公開日 2023年12月28日
更新日 2025年12月25日
漆蒔絵教室
本講座は、会津の伝統工芸である漆蒔絵の素晴らしさや魅力を知っていただきたいと始まったもので、40年以上の歴史があります。地元会津で活躍している蒔絵師の照井克弘先生(蒔絵工房てるい)と国分幸一先生(国分漆工房)のご指導のもと、約8ヶ月かけて1枚の漆パネル作品を制作しながら、伝統的な蒔絵の技法の一つである研出(とぎだし)蒔絵の技法を学びます。
教室の様子
令和7年度は、16名の皆さんに参加していただいて、5月から12月にかけて合計15回の講座を行いました。教室では、本漆や銀粉など本格的な材料を使用し、受講生の皆さんが自らデザインした図案の漆パネル作品を制作しました。
研出蒔絵の基礎知識や技法の講義を受けます
材料や本漆や銀粉などを使います
熟練の蒔絵師の技を間近で見ることができます
作品づくりに集中しています
工程ごとに分かりやすく指導を受けます
慎重に研ぎ出しています
研出(とぎだし)蒔絵
絵漆で文様を描き、乾かないうちに金・銀の金属粉を蒔き付けます。乾燥後、色漆で描き、その上を呂色漆にて塗り込み、十分乾かした後、研いで文様を表します。さらに、胴摺りして摺漆をし呂色仕上をします。工程を簡単に表すと次のようになります。
1 図案構成・置目
紙に文様を下書し、裏面から輪郭を絵漆で細く描き、パネルの研出面に文様を転写します。
2 地描き
絵漆で描き、ただちに金・銀粉を蒔きます。
3 粉蒔き
粉筒にて蒔き、毛棒で蒔き詰めます。
4 彩漆
各種の色漆を、文様の上に平らに描きます。
5 塗り込み
パネル全面に呂色漆を平均に塗り込みます。
6 荒研ぎ・仕上げ研ぎ
炭などで金粉等が淡く現れるまで研ぎ、その後、砥石で荒研ぎよりも一層注意して研ぎます。
7 胴摺り・磨き・仕上げ
呂色炭の微粉を潤した布につけ、円形を描きながら平均に充分磨き、仕上げます。
受講生の作品紹介
教室の最終日には、受講生の皆さんから作品に込めた想いや制作で苦労した点などを発表していただきました。「先生たちが優しかったのでやりやすかった」「難しい工程でも仕上げていく楽しみを感じることができた」「とても楽しかった」などの感想をいただき、会津の伝統工芸を学ぶこの講座が受講生の皆さんにとって充実した時間となったようです。研出蒔絵は難しい技法ですが、受講生の皆さんの作品はどれも素敵な作品に仕上がり、8か月にわたる学習の成果が表れていました。




その他
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