公開日 2022年12月28日
現計画の会津若松市第2期環境基本計画の計画期間が令和5年度で終了するため、現在、会津若松市第3期環境基本計画の策定作業を進めております。
その策定過程において、現計画を振り返り、今後の本市のあるべき姿、方向性、目標達成の手法について、市民の視点から意見をいただくことを目的に市民ワークショップを開催いたしました。
市民ワークショップの開催について、下記のとおり報告いたします。
なお、今回のワークショップで出された様々な意見については、市民等に対する環境意識調査の結果と合わせて、会津若松市第3期環境基本計画に取り入れていく考えです。
「会津若松市第3期環境基本計画策定市民ワークショップ」の開催について
ワークショップの概要
日程
- 【ワークショップ】
- 令和4年10月28日(金)、11月11日(金)、11月22日(火)(全3回)いずれも、19時から20時30分
- 【現地見学会】
- 令和4年11月3日(木・祝)9時から12時30分
会場
- 【ワークショップ】
- 生涯学習総合センター(會津稽古堂)
- 【現地見学会】
- マツモトプレシジョン株式会社 様(喜多方市)、荒川産業株式会社 様(本社・喜多方市)
ファシリテーター・グラフィックレコーダー
- 市民公益活動団体「みらいくる」
市民参加者数
- 51名(延べ人数)
ワークショップの開催内容
第1回会津若松市の環境の良いところ、改善点を考える
- 日時:令和4年10月28日(金)午後7時から午後8時30分まで
- 会場:生涯学習総合センター(會津稽古堂)研修室3
- 内容:会津若松市の環境の現状について、良いところ、改善点についてまとめます。
第1回では、はじめに、会津若松市の概況、第2期環境基本計画(改訂版)の内容と計画目標の令和3年度までの実績について、環境に関する市民意識調査の結果も交えながら説明を行いました。
ワークショップでは、会津若松市の環境について、良いところ、改善点について意見を出し合い、まとめを行いました。
良いところについては、「水や食べ物がおいしい、山がきれい、四季の変化がはっきりしている」といった自然環境に関係した意見が多数出され、また、「スーパーのリサイクルコーナーに並んでいる人が多い、ごみの分別がしっかりしている」といったリサイクルの普及や、環境意識の高さなどもあげられていました。
改善点については、「ごみのポイ捨てが目立つ、住民一人当たりのごみの排出量が多い」といったごみの問題に関する意見が多く出され、また、「クリーンエネルギーが少ない、燃費の良い車が増えてほしい」といったエネルギー問題に関することも多く出されました。
特徴的な意見として、「環境を守るためには環境を守る人が必要」という意見がありました。これは、環境を守るためには環境を守る人が必要であるが、人口が減少している今だからこそ、就職先の確保や教育費の無償化、道路交通の整備などを行うことにより、会津若松市に住みたいと思う人が増え、将来的に人口が維持されるまちづくりが必要ではないか、という議論から意見としてあげられました。
現地見学会 環境に優しい取組の現状について
- 日時:令和4年11月3日(木・祝)午前9時から午後12時30分まで
- 見学先及び内容:
・マツモトプレシジョン株式会社(喜多方市、精密機械部品加工)
事業所内電力の再生可能エネルギー100%(RE100)実現への取り組み
・荒川産業株式会社(喜多方市、各種リサイクル)
廃棄物の処理及びリサイクル工程、リサイクルミュージアム「くるりんこ」
環境に優しい取組の現状を知るため、先進的な取組を行っている2社を訪れ、担当者の方から説明を聞いて来ました。参加者の方々からは、とても良いお話が聞けたとの声が多くあげられました。
マツモトプレシジョン株式会社様においては、地域や取引先(サプライチェーン)から認められる企業になるため、東北最大となるPPAモデルによる自家消費型ソーラーカーポートの導入などを通してRE100を達成するなど、環境対策に積極的に取り組んでいました。
荒川産業株式会社様においては、様々な資源のリサイクルを行うとともに、会社前に24時間、365日いつでも利用できる無人の資源回収拠点「リサイクルボックス」を設置し、その収益金の一部を基金化し地域活動団体などに助成するなど、地域資源の発掘と地域課題の解決に取り組んでいました。
第2回10年後の会津若松市の環境のあるべき姿(理想像)の共通認識をつくる
- 日時:令和4年11月11日(金)午後7時から午後8時30分まで
- 会場:生涯学習総合センター(會津稽古堂)研修室3
- 内容:10年後の会津若松市の環境のあるべき姿(理想像)についてまとめます。
第2回では、はじめに、現地見学会の感想等について共有を行いました。
ワークショップでは、第1回目の結果や現地見学会を踏まえ、10年後まで残したい環境と良くしたい(変えたい)環境について考えました。
10年後まで残したい環境については、花壇やプランタの整備やごみ拾い活動などの美化活動、太陽光発電等の再エネ・省エネへの取組、そしておいしい農作物や豊かな自然環境を残したいとの意見が出ました。
10年後までに良くしたい環境については、ポイ捨てゼロ、きれいな道路、遊べる川などの豊かな自然、EVバスの導入、ごみ減量化と減量化に向けたごみの有料化、空き家ゼロ、有害鳥獣対策、そして、環境を良くしていくためには教育を強化することが必要などといった意見が出されました。
これらの意見を踏まえて、10年後の会津若松市の理想の姿をキャッチフレーズでまとめ、共有しました。
A班は「未来につなぐやさしい人とまち」、B班は「安心して遊べる豊かな自然を大切に リサイクル可能なまち」、C班は「人を育て、最新の技術を生かして、自然が守られるまち」という素敵なキャッチフレーズとしてまとめていただきました。
第3回会津若松市の環境のためにできること(取組)を考え、提案しよう
- 日時:令和4年11月22日(火)午後7時から午後8時30分まで
- 会場:生涯学習総合センター(會津稽古堂)研修室3
- 内容:会津若松市の環境のためにできること(取組)についてまとめます。
第3回では、はじめに、第2回の最後に宿題としてお願いしていた、家庭や職場でそれぞれ実践しているエコな行動などについて、スマホで撮影した写真などを見せあいながら共有を行いました。
ワークショップでは、これまでのワークを踏まえ、会津若松市の環境を理想像に近づけるため、私たちができること、すべきことについて考えました。
環境の改善、問題解決のためには、個人だけでなく、町内会などの地域の組織をはじめ、企業やNPO、行政、学校など様々な主体がそれぞれの立場で行動することが大切であり、多様な主体ごとに、具体的に取り組むべき活動のアイディアが多く出されました。
出された主な意見は以下のとおりです。
- 家庭・個人:フードロス対策、フードバンクの普及、ダンボールを使用した断熱、洋服などのリメイク
- 地域:空き家・空き地の活用、ポイ捨てをしない環境づくり
- 企業・NPO:再エネの導入・拡大、環境に優しい商品開発、クールビズ・ウォームビズ、エコポイントの実施
- 行政:環境に関する情報のSNS等での発信、空き家対策、カーシェアリング、ごみ袋有料化、再エネの導入・拡大、公共交通の利用拡大に向けた充実・整備等
- 学校:環境教育の充実、若者の起業支援、照明のLED化、廃校活用
お問い合わせ
- 会津若松市役所環境生活課
- 電話番号:0242-39-1221
- ファックス番号:0242-39-1420
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