甘いお菓子や飲み物に含まれる、糖分の見方を知りましょう

公開日 2018年11月01日

更新日 2020年02月25日

 本市の、特定健康診査の結果やお子さんの健康診査の結果を見ると、肥満が多くメタボも多い現状があります。

 思い当たる原因をお伺いすると、「間食が多いからかな」「甘いものが好きで1個ではやめられない」「飲み物は甘いものが多い」などと教えていただくことがあります。

 砂糖類を含む食品、特に菓子類や飲み物についてどのくらい砂糖類が含まれているのかの見方を知ることで、食品の選択にお役立ていただければと思います。

 

炭水化物の種類

  糖分、いわゆる「炭水化物」には3つの種類があります。

  • 食物繊維・・・野菜や海藻・キノコ類などに多く含まれ、血糖値の上昇を遅らせ、脂の吸収も抑える糖分
  • 複合糖質・・・ごはんやパン、麺類やイモ類など、血糖値の上昇が比較的ゆっくりな糖分
  • 単純糖質・・・お菓子やジュース、清涼飲料水など砂糖を多く含むものや、果物・アルコールなど、吸収が早く急激に血糖値を上昇させる糖分

 

血糖値の変化

 食べると血糖値は上昇しますが、食べる内容や順番によって血糖値の上昇する速度は変わります。

単純糖質と言われる、砂糖等の糖分を含む菓子類や飲み物・果物やアルコールなどは、食べたときに急激に血糖値が上昇します。

急激に血糖値が上昇するということは、正常の値まで血糖値を下げるために「インスリン」(血糖値を唯一下げるホルモン)をたくさん使うことになります。この「インスリン」というホルモンは、すい臓から分泌されますが、一生で使える量には一人一人限りがあるため、無駄遣いは禁物です。

 そのため、小さい頃からの食習慣(特に間食の内容や量、時間帯)には気を付けたいものです。

 

砂糖類の上限量は

  年齢や、血液検査の結果で砂糖類の摂取上限量は変わります。

調味料として使用する砂糖類や、食品に含まれる砂糖以外に、はちみつや飲み物によく含まれる果糖ブドウ糖液糖もあわせての上限量となります。

インスリンを出すすい臓に負担をかけずに処理できる量を知り、選択の目安にしましょう。

条件 上限量
3歳未満児 5g

3~5歳児

60歳以上の方

血糖値の高い方

10g
6歳~成人 15g
成人 20g

 

食品の材料

 ほとんどの食品には、原材料名が表示されています。

原材料名は、使われているものの量が多い順に書いてあるため、その食品が何を材料に作られたかを知ることができます。

ご自分が普段食べているものや、飲んでいるものなど、購入の際に原材料名を見てみましょう。

 

 hpレモンラムネ.jpeg  

  砂糖・ぶどう糖が材料に多く含まれています。

ちょこ表示砂糖・食物性油脂の順で多く含まれています。

砂糖類がどのくらい含まれているか

  栄養成分表示を見ると、その食品に含まれているエネルギーやたんぱく質・脂質・炭水化物の量などがわかります。

この中で、菓子類や糖分を含む飲み物は「炭水化物」を見ていただくと、どのくらいの砂糖類が含まれているかがわかります。

エネルギーの表示を見る機会は多いと思いますが、他の栄養成分にも目を目を向け、どんな栄養素がどのくらい含まれているかをご確認ください。

 

 炭水化物は、ごはんや野菜など多くの食品に含まれています。体にとっても必要な栄養のため、必要な量の摂取が必要です。

今回ご紹介している、砂糖類を含む菓子類や飲み物については、上限量を守り摂取していただくことが健康を維持するために大切です。

 

チョコカロリー 46gの食品の中に含まれている砂糖類が26.5gという見方をします。hpグミ.jpeg1袋に22.2gの砂糖類が含まれているため、この1袋で成人の1日上限量を超えてしまいます。

自分に必要な食事量が知りたい

 そんな方は、ぜひ栄養個別相談会健康相談をご利用ください。

また、運動したいけど方法がわからない方など運動に関する相談をしたい方は、運動相談会をご利用ください。

 

 

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