学校版環境マネジメントシステム

公開日 2023年11月22日

更新日 2023年11月22日

    

「会津若松市学校版環境マネジメントシステム(学校版EMS)」とは

 市の環境マネジメントシステムを参考に、学校や家庭など地域全体に環境にやさしい取組の環を広げることを目的にスタートした、市独自の取組です。学校生活の中で、地球温暖化防止、資源の有効利用、環境負荷の軽減、環境保全などの視点から、電気や水の使用方法について考えたり、「もの」をリサイクルしたり大切に使うなど、児童・生徒、教職員で取組を推進し、環境にやさしい学校づくりを進めています。
 市の小中学校32校すべてが、学校版環境マネジメントシステムに取り組んでいます。
 

令和5年度学校版環境マネジメントシステム更新校認定登録証授与式が開催されました。 

 

2023学校版EMS記念写真1.JPG    令和5年度学校版EMS授与式

  市では、環境にやさしい学校づくりを行っている学校に対し、「学校版環境マネジメントシステム認定登録証」を交付しています。認定には、3年ごとの更新審査が必要です。令和5年度は下記の5校の対象校が更新審査を受けすべて認定されました。
小学校(4校)・・・行仁小学校、永和小学校、大戸小学校、会津若松ザべリオ学園小学校
中学校(1校)・・・湊中学校

 

 令和5年11月6日(月)、生涯学習総合センター(會津稽古堂)において「学校版環境マネジメントシステム更新校認定登録証授与式」が環境大賞表彰式と合同で開催されました。授与式当日は、出席した各校の代表が学校の取組内容を発表しました。また、会場には児童・生徒の皆さんが作成した、学校における環境にやさしい取り組みを紹介する「環境壁新聞」を掲示しました。

 

 

令和5年度認定登録更新校の取組

行仁小学校

  •  主な取組

 〇 水道を使った後、蛇口をしめる
 〇 使わない電気を消す、コンセントを抜く
 〇持ち物に名前を書く(物を大切にする)
 〇ごみの分別

 

<発表原稿より抜粋>

  取組の特徴1つ目は、給食で飲んだ牛乳パックをリサイクルしています。食べ終わった後、牛乳パックの汚れを洗います。その際に節水のため、バケツを2つ用意し、1つのバケツに水を入れ、すすいだら空のバケツの方に汚れた水を捨てます。
 2つ目は、各学級や校舎内に「燃えるごみ」「プラごみ」「紙のリサイクル」等を分類して捨てることができるように、箱を設置しています。
 
1_行仁小.jpg牛乳パックのリサイクル
2_行仁小.jpg 校内のごみの分類
3_行仁小.jpg各教室のごみの分類
 
 

永和小学校

  • 主な取組
 〇 節電、節水につとめる
    〇 自分の使っているものを最後まで使う
    〇 花壇や校庭の環境を整える
    〇 ごみの分別  
 
<発表原稿より抜粋>

 特に力を入れている取組の1つ目は、エコ活動です。ごみの分別を進めるために種類別のごみ箱を各教室においています。ごみの分別を全校生に呼びかけて、プラスチックや古紙をリサイクルできるよう取り組んでいます。

 2つ目は、環境美化活動です。栽培タイムでは、全校生で花の苗植えや草むしりをして、学年の花壇の花がきれいに咲くように手入れをしています。
4_永和小.JPG 各教室のごみの分類
6_永和小.JPG 古紙はリサイクルへ
5_永和小.JPG 環境美化活動

 


大戸小学校

  •  主な取組
 〇 水を出しっぱなしにしない
 〇 教室を離れるときは電気を消す
 〇 給食を残さない
 

<発表原稿より抜粋>

 企画・環境委員会が中心となり、節水・節電・フードロスゼロについての呼びかけをしています。令和元年度から毎年続けて、毎月の水道と電気の使用量をグラフ化して掲示しています。そのことにより、前の月より少なくしよう、前の年より少なくしようと一人一人が意識して行動できるようにしています。
また、給食センターの先生にご協力いただき、毎日の食べ残しの量を記録しています。

 

7_大戸小.jpeg水道・電気・食べ残しの実績を掲示
8_大戸小.jpg 電気使用量の実績を掲示
9_大戸小.jpg 節電ポスターの掲示

 

       

会津若松ザべリオ学園小学校

  • 主な取組
 〇 牛乳パックのリサイクル
 〇 水を大切にする
 〇 電気をこまめに消す
 〇 身の回りの物を最後まで使う
 
<発表原稿より抜粋> 
 SDGs、持続可能な開発目標を支援し、様々な取組をしています。例えば、資源回収です。各家庭に呼びかけ、学校で集めた段ボールや空き缶、新聞紙などを資源回収しています。資源回収で得た収益金は、世界中の困っている人のために役立ててもらおうとNPO法人などに寄付をしています。
 
10_ザベリオ小.jpg SDGsの取組
11_ザべリオ小.jpg 節電ポスターの掲示
12_ザべリオ小.jpg 資源回収

 

        

湊中学校

  • 主な取組
 〇 緑化活動
 〇 リサイクル活動
 〇 小中合同の地域クリーン活動
 〇 節電・節水
 〇 牛乳パック回収
 
<発表原稿より抜粋> 
 私たちの学校の取組の特徴は2つあります。1つ目は、緑化活動が盛んなことです。毎年生徒一人一人が湊町の花である「サギソウ」を植えて育てています。
 2つ目は、地域との交流です。湊小学校と合同で近くの保育園や公民館の草むしりや窓ふき、道路沿いのごみ拾いを行いました。地域全体が協力して町をきれいにしています。
 
15_湊中.jpg環境ISO行動宣言
13_湊中.JPG地域施設の清掃
14_湊中.JPG湊町の花「サギソウ」の栽培

 

    
学校版環境マネジメントシステム(学校版EMS)の仕組み(PDCAサイクルの活用)
 学校版環境マネジメントシステム(学校版EMS)では、各学校において「環境にやさしい学校づくり」に向け具体的な行動目標を設定し取り組む中で、環境マネジメントシステムの仕組みである「計画(Plan)」「実施(Do)」「点検・記録(Check)」「見直し(Action)」のサイクルを活用します。
 認定を受けるには、「認証申請書」を市環境管理事務局(環境生活課)に提出します。その後、事務局が環境マネジメントシステムの仕組みが適正に運用されているか審査をし、適合していれば認定登録証が交付されます。3年ごとに更新審査を行います。

  • 計画(Plan)「目標を設定し、宣言します」

     


     

     学校でどのようなことに取り組むか児童(生徒)、教職員それぞれ決め、宣言します。また、その宣言した内容を全校生(教職員)がわかるようにして掲示します。
    ●取り組む項目は、児童・生徒が3項目以上、教職員は5項目以上です。
    ●それぞれの学校の特徴を活かし、独自のものを設定します。 

     
  • 実施(Do)「行動します」

     


     

     児童(生徒)、教職員がそれぞれ役割分担を決め、目標として設定した行動に取り組みます。役割分担は、委員会や各クラスの係などを活用し、学校のみんなが取り組みやすいものにします。 
      
  • 点検・記録(Check)「成果がわかるように点検・記録をします」

     


     

     チェックシートなどを活用し、各クラスや委員会で取組を振り返り、記録します。

 

  • 見直し(Act)「不都合がないか見直します」
     
    チェックシートなどの記録をもとに、より取り組みやすいものになるよう、必要に応じて項目や組織体制などを見直します。

 

お問い合わせ

  • 会津若松市役所 環境生活課 環境グループ
  • 電話:0242-39-1221
  • FAX:0242-39-1420
  • メール送信フォームへのリンクメール
 

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