市営簡易水道事業の経営戦略を策定（改定）しました

簡易水道事業の経営戦略の策定（令和７年１１月改定）について

　地方自治体等が運営する公営企業は、全国的に、人口減少や高度成長期に整備した施設の老朽化による更新の必要性といった課題を抱え、今後の経営環境の厳しさが懸念されています。

　本市の簡易水道事業においても、人口減少に伴う簡易水道利用者減少による料金収入の減少、老朽施設の更新による費用の増加が見込まれ、経営の改善が必要な状況にあります。

　こうした状況のなか、平成27年、国（総務大臣）から、各公営企業が将来にわたり住民サービスを安定的に供給していけるよう、計画的な経営基盤の強化と財政マネジメントの向上を図る必要があるとして、令和2年度末までの経営戦略（中長期的な投資・財政計画）を策定するよう要請があり、市では令和３年３月に、適正かつ効率的な事業運営を計画的に行っていく目的の下、簡易水道事業の経営戦略を策定しました。

　その後、国（令和4年1月25日付総務省課長通知）において、「令和7年度までに経営戦略を見直すこと」「持続可能サービス提供において不可欠な事項（更新費用や物価上昇に伴う経費の反映、収支を維持するうえで必要な料金改定等の検討など）を盛り込むこと」等を考慮して、経営戦略の見直しを行うよう通知があり、効果的な老朽施設更新調査や料金改定の検討、見直しに伴う地区説明等を行い、令和7年11月に現行の経営戦略を改定しました。

【R7改定版】簡易水道事業経営戦略[PDF：970KB]

今後の簡易水道事業の運営について

経営の「見える化」を通して経営状況の共通認識を図ります

　令和2年4月1日から、地方公営企業法の一部（財務規定等）を適用し、公営企業会計による処理、貸借対照表、損益計算書などの財務諸表の作成を開始しました。

　これにより、単年度の現金の収支だけでなく、資産状況なども含めた全体の経営状況を把握、「見える化」することができます。

　まずは、この「見える化」により、飲料水を作るのにどのくらいの費用がかかってるのか、施設がどの程度老朽化しているのか（改修が必要なのか）、収入はどの程度あるのか、といった経営の状況について、利用者や地域の皆さんと共通の認識を持てるよう取り組んでいきます。

経営戦略の検証、見直しを行いながら適正で効率的な事業運営に努めます

　今後の簡易水道事業の運営にあたっては、具体的な施設の改修方法と費用、それを賄う収入の計画を早い段階で検討、決定して経営戦略に盛り込み、計画的に行っていくことが重要です。

　そのために、近接する民営簡易水道の将来的な管理のあり方などを踏まえ、利用者等との協議、「簡易水道事業経営審議会」での審議を経ながら、経営戦略がより実効的なものとなるよう、定期的な検証を行っていきます。

（参考１）経営戦略策定までの主な経過≪R2~3≫

使用者（湊町下馬渡地区、同東田面地区、同西田面地区）との協議

• 令和2年12月15日から12月18日　簡易水道に関する意見交換会
• 令和3年1月8日から1月21日　経営戦略素案に関する地区説明会

簡易水道事業経営審議会での審議

• 令和2年11月25日　第1回審議会（簡易水道事業の概要、経営戦略の策定について）
• 令和3年2月3日　第2回審議会（経営戦略案に関する審議、答申案の検討）
• 令和3年2月5日　答申

（参考２）経営戦略改定までの主な経過≪R7≫

使用者（湊町下馬渡地区、同東田面地区、同西田面地区）との協議

• ※令和4年度以降、施設更新方針や簡易水道料金改定にかかる地区との意見交換を複数回開催
• 令和7年2月25日から4月28日　経営戦略改定方針及び料金改定にかかる地区説明会
• 令和7年8月4日から8月7日　料金引上げ方針についての地区説明会
• 令和7年10月16日から10月21日　経営戦略改定案についての地区説明会

簡易水道事業経営審議会での審議

• 令和7年7月11日　令和7年度第1回審議会（簡易水道事業経営戦略の見直し方針）
• 令和7年11月6日　令和7年度第2回審議会（簡易水道事業経営戦略改定案に関する審議、諮問）
• 令和7年11月6日　答申　

お問い合わせ

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