石綿(アスベスト)について

公開日 2016年06月24日

更新日 2016年12月27日

 

 
 石綿(アスベスト)は、天然の鉱物繊維で耐火性に強く、丈夫であることなどから、建築材や自動車のブレーキライニングなどに広く使われてきました。しかし、その後アスベストを吸い込むことで、肺に悪性の腫瘍(がん)などの病気引き起こす恐れがあることがわかり、対策が取られてきました。
 このページでは、アスベストの説明や法規制などアスベスト対策についての情報を掲載しています。
 
 アスベストに関する主な法律は以下のとおりで、カッコ内の部署で所管しています。
  ○大気汚染防止法、廃棄物処理法(会津地方振興局環境課)○建築リサイクル法(会津若松建設事務所建築住宅課、市都市計画課)○労働安全衛生法(会津労働基準監督署)

アスベストとは?


Q1 アスベストとは何か
A1 アスベストは天然の鉱物繊維です。熱や摩擦、酸などに強い特性を持ち、丈夫で変化しにくい上、安価なため建築材料などに広く利用されました。

Q2 アスベストの健康被害とは何か
A2 アスベストを吸い込み、肺の組織に刺さると、15~40年の潜伏期間を経て、悪性中皮種(悪性の腫瘍)などの病気を引き起こすおそれがあります。ただし、短期間で低濃度のばく露での発がんの危険性は不明な点が多いとされており、どれくらいアスベストを吸い込むとがんになるかはっきりしていません。

Q3 アスベストはどのような状態が危険か
A3 アスベスト自体が建物に使用されていることが、すぐに問題となるわけではありません。コンクリートや鉄骨などに露出して吹き付けられている箇所が劣化したり、建物を解体する場合に、飛び散って吸い込むことが問題となります。

Q4 吹付けアスベストの見分け方
A4 吹付けアスベストは、耐火、吸音、断熱用の目的で、鉄骨構造物の梁や柱、鉄筋コンクリート造の天井や壁に吹付けられています。青色、灰色、白色及び茶色に仕上がっているものがほとんどで、繊維状物質が含まれているように見え、また針が容易に貫入し、その深さは、数センチ程度のものが多いです。外見上、類似のものにロックウールがあり、使用年代により、アスベストが含まれるものがあります。一般に黄色やピンク色の綿状の断熱材はグラスウールであり、アスベストではありません。

Q5 アスベストはどんなところに使用されてきたのか
A5 アスベストは昭和30年頃から昭和55年頃までに建築された耐火構造の建築物の一部で使用されてきました。このため、この期間の建築物に使用されている可能性があります。なお、吹付けアスベストを使用することは昭和50年に原則禁止されており、また、平成16年度に一部を除きアスベストは使用禁止となり、平成18年には全面禁止となりました。

Q6 飛散防止対策の取組みには何がありますか
A6 吹付け部が破損やはく離して、飛散の可能性が高いときは、除去や囲い込み、封じ込め等の改修工事が求められます。また、解体工事の際には飛散防止のため湿潤化や隔離するなどの対策を講じなければなりません。
 

アスベストに関する最新情報

 
◆県のアスベスト対策や相談窓口はこちら
  アスベスト対策(福島県のページ)

◆アスベストによる健康被害の救済と対策についてはこちら
  石綿(アスベスト)問題への取組(環境省のページ)
  「わたしたちの環境とアスベスト」(環境省一般啓発用パンフレット)[PDF形式 500KB]

◆アスベスト有無の調査や建築物の解体作業、処分などについてはこちら
  一般社団法人JATI協会  旧(社)日本石綿協会

◆アスベストの健康影響や労働環境対策などについてはこちら
  アスベスト(石綿)についてのQ&A(厚生労働省のページ)

◆アスベスト建材使用建築物の解体作業などについてはこちら
  アスベスト問題への対応(国土交通省のページ)
  「建築物の解体等に伴う有害物質等の適切な取り扱い」(国土交通省パンフレット)[PDF形式 約3.8MB]
 

過去に実施した市有施設のアスベスト調査結果

 
○平成20年度吹き付けアスベスト再調査結果
 
国内では使用されていないとされていた、トレモライト、アンソフィライト、アクチノライトの3種類のアスベストが使用されている事例が見つかったことを受け、市有施設の吹付けアスベストの使用状況について再調査を実施しました。
最新の分析方法により再調査を実施した結果、これらのアスベストについては、いずれの施設も使用が認められませんでしたが、ヒル石(バーミキュライト)を使用している12施設において、アスベスト(クリソタイル)の含有が確認されました。
 
幼稚園、学校、公民館については、平成25年度までにヒル石は全て除去されています。
 一般的にヒル石吹付けは、表面が硬く固化しているため、アスベスト粉じんが発生することはほとんどなく、健康影響はないと考えられており、その他の施設については改築工事の際に対策を行います。
 
○平成17年度吹き付けアスベスト使用状況調査
 
国内での使用が多く見られていたアスベスト(クリソタイル、クロシドライト、アモサイトの3種類)について、市有施設における使用状況の調査を実施しました。
調査対象 294施設、934箇所について、設計図書や目視による調査を実施しました。
  • アスベスト使用施設・・・・・・・・・・・2施設
  • 使用の可能性がある施設・・・・28施設

アスベスト使用の可能性のある28施設について分析調査を実施した結果、最終的に9施設において露出した吹付け材にアスベストの使用が確認され、平成19年度までに改修工事が終了しています。


お問い合わせ

  • 会津若松市役所 [環境生活課]
  • 電話:[0242-39-1221]
  • FAX:[0242-39-1420]
  • メール送信フォームへのリンクメール