は虫類(はちゅうるい)<目次>

公開日 2014年12月16日

更新日 2016年12月28日


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カメ目

有鱗目

イシガメ科

ヌマガメ科

トカゲ科

カナヘビ科

ユウダ科

クサガメ

アカミミガメ ニホントカゲ ニホンカナヘビ

ヒバカリ

ヤマカガシ

 

 

 

 

 

 
有鱗目
  
ナミヘビ科 クサリヘビ科
シマヘビ ジムグリ アオダイショウ ニホンマムシ

  


哺乳類の概要について           文:菅原 宏理氏

は虫類の概要

 両生類から一歩進み、より陸上の生活に適応したものがは虫類です。陸上への進出は乾燥との戦いでした。体の表面をかたい鱗(うろこ)でおおうことで水分の蒸発を防ぎ、尿酸(にょうさん)と呼ばれる水分の少ない尿を排泄することで、長期間水を飲まなくとも生きることができます。また体内受精をし、かたい殻をもつ卵を産むことも水からの脱却の工夫です。
   は虫類はカメの仲間とトカゲの仲間、ヘビの仲間に分けることができます。カメの仲間は例外的ですが、ヘビやトカゲは多くの人に嫌われている生き物です。しかし原因は誤解や迷信によることが少なくありません。古来から神聖な生き物とされてきた種であり、実際に人の生活に有益である面が多く、この機会にぜひこのグループを見直していただきたいと思います。
    現在日本で確認されているは虫類は約100種類です。

 

会津若松市におけるは虫類の概要

 は虫類を全体的に調査対象とした報告は多くありません。好かれていないことが根本にあるのですが、その他に、鳴かず、生息範囲が広く、罠をかけるのが難しいことなどが理由としてあげられます。また夜行性の種もあり、わたしたちの普段の生活ではまず見かけることはありません。
   会津若松市ではカメの仲間2種、トカゲの仲間2種、ヘビの仲間7種の計11種が確認されています。カメの仲間2種はほとんどが鶴ヶ城公園での報告であり、ペットとして飼うケースがある種であることから、自然分布とは言い切れない面があります。トカゲの仲間2種は市内全域で広く見ることができます。ヘビの仲間はカエルをよく食べるシマヘビ、アオダイショウなどは比較的多くの報告例がありますが、夜行性であるタカチホヘビは確認例が非常に少なく、生息していると考えられるシロマダラはまだ確認されていません。      

 

『会津若松市身近な生き物(は虫類)』の概要

 「会津若松市身近な生き物」に選定されたは虫類は12種です。
   比較的容易に観察できる種としてトカゲ、カナヘビ、シマヘビ、アオダイショウが選定されています。特にアオダイショウは大きくなるとネズミ類を食べるため、人家近くに現れることが多くあります。アオダイショウが「家守」となった家からはネズミが姿を消すため、昔の農家などでは大切に扱われていました。また、クサガメ、アカミミガメも出現地域が限定されているため「身近」であるといえるでしょう。しかしアカミミガメは外来種であり、影響が懸念されるところです。ジムグリ、タカチホヘビ、マムシは豊かな環境の指標となります。ヒバカリ、ヤマカガシはカエル類が主食で、水田で多く見られましたが、近年その数が減少している感があります。

参考文献


監修 阿部永 1994 日本の哺乳類 東海大学出版会
福島県 2003 レッドデータブックふくしまⅡ淡水魚類/両生・は虫類/哺乳類
小宮輝之 2003 フィールドベスト図鑑12 日本の哺乳類 学研
監修 日高敏隆 1996 日本動物大百科〈全11巻〉第2巻哺乳類I・II
子安和弘 1993 フィールドガイド 足跡図鑑 日経サイエンス

 

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