会津若松市身近な生き物(哺乳類)のページ

公開日 2014年12月16日

更新日 2016年12月28日


哺乳類(ほにゅうるい)

 ここでは、会津若松市の身近な生き物の中でも哺乳類(ほにゅうるい)を紹介します。

ヒナコウモリ科

アブラコウモリ

 aburakoumori.jpg                                                                                      画像著作権者: 会津若松市
種   名  アブラコウモリ
特徴(成体)

大きさは、前腕長30から37mm、頭胴長41から60mm、尾長29から45mm、体重5から10g

黒褐色、暗灰褐色系の体毛をもつ、最もよく目にするコウモリです。

生   態 家屋を隠れ家にし群れで暮らしています。行動するのは日没後で飛んでいる昆虫類を食べます。
生息環境 都市近郊にも多く見られますが、逆に山間部など家屋のない森林内には生息しません。

会津若松市で

見られる地区

市街地
  
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ウサギ科

ノウサギ

nousagi.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  ノウサギ
特徴(成体)

大きさは、頭胴長43から54cm、尾長2から5cm、耳長6から8cm、後足長12.2から16.5cm、体重は1.3から2.5kgで、日本固有種です。 腹が白色である以外ほぼ全身茶褐色で、耳の先端が黒いうさぎです。

東北地方や日本海側の積雪地帯では、冬になると耳の先端が黒いのを除き、全身白色になります。

生   態 夜行性で巣は作らず、植物の葉、芽、枝、樹皮を食べます。
生息環境 低地から亜高山帯までの森林や草原などさまざまな環境にみられますが、低山から山地帯に多いようです。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、大戸地区、東山地区、湊地区、一箕地区
                                                                                              目次にもどる

リス科

ニホンリス

nihonrisu.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  ニホンリス
特徴(成体)

大きさは、頭胴長16から22cm、尾長14から17cm、体重250から310gで、日本固有種です。

背中側の毛は夏は赤褐色、冬は灰褐色、腹側の毛は純白で、冬は耳先にふさ毛が生じます。

生   態

昼間、主に樹上で活動し、種子、果実、キノコ、昆虫、小鳥の卵等を食べます。

巣は球状で、樹上の枝の間などに小枝や樹皮などでつくります。

生息環境 平野部から亜高山帯までの森林に生息していますが、低山帯のマツ林に多いようです。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、大戸地区、東山地区、湊地区、一箕地区
                                                                                              目次にもどる
 

ホンドモモンガ

honndomomonga.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  ホンドモモンガ
特徴(成体)

大きさは、頭胴長14から22cm、尾長10から14cm、体重150から220gで、日本固有種です。

背中側の毛は灰褐色から茶褐色、腹側の毛は白色で、前肢と後肢の間に飛膜(ひまく)があり、尾は扁平です。

 

生   態

夜行性で、樹上で活動し、飛膜を使って木々の間を滑空します。樹木の葉、芽、樹皮、種子、果実、キノコなどを食べ、樹上の枝上に小枝を集めて巣を作るほか、樹洞を巣として使います。

生息環境 山地帯から亜高山帯までの森林に生息します。

会津若松市で

見られる地区

東山地区、湊地区
                                                                                              目次にもどる

ヤマネ科

ヤマネ

yamane.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  ヤマネ
特徴(成体)

大きさは、頭胴長68から84mm、尾長44から54mm、体重14から20g(冬眠前は34から40g)で、日本固有種であり、国の天然記念物、県の希少種に選定されています。

ネズミに似ていますが、尾には約20mmの長い毛があります。

背面は淡褐色で、腹 面はより淡色、背中に黒褐色の線が1本あり、目の周りも黒褐色です。

生   態

夜行性で主に樹上で活動し、樹洞や木の枝の間などに樹皮やコケを集めて球状の巣を作ります。

果実、種子、昆虫、その他の小動物、小鳥の卵などを食べています。

晩秋から早春にかけて樹洞、樹皮の間、落ち葉や土の中で丸くなって冬眠をします。

生息環境 低山帯から亜高山帯の成熟した森林に生息します。

会津若松市で

見られる地区

湊地区
                                                                                             目次にもどる
 

クマ科

ツキノワグマ

tukinowaguma.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  ツキノワグマ
特徴(成体)

大きさは、頭胴長120から145cm、体重70から120kgで、県の注意種に選定されています。

全身黒色で胸に白い三日月模様がありますが、この「月の輪」模様のない個体もまれにいます。

本州、四国に生息する最大の陸上哺乳類です。

生   態

春はブナの若芽や草木類、夏はアリやハチなどの昆虫類、秋はミズナラやコナラなどの木の実を多く食べます。

シカやカモシカなどの死体を食べることもありますが、基本的に植物食の傾向が強いようです。

冬期間は大木の樹洞・岩穴などを利用して冬眠します。

生息環境 落葉広葉樹林を中心とした森林に生息します。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、大戸地区、東山地区、湊地区
                                                                                             目次にもどる
 
 

イヌ科

タヌキ

tanuki.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  タヌキ
特徴(成体)

大きさは、頭胴長50から60cm、尾長15cm、体重3から5kgです。 全身白毛が少しまだらに入った灰黒色で、長いさし毛があります。尾はふさふさし、目の周囲には黒毛のやや濃いパンダ模様があります。

キツネなど他のイヌ科の種に比べて四肢が短く、ずんぐりした体をしています。

生   態 雑食で鳥類、ノネズミ類などの小形動物、昆虫、野生果実類のほかに甲虫の幼虫、ミミズなどの土壌動物も多く食べます。親子、あるいは家族が近い距離に集 まって生活します。糞を特定の場所に集中させる「ため糞」を行います。これは個体、あるいは家族間集団間のナワバリを見分ける役割があると考えられていま す。
生息環境 郊外の住宅地周辺から山地まで広く生息しますが、亜高山帯以上に生息することは少ないようです。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、大戸地区、東山地区、湊地区、一箕地区、高野地区
                                                                                             目次にもどる

 

キツネ

   
kitune.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  キツネ
特徴(成体)

大きさは、頭胴長60から75cm、尾長40cm、体重4から7kg。 背面は赤褐色で顎の下から腹部は白色です。

四肢の足先前面には黒毛が少しあります。尾は背面と同じ赤褐色で先端だけ白毛がありますが、先端部に白毛のない個体も多くいます。

生   態

ノネズミ類や鳥類、甲虫類など主に小型動物を食べていますが、野生果実類なども食べています。

畑のトウモロコシやニワトリ、家畜の死体、人家のゴミを食べることもあります。

生息環境 海岸から亜高山帯まで広く生息しますが、農耕地や森林、原野、集落などが混在する環境を好むようです。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、大戸地区、東山地区、湊地区

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イタチ科

テン

ten.jpg画像著作権者: 会津若松市
種   名  テン
特徴(成体)

大きさは、頭胴長45cm、尾長19cm、体重1.1から1.5kg。 毛色には、胸にオレンジ斑をもち、あざやかな黄色をした個体(キテン)から褐色をしたもの(スステン)まで変異があります。

生   態 げっ歯類、鳥類、両生類、は虫類など小型脊椎動物、昆虫類、土壌動物などの他、ヤマグワやマタタビなどの果実類も好んで食べます。
生息環境 森林に生息しますが、樹上空間を多く利用するため、樹木があれば人家周辺にもみられ、納屋に巣を作ったりすることもあります。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、大戸地区、東山地区、湊地区
                                                                                             目次にもどる

ジャコウネコ科

ハクビシン

hakubisin-f.JPG画像著作権者: 古川裕司氏
種   名  ハクビシン
特徴(成体)

大きさは、頭胴長61(雌)、66(雄)、尾長40cm、体重3kg。

体色は灰褐色で、顔面と四肢の下部は黒褐色です。耳が大きく、額から鼻の中央部に白線が入ります。

生   態 木登りが得意で樹上をよく利用します。鳥類やその卵、昆虫、その他の小動物から果実類まで色々なものを食べています。樹洞や岩穴、人家の屋根裏などをねぐらにします。
生息環境 山地帯下部から集落周辺に生息します。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、東山地区、湊地区、市街地
                                                                                              目次にもどる

ウシ科

ニホンカモシカ

カモシカ親子画像著作権者:古川裕司氏
種   名  ニホンカモシカ
特徴(成体)

大きさは、頭胴長70から85cm、胸囲75から85cm、肩高70から75cm、体重30から45kgで、日本固有種です。国の特別天然記念物に指定さ れており、また、県の注意種にも選定されています。

ウシ科の中では原始的な形態を残しており、四肢は太くて短く、側蹄(そくてい)が発達しています。

全身白色または灰色、灰褐色の長い体毛に覆われています が、個体変異があります。

オス、メスともに黒い円錐型の角をもち、角は生え変わることはなく、毎年少しずつ伸び、毎年「角輪(かくりん)」と呼ばれる年輪 ができます。角の大きさにオスとメスの差はありません。

生   態 木 本類の葉や草木、ササなどを食べています。ため糞をする習性があります。単独行動が多く4頭以上の群を作ることはほとんどありません。同性の間では重なり合わないナワバリを持ち、一定の場所に定着して生活します。ナワバリ内では眼下腺を木の枝などにこすりつける「マーキング」行動を盛んに行います。
生息環境 低山帯から亜高山帯にかけてのブナ、ミズナラなどが優占する落葉広葉樹林、針広混交林に多く生息します。

会津若松市で

見られる地区

門田地区、東山地区、大戸地区
                                                                                             目次にもどる
 

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