公開日 2024年07月29日
更新日 2024年07月29日
市長メッセージ
この度、「佐渡島(さど)の金山」が世界文化遺産に登録されましたことは、佐渡市関係者の方々をはじめ、多くの皆さまの長年にわたる、まさに努力の賜物であり、心よりお祝い申し上げます。
佐渡と会津は、江戸時代に、佐渡で採掘された金を江戸まで運搬するルートの一つとして会津街道が活用されていたという歴史的なつながりもあり、平成12年から佐渡市の行谷小学校と本市の川南小学校が教育旅行による相互交流を継続しております。
また、平成27年からは、歴史的なつながりと相互の観光資源を組み合わせた首都圏や関西地方への共同プロモーションや、台湾をターゲットとしたコンテンツ開発など、国内外からの誘客促進にも取り組んでまいりました。
さらに、令和2年度には、こうした取組を発展させるため、「観光振興に関する連携協定」を締結、令和3年度には、官民をあげた誘客促進を図るべく、「会津・佐渡広域観光推進協議会」を設立し、高付加価値旅行商品の造成等に着手したところであります。
本市といたしましては、今回の世界文化遺産登録を契機に、両市の連携体制をより一層深め、観光振興と地域活性化に向けた取組を強化していく所存でありますので、佐渡市をはじめ、関係者の方々にはこれまで以上のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年7月29日 会津若松市長 室井 照平
世界文化遺産とは?
世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引き継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。
世界遺産は、1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約(正式には『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』)の中で定義されています。(※公益社団法人日本ユネスコ協会連盟のホームページより転載)
世界遺産には、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」と、3つの種類があり、それぞれの特性により分類されています。佐渡島(さど)の金山は、顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観としてこの中の「文化遺産」として認められました。
※世界遺産登録の基準は、こちらをご確認ください。
佐渡島(さど)の金山の代表的な構成資産
- 西三川砂金山
西三川砂金山は、平安時代の「今昔物語集」にも登場したと推定される、佐渡最古の砂金山です。西三川では、「大流し(おおながし)」と呼ばれる砂金採取が行われました。集落周辺の山の各所に堤や水路、砂金を採るために山を掘り崩した痕跡が良好に残っています。
- 鶴子金山
鶴子銀山は、1542(天文11)年に発見されたとされる佐渡最大の銀山です。600カ所以上の採掘の跡が確認され、時代の異なるさまざまな掘り方を見ることができます。また、鉛を使って鉱石から銀を取り出す灰吹法などの技術が石見銀山(いわみぎんざん[島根県太田市])からもたらされました。
- 相川金銀山
相川金銀山は、江戸時代に本格的な開発が始まりました。大量に生産された金や銀は貨幣として利用され、国の財政を大きく支えました。また、採掘から小判製造までが同じ場所で行われていた鉱山は国内でも佐渡だけであり、その工程を鮮やかに描いた鉱山絵巻が100点以上も残っています。
会津・佐渡広域観観光推進協会の取り組み
「会津・佐渡広域観光推進協議会」では、両地域を新しい広域圏として位置付け、旅行に対して特別な価値を持つ層をターゲットとした高付加価値なコンテンツの提案や、官民連携による受入態勢の強化により、観光消費額の向上に取り組んできたところであります。
令和5年度においては、下記より、これまでにない高付加価値な周遊ルートを造成するための取り組みを実施いたしました。
国内外の観光地間競争が激化する中で、佐渡島(さど)の金山の世界文化遺産登録を契機に、これまで以上に佐渡市との連携を強め、観光資源を相互に結び付け、周遊を促進していくとともに、魅力ある旅行商品の開発など、訴求力を高める事業を進めていきます。
詳しくは、会津・佐渡ポータルサイト(外部サイト)をチェック!