未来デザインワークショップ成果報告会【全体会】を開催しました

公開日 2021年08月10日

更新日 2021年08月10日

 

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 市では、地域の課題解決や活性化につながる公共施設等の利活用推進に向け、「公共施設再編プラン」という計画の策定を進めています。
その計画案のご説明や、これまでの各地区でのワークショップや活動の振り返りなどを行いながら、今後の取組の進め方などについて考える成果報告会
を開催しました。

 

 ◎アーカイブ動画も公開しておりますので、参加いただけなかった方や振り返りたい方など、皆さまぜひご覧ください。

 

開催内容

 

 

  • プログラム(予定)
 ※プログラムの内容は予告なく変更となる場合があります。ご了承ください。
時間 内容 説明
13:30 公共施設再編プラン(案)の説明
・説明:財務部 副部長 押部 隆弘
将来の公共施設の再編・活用に向けた計画である「公共施設再編プラン(案)」の内容についてご説明します。
13:45

取組事例の発表
【発表 】
・みんなと湊まちづくりネットワーク

 事務局長 鈴木隆良 様
・大戸まちづくり協議会

 すこやかちくりん 教育部会

 部会長 白岩源 ⼀ 様

「公共施設再編プラン」の実践事例として、地域の課題解決や活性化につながる公共施設等のあり方について検討を進めている、湊地区及び大戸地区の取組状況について、各地区の地域組織の方から発表いただきます。

14:00

トークセッション①
“地域”をRe: デザインする
~持続可能な地域づくりを目指して~
【参加者 】
・みんなと湊まちづくりネットワーク
 事務局長 鈴木隆良 様
・大戸まちづくり協議会

 すこやかちくりん 教育部会

 部会長 白岩源⼀ 様
・北会津地域づくり委員会

 ドキドキ商人部会

 部会長 ボンド亜貴 様
・会津若松市第1地域包括支援センター

 所長 國分 千枝子 様

取組みを進めている各地域の代表の方や、地域活動の支援を行っている包括支援センターの方などにより、今後の活動の進め方や展望などについて意見交換を行います。

 

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14:50 休憩  
15:00 各地区のワークショップの成果の紹介 各地区の取組の成果について、市民ギャラリーに展示している成果品をもとにご紹介します。
15:10 トークセッション②
“公共”をRe: デザインする
~「縮充」のまちづくりを目指して~
【参加者 】
・前橋工科大学 准教授 堤洋樹 様
・(一社)シビックテック・ラボ 市川博之 様
・財務部 副部長 押部隆弘
「公共施設再編プラン(案)」の内容や各地区の状況などを踏まえ、今後の課題や取組の進め方、市と市民との協働のあり方などについて、有識者とともに意見交換します。
16:00 閉会  

 ◎グラフィックレコーディング作成:(一社)シビックテック・ラボ 市川希美 様、市民ファシリテーター

 

  • 参加費:無料
  • 主催:会津若松市
  • 注意:

   ①新型コロナウイルス感染症対策として、マスク着用、手指消毒、検温等へのご協力をお願いします。また、会場の混雑状況によっては入場制限等を行う場合があります。
   ②会場の駐車場は2時間を超えると有料(30分ごと100円)となります。あらかじめご了承ください。
   ③成果報告会中の会場の入退場は自由です。

 

 

トークセッションにおける主な意見など

 

  • トークセッション1:“地域”をRe: デザインする~持続可能な地域づくりを目指して~

  ● 他の地区の取組で印象に残ったこと
   ・炭火焼の取組などは参考にしたい(湊地区 鈴木さん)
   ・学校と公民館を活用し、学校と地域の結びつきを強化していきたい(大戸地区 白岩さん)
   ・特色ある活動が多くうらやましい。これから活動と施設を結び付けていきたい。(北会津地区 ボンドさん)
   ・地域 づくりは「はじめの一歩」が難しい。他の地区を参考にがんばりたい。(第一包括 國分さん)


  ● 公共施設について不便だと感じることや課題など
   ・使いたいと思ったときに自由に使えない。(湊地区 鈴木さん)
   ・登録団体であっても3日前までの予約受付 であるため当日予約などができるとよい。
    また、利益を生む活動(農産物の販売など) に制限がある。(大戸地区 白岩さん)
   ・公民館などは使いやすいルールにしてほしい(北会津地区 ボンドさん)
   ・地域に活動の場所がない。公共施設は利用料金がかかるので資金力がない団体などは活動が大変。(第一包括 國分さん)

  ● 今後の地域活動の展望など今後の地域活動の展望など
   ・いつまで自分たちの地域が保てるのか危機感がある。リードタイムを意識し、スピード感ののある活動を進めていきたい。
    また、市には提案や意見をなげかけても返ってこないことが多い。しっかりキャッチボー見をなげかけても返ってこないことが多い。しっかりキャッチボールをしてほしい。(湊地区 鈴木さん)
   ・人口が少なくなっても維持できる地域を目指していきたい。(大戸地区 白岩さん)
   ・そこそこ豊かで困っていない地域。そこをどう盛り上げるかが課題。熱量を生むアクションのおこし方を考えていきたい。(北会津地区 ボンドさん)
   ・学校の空き教室でサロン活動を行うなど、学校なども巻き込みながら、高齢者だけでなく、地域住民みんなでまちづくりに取り組んでいきたい。(第一包括 國分さん)
   ・市としても、再編プランを契機に、地域の課題解決や活性化につながる公共施設の活用の取組を進めていく。ご意見を踏まえ、特に、地域の皆さんとのキャッチボールはしっかり行っていきたい。(押部副部長)

 

 

  • トークセッション2:“公共”をRe: デザインする~「縮充」のまちづくりを目指して~

  ● 「公共施設再編プラン(案)」について
   ・一般論ではなく、具体的な内容になっていてよい。アイディアの実現方法などは市民と一緒に考えていった方がよい。また、「領域」というキーワードも重要。行政、民間、住民といった「領域」を崩していくことも今後の取組には必要ではないか。(堤准教授)
   ・「代替」の考え方が入るとよい。サービスの主体や代替手段についても検討していく必要がある。また、見直しのタイミングについても、 10 年後や 20 年後では前提条件が変わってくるため、柔軟に内容を変えていくことも必要。

 

  ● 地区別ワークショップの取組や地域の活動状況について
   ・各地域において、自分たちでできることに取組んでいてよい。
    また、地域の方々も実感として、公共施設以外の場も使えることも分かってきているのではないか。公共施設にこだわらず、活動と場を結び付けながら柔軟な発想で取り組んでいってほしい。(堤准教授)
   ・継続している活動が多いことは大変良い。活動を通して生まれる誇りや嬉しさが取組の継続につながっていく。

    地域の皆さんには、ぜひ「生活の質の向上」を目指して取り組んでほしい。
    また、高齢化により地域活動の担い手が60代以上が当たり前になっている(むしろなっている60代で“若手”)。高齢の方々の熱量が上がると活動も活発になっていくと思う。(市川氏)


  ● 今後の取組の進め方等について今後の取組の進め方等について
   ・NPOを立ち上げ、団地の空き室を活用し、学生の支援、定住促進と地域の多世代交流につなげる「LIFORT」という取組を進めている。

    活動場所を自分たちで作っていく、という視点で、生協や地元の金融機関などの協力も得ながら少しづつ活動の輪を広げている。
    ビジョンの実現のためには、小さな取組からスタートし、地道に協力者を得ていくことが重要。まずは取組をやってみて、その中で「自分たちではできないこと」が出てきた段階で、ほかの地域の方や企業など「できる人」に相談し協力を仰いでいくしかない。
    地域の中には絶対にノウハウのある方や協力いただける方がいるので、まずは、動いていってほしい。そうした地道な活動の積み重ねが、達成感や熱量の向上につながっていく。(堤准教授)
   ・人口流出対策としては、外から来た大学生を定着させるより、もともといる子どもたちを残す方がやりやすい。その時に重要なのが仕事とコミュニティ。これから仕事は在宅ワークなども当たり前になるため、場所を選ばなくなっていく。そのときには、自分や家族が帰属するコミュニティがあることが、今後、子どもたちが生活する場を選ぶ際のポイントになっていくはず。子どもたちが「ここにいたい」というコミュニティを地域においてしっかりと作っていってほしい。
   また、コミュニティどうしのネットワーク化も重要。地域同士のつながりを作ったり、新しい方々が参加できるようにしたりといった新しい地域像を、柔軟な発想でデザインしていく必要がある。(市川氏)
   ・お二人の話を興味深く聞いた。会津にも大学やAictなどもある。また、ネット環境があれば地元で学び、働ける時代になっていく。都会に出たい、という気持ちも否定できないが、帰って来たい、と思える地域づくりにつなげていきたい。(押部副部長)

 

 

  • 質疑応答

  ●それぞれの地域で取組を進めると、地域同士で人材や資源の取り合いとなるなどゼロサム状態になるのではないか。(会場参加者)
  ≪回答≫

   ・地域間では競争ではなく、連携をしていくことで、全体的に向上していく取組にできると思う。そのためにもまずは「自分の地域」ではじめ、その輪を広げていくことが重要。(市川氏)


  ●活動をボランティアで続けるのは大変。どう考えたらよいか。(北会津地区 ボンドさん)

  ≪回答≫

   ・よく公共施設で稼いではいけない、という意見を聞くが、そうではないと思っている。
    「みんなで共有する」という内容であれば「公共」といえるはず。そうした考え方について市民全体で共通認識を持てれば、地域の活動や公共施設を使った取組で活動費を稼ぐということにも理解が得られるはず。(堤准教授)
   ・資金を得るということであれば、「小規模多機能自治」や「BID」といった制度の活用もあり得る。手法は色々あるので、自分の地域の取組がどういったモデルにあてはまるのかを考え、有効な制度等を活用していくのもよいと思う。(市川氏)

 

 

グラフィックレコーディング

 当日のトークセッション等の内容について、イラスト等を使ってわかりやすくまとめた「グラフィックレコーディング」を作成しました。

  内容の振り返りなどにご活用ください。

 

 

 

アーカイブ動画をご覧ください

 本成果報告会のアーカイブ動画を1か月程度公開いたします。

 下記よりご覧ください。

 

 

【参考】再生時間の目安
トークセッション1 冒頭から01:14ごろまで
市民ギャラリー展示紹介 01:15から01:20ごろまで
トークセッション2 01:20から最後まで

 

 

【同時開催】「未来デザインワークショップ」成果品の展示会(オープンハウス)へご来場ください

 

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 「公共施設再編プラン(案)」をとりまとめるにあたり、各地区で開催した地区別ワークショップの成果品や地域組織を中心に実践的な取組を行っている北会津、河東、湊地区の活動等をご紹介する展示会を下記期間中行っています。

 ぜひお立ち寄りいただき、ご自身の地区はもちろん、他の地区の取組などをご覧ください。

 また、会場では、「公共施設再編プラン(案)」へのご意見(パブリックコメント)も募集します。 

 

  • 開催日時:令和3年7月16日(金)から20日(金)午前10時から午後5時(最終日は午後3時)
  • 開催場所:生涯学習総合センター(市民ギャラリー)
  • 開催内容:令和元年度から実施した「未来デザインワークショップ」の各地区の意見・アイディアをまとめた成果品や北会津・河東・湊地区の活動紹介など
  • 参加費:無料

 

お問い合わせ

  • 会津若松市役所 財務部 公共施設管理課 総務グループ
  • 電話:0242-23-7087
  • FAX:0242-39-1454
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