公開日 2022年12月13日
更新日 2024年06月07日
会津若松市では、市役所の事務や事業を行うことで発生する環境への負荷(=悪影響)を少なくするため、「環境マネジメントシステム」を取り入れ、全職員でより良い環境を目指した活動を続けています。
環境マネジメントシステム(EMS=Enviromental Management System)とは
『環境マネジメント』とは、市役所などの組織が、自らの事業によって環境に与える影響を明らかにし、環境への負荷を少しでも低減するため、環境に関する目的や目標を設定し、その達成にむけた取組を推進していくことです。
そして、この取組を推進していくための体制や様々な手続きなどのルールが『環境マネジメントシステム』です。
現在、地球上には地球温暖化をはじめ、大気汚染や森林破壊、海洋プラスチックごみなど数多くの環境問題があります。これらの問題は法律の規制だけでは解決できません。そのため、本市では、市域全体で環境改善への取組を推進するため、行政や事業所、家庭でこの環境マネジメントシステムを活用しながら、さらなる環境負荷の低減を目指しています。
会津若松市役所の環境マネジメントシステムの特徴
会津若松市役所では、平成12年度に環境マネジメントシステムの国際規格である「ISO14001」を認証取得し、この規格に沿って取組を続けてきました。その後、職員の環境マネジメントシステムに対する理解が充分に浸透した、などの理由から、国際的な認証は受けないこととしましたが、現在も、より実践的・有効的な環境マネジメントシステムの構築を目指しながら、環境負荷の低減に取り組んでいます。
環境方針
市役所の環境の向上と環境負荷低減の取組に関する指針となるのが「環境方針」です。環境方針は「基本理念」と「基本方針」から構成されており、環境管理総括者(市長)が定めます。
基本理念
私たちのまち会津若松市は、歴史と伝統が息づく山紫水明の地です。
この豊かな環境は、先人が残してくれた大切な財産であり、私たちはこれらを守り、育て、将来に引き継いでいかなければなりません。
そのため、だれもが身近に美しさや潤いを感じられるような「美しいまちづくり」をめざし、「土・水・緑 そして人 共に創るスマートなまち 会津若松」の実現のため、環境の保全と創造をすすめていきます。
基本方針
- 予防 公害や環境汚染を予防すると共に、人の健康を保護します。
- 共生 人と自然との共生につとめます。
- 学習 自然と歴史を守り、人と自然が身近にふれあえるようにつとめます。
- 循環 資源循環型の地域社会づくりにつとめます。
- 創造 地球環境を守り、環境への負荷の少ない地域社会づくりにつとめます。
- やさしい 市役所のすべての行動に、適切な環境配慮を行います。
- 守る 環境関連の法令等を厳格に守ります。
- 改善 環境目的・目標を設定し、見直しを行いながら継続的な改善に取り組みます。
- 実行 組織で働く又は組織のために働くすべての人が、環境方針を理解し、方針に沿った行動を継続的に実施します。
- 公開 環境方針は、だれもがその情報を入手できるようにします。
コチラからダウンロードもできます。【機種依存文字】 環境方針.pdf(163KB)
環境管理組織
環境マネジメントシステムを実施・運用していくための環境管理組織を次のように定めています。
- 環境管理総括者…市長
- 環境管理責任者…市民部長
- 環境管理事務局長…環境生活課長
- 推進責任者…各部局の部長等
- 推進指導員…各部局の副部長等
- 推進員…各課長等
- 内部監査委員会…代表監査委員、各部局の副部長等
PDCAサイクル
一年単位でPDCAサイクルをまわしながら、継続的な環境改善を目指しています。
- PLAN(計画)=市の「環境方針」に基づき、各部署で環境負荷を低減するための目標と、それを達成するための実施計画を立てます
- DO(実施と運用)=計画に基づいて所属ごとに取り組みます
- CHECK(点検)=主に四半期ごとに各所属で進捗状況を確認し、記録・評価します
- ACTION(改善)=1年間の実績から見直しが必要な点を洗い出し、次年度の環境マネジメントシステムにつなげます
環境側面の分類
事務・事業のPDCAサイクルをまわすにあたり、市役所では、環境側面(環境に何かしらの影響を与える活動や事業のこと)の種類ごとに分類1~5に分けて管理しています。
大きく分けると、環境に良い影響を与える活動・事業が分類1、環境に悪い影響を与える活動・事業が分類2~5となります。
- 分類1=市の環境基本計画に基づいた「環境に良い」活動・事業です。自然環境を守る活動や、省エネルギーの推進活動などがあてはまります。
- 分類2=道路や下水などの公共工事があてはまります。
- 分類3=ボイラーや地下タンク、浄化槽など施設の設備などの事業があてはまります。
- 分類4=電気・紙・公用車の使用など、オフィス事務があてはまります。
- 分類5=人災・災害などが起こったときに、特に環境に影響を及ぼす可能性が高いもの(地下タンクの油や薬品の流出等)があてはまります。
取組状況について
令和5年度の分類4(共通行動)の達成状況
電力使用量の削減について → 未達成
化石燃料の使用量の削減について
- 灯油・重油 → 達成
- ガソリン → 未達成
- 軽油 → 未達成
紙の使用量(購入量)の削減について → 未達成
水の使用量の削減について → 達成
廃棄物の減量とリサイクルの推進について → 達成
令和5年度実績
令和4年度実績
令和3年度実績
令和2年度実績
※分類1と分類2については、令和2年度から環境マネジメントシステムから切り離し、管理しているため実績資料は掲載しておりません。
平成30年度実績
平成29年度以前の実績
平成29年度実績
平成28年度実績
平成27年度実績
平成26年度実績
令和6年度の環境目的・目標・実施計画
市役所では、年度初めに分類3・分類4について環境目的・目標・実施計画を立て、該当する部署それぞれが環境活動に取り組んでいます
令和年度の環境目的・目標・実施計画は下記のとおりです
令和6年度 環境目的・目標・実施計画
お問い合わせ
- 会津若松市役所 環境生活課 環境グループ
- 電話:0242-39-1221
- FAX:0242-39-1420
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