもは、体温調節機能が未熟であり、体調の変化を訴えることも難しいため、注意が必要です。

 

熱中症情報のサイトいろいろ

 

 

 

お問い合わせ

  • 会津若松市役所 健康増進課
  • 電話番号:0242-39-1245
  • ファックス番号:0242-39-1231
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