公開日 2024年09月03日
更新日 2024年11月18日
女性は男性よりも飲酒によるリスクが高いため注意が必要です
女性は、男性と比較して体内の水分量が少なく、分解できるアルコ ール量も男性に比べて少ないことや、エストロゲン(女性ホルモンの一種)等の はたらきにより、アルコールの影響を受けやすいことが知られています。このため、女性は、男性に比べて少ない量かつ短い期間での飲酒で、アルコールによる身体への影響が大きく現れる可能性があります。
本市の女性の飲酒の状況について
生活習慣病のリスクを高める飲酒をしている人の割合(男性は純アルコール量1日40g以上、女性は20g以上)について、女性は男性よりも割合は少ないですが、年々増加傾向です。
下記の表の数値は、福島県版健康データベース(FDB)の女性における「特定健診項目別標準化該当比(2018-2020年度)」のデータです。この数値が100より大きい場合は、2016-2018年度の福島県平均と比べて、該当する人が多い状況です。つまり、県、会津・南会津、本市すべてにおいて「飲酒頻度が毎日」、「飲酒日の飲酒量1合以上」と特定健診で回答した女性の方が増加しています。
県全体 | 会津・南会津 | 会津若松市 | |
飲酒頻度が毎日 | 104.67 | 117.31 | 124.68 |
飲酒日の飲酒量1合以上 | 108.83 | 112.88 | 106.04 |
「節度ある適度な飲酒量」とは
「節度ある適度な飲酒量」は、1日の純アルコール量が健康な男性で20g、女性や高齢者の方は10gです。
アルコール20gの目安
- ビール(5度) 500ml(ロング缶1本)
- 日本酒(15度) 180ml(1合)
- ワイン(14度) 180ml(グラス1.5杯)
- 焼酎(25度) 110ml(0.6合)
- ウイスキー(43度) 60ml(ダブル1杯)
- 缶チューハイ(7度) 350ml(缶1本)
※女性はこの半分の量が「節度ある適度な飲酒量」です。
純アルコール量の計算式
お酒の量(ml)×(アルコール度数÷100)×0.8=純アルコール量(g)
(例)ビール500ml×(5÷100)×0.8=20g
妊娠中・授乳中は飲酒を避けましょう
妊娠中に飲酒をすると、胎盤を通じて胎内の赤ちゃんの血液に入り、一緒にアルコールを飲んだ状態になります。生まれてくる赤ちゃんが低体重・脳の障害など様々な悪影響が出てくる可能性があり、胎児性アルコール症候群と言われています。
また、母親が飲んだアルコールが母乳へ移行する割合は高く、血液中のアルコール濃度と母乳中の濃度はほぼ同じといわれていて、赤ちゃんに妊娠中と同じような悪影響が出る可能性があります。
大切な赤ちゃんのため、妊娠中・授乳中は飲酒を避けましょう。
多量の飲酒は女性に多い乳がんや骨粗しょう症のリスクを高めます
多量の飲酒は、骨に必要な栄養素であるカルシウムの吸収を阻害し、尿への排泄を促進してしまいます。また、女性の割合が多い乳がんも飲酒と関係があります。乳がんのリスクとして、女性ホルモン(エストロゲン)や運動不足、肥満など様々な要因が知られていますが、アルコールは女性ホルモンを介して乳がんのリスクを高める可能性が指摘されています。
市ではこの他にも飲酒に関するホームページ記事を公開しておりますのでご覧ください。
お問い合わせ
- 会津若松市役所 健康増進課
- 電話番号:0242-39-1282
- ファックス番号:0242-39-1231
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