○不利益処分についての審査請求に関する規則

昭和26年11月27日

公平委員会規則第1号

(平28公平規則2・題名改正)

第1節 総則

(趣旨)

第1条 地方公務員法(昭和25年法律第261号。以下「法」という。)第8条第8項及び第51条の規定に基づき、職員の懲戒その他その意に反する不利益な処分(以下「処分」という。)についての審査請求の手続及び審査の結果執るべき措置に関し、必要な事項はこの規則の定めるところによる。

(平16公平規則5、平28公平規則2・一部改正)

(当事者)

第2条 当事者とは、審査請求人及び処分者をいう。

2 処分について審査請求をする者を審査請求人と、処分を行った者を処分者という。ただし、処分者が当該処分を行った後においてその職を離れた場合には、その職又はこれに相当する職にある者を処分者とみなす。

(平28公平規則2・一部改正)

(代理人)

第3条 当事者は、必要があるときは、代理人を選任し、解任することができる。

2 公平委員会(以下「委員会」という。)は、審理の円滑迅速な進行と公正な運営を期するため特に必要があると認めるときは、代理人の数を制限することができる。

3 当事者は、代理人を選任し、又は解任した場合においては、その者の氏名、住所及び職業を委員会に届け出なければならない。

(代理人の権限)

第4条 代理人は、当事者のために、その事案の審査に関し必要な行為をすることができる。ただし、審査請求の全部又は一部を取り下げることができない。

2 代理人の行った行為は、当事者が直ちに取り消し、又は訂正したときはその効力を生じない。

(平28公平規則2・一部改正)

第2節 審査請求

(平28公平規則2・改称)

(審査請求)

第5条 処分についての法第49条の2第1項の規定による審査請求は、審査請求書正副各1通を委員会に提出しなければならない。

2 審査請求書には、次の各号に掲げる事項を記載しなければならない。

(1) 処分を受けた者の氏名、住所及び生年月日

(2) 処分を受けた者の処分を受けた当時の職及び所属課

(3) 処分者の職及び氏名

(4) 処分を受けた年月日

(5) 処分があったことを知った年月日

(6) 処分に対する不服の理由

(7) 口頭審理を請求する場合は、その旨及び公開又は非公開の別

(8) 法第49条第1項又は第2項に規定する処分説明書(以下「処分説明書」という。)の交付を受けた年月日。ただし、処分説明書が交付されなかったときは、その経緯

(9) 審査請求の年月日

3 審査請求書には、正副ともに処分説明書の写し各1通を添付しなければならない。ただし、処分説明書が交付されなかったときは、この限りでない。

4 審査請求書の記載事項に変更を生じた場合には、審査請求人は、その都度その旨を速やかに委員会に届け出なければならない。

(平28公平規則2、令4公平規則1・一部改正)

(審査請求の受理及び却下)

第6条 審査請求書が提出されたときは、委員会は、その記載事項及び添付書類並びに処分の内容、審査請求人の資格及び審査請求の期限等について調査し、審査請求を受理すべきかどうかを決定しなければならない。

2 前項に規定する調査の結果、審査請求書に不備の点があると認められる場合は、その不備が治癒することのできないものであるときは、その審査請求書を決定をもって却下しなければならない。

3 前項の不備が治癒しうるものであるときは、委員会は相当以内の期間を定めて、審査請求人にその補正を命ずることができる。ただし、不備の点が軽微であって、事案の内容に影響がないと認められるときは、委員会は職権でこれを補正することができる。

4 審査請求人が前項の補正命令に従わなかった場合には、委員会は、審査請求を却下することができる。

5 委員会は、審査請求を受理すべきものと決定したときは、その旨を当事者に通知するとともに、処分者に審査請求書の副本を送付しなければならない。審査請求を却下すべきものと決定したときは、その旨を審査請求人に通知しなければならない。

(平28公平規則2・一部改正)

第3節 審査の手続

(審査の併合及び分離)

第7条 委員会は、当事者の申請又は職権により審査請求を併合又は分離して審査することを適当と認めるときは、これを併合又は分離して審査することができる。

2 前項の規定により審査を併合又は分離して行う場合においては、委員会は、その旨を関係当事者に通知しなければならない。

(平28公平規則2・一部改正)

(代表者)

第7条の2 審査の併合に係る事案の審査請求人は、それらのうちから代表者1名を選任し、及び解任することができる。

2 審査請求人が代表者を選任し、又は解任したときは、その者の氏名を委員会に届け出なければならない。

3 代表者は、審査請求人のために、その事案の審査に関する一切の行為をすることができる。ただし、審査請求の全部又は一部を取り下げることはできない。

4 代表者が選任されている場合には、審査請求人に対する通知その他の行為は、代表者にすれば足りるものとする。

(平28公平規則2・一部改正)

(書面審理)

第8条 委員会は、書面審理を行う場合においては、期限を定めて、審査請求人に対し証拠の提出を求めるとともに、期限を定めて処分者から答弁書及び証拠の提出を求めるものとする。

2 委員会は、答弁書が提出された場合には、審査請求人にその写しを送付し、必要があると認めるときは、期限を定めて、反論書の提出を求めることができる。

3 委員会は、反論書が提出された場合には、処分者にその写しを送付しなければならない。

4 委員会は、必要があると認めるときは、当事者に質問し、又は立証を求めることができる。

5 当事者は、審査が終了するまでは、委員会に対し、口頭で意見を述べる機会を与えられるよう申し出ることができる。

6 委員会は、必要があると認めるときは、職権で証拠調べをすることができる。

7 当事者は、審査が終了するまでは、いつでも委員会に対し証拠の提出をすることができる。この場合において、委員会が必要がないと認めるときは、これを取り調べないことができる。

8 委員会による証人の呼出は、次の各号に掲げる事項を記載した呼出状により行わなければならない。

(1) 証人として指名された者の氏名、住所及び職業

(2) 出頭すべき日時及び場所

(3) 陳述を求めようとする事項

9 委員会は、証人に対して陳述を求めようとする場合においては、あらかじめ宣誓を行わなければならない。

10 委員会は、証人に対し口頭による陳述に代えて、次の各号に掲げる事項を記載した文書で、口述書の提出を求めることができる。

(1) 口述書を提出すべき証人の氏名、住所及び職業

(2) 口述書を提出すべき日時及び場所

(3) 口述書により陳述を求めようとする事項

11 委員会は、必要があると認めるときは、証人相互の対質を求めることができる。

12 委員会が書証を所持する者に対して書類又はその写しの提出を求める場合においては、次の各号に掲げる事項を記載した文書でこれを行わなければならない。

(1) 書類又はその写しを提出すべき者の氏名、住所及び職業

(2) 書類又はその写しを提出すべき日時及び場所

(3) 提出すべき書類又はその写し

13 委員会は、書面審理を終了したときは、その要領を記載した調書を作製しなければならない。

(平28公平規則2、令4公平規則1・一部改正)

(口頭審理)

第9条 委員会は、口頭審理を行う場合においては、その都度文書で口頭審理の日時及び場所を当事者に通知しなければならない。

2 委員会は、口頭審理の準備のため、期限を定めて、前条第1項の答弁書又は同条第2項の反論書の提出を求めることができる。

3 当事者は、前項の規定により、提出した答弁書又は反論書に記載しなかった事実を口頭審理において主張することができない。当事者が前項の期限までに、答弁書又は反論書を提出しなかったときも同様とする。ただし、答弁書又は反論書に当該事実を記載できず、又は前項の期限までに答弁書又は反論書を提出できなかったことにつきやむを得ない事情があったことを疎明したときは、この限りでない。

4 委員会は、必要があると認めるときは、当事者相互、当事者と証人又は証人相互の対質を求めることができる。

5 委員会は、口頭審理において、発言を許し、若しくはその指揮に従わない者の発言を禁止し、又は委員会の職務の執行を妨げる者若しくは不当な行状をする者を退席させ、その他口頭審理における秩序を維持するために必要な措置をとることができる。

6 当事者の一方その代理人及び代表者がともに口頭審理の期日に正当な理由がなくて出席しなかったとき又は出席しても相手方の主張した事実について争わなかったときは、その主張した事実を承認したものとみなすことができる。

7 委員会は、口頭審理を終了するに先立って、当事者に対して最終陳述をし、かつ必要な証拠を提出することができる機会を与えなければならない。

8 前条第4項第6項から第10項まで、第12項及び第13項の規定は、口頭審理について準用する。

(平28公平規則2・一部改正)

第9条の2 委員会は、必要があると認めるときは、委員会の委員又は事務職員をして口頭審理の準備手続を行わせることができる。

2 準備手続においては、当事者は、次に掲げる事項を協議しなければならない。

(1) 口頭審理の期日に関する事項

(2) 事実の整理に関する事項

(3) 証拠の整理に関する事項

(4) その他必要な事項

3 委員会は、準備手続における協議の都度、準備手続調書を作成しなければならない。

(平28公平規則2、令4公平規則1・一部改正)

(文書の送付)

第9条の3 文書の送付は、使送又は書留郵便によって行う。

2 文書の送付は、これを受けるべき者の住所が知れないとき、その他文書を送付することができないときは、公示の方法によってすることができる。

3 公示の方法による送付は、委員会が当該文書を保管し、いつでもその送付を受けるべき者に交付する旨又はその内容の要旨を会津若松市公告式条例(昭和36年会津若松市条例第45号)別表に掲げる掲示場に掲示してするものとする。この場合においては、掲示された日から14日を経過した時に当該文書の送付があったものとみなす。

(平28公平規則2・一部改正)

(審査請求の取下げ)

第10条 審査請求人は、委員会が事案について裁決を行うまでの間は、いつでも審査請求の全部又は一部を取り下げることができる。

2 審査請求の取下げは、文書でその旨を委員会に申し出て、行わなければならない。

3 取下げのあった審査請求の部分については、初めから係属しなかったものとみなす。

4 審査請求の取下げがあった場合においては、委員会はその旨を処分者に通知しなければならない。

(平28公平規則2・一部改正)

(審査の打切り)

第11条 委員会は、審査請求人の死亡、所在不明等により審査を継続することができなくなったと認める場合又は処分者による処分の取消し、修正等により、審査を継続する必要がなくなったと認める場合においては、審査を打ち切り、審査請求を棄却することができる。

2 委員会は、前項の規定により審査を打ち切った場合においては、その事由が審査請求人の死亡、所在不明等によるときには処分者に、その他の事由によるときには当事者に、その旨をそれぞれ通知しなければならない。

(平28公平規則2・一部改正)

第4節 審査の結果執るべき措置

(裁決)

第12条 委員会は、審査を終了したときは、その結果に基いて速やかに裁決を行い、裁決書を作成しなければならない。

2 前項の裁決書には、次の各号に掲げる事項を記載しなければならない。

(1) 裁決

(2) 理由

(3) 裁決の日付

3 委員会は、裁決書の写しを当事者に送達しなければならない。この場合においては、当事者に裁決に対する審査(以下「再審」という。)の請求の権利がある旨を、併せて通知するものとする。

(平28公平規則2、令4公平規則1・一部改正)

(指示)

第13条 委員会は、審査の結果必要があると認める場合においては、任命権者に対し、文書で審査請求人がその処分によって受けた不当な取扱いを是正するための指示をしなければならない。

(平28公平規則2・一部改正)

第5節 再審

(再審の請求)

第14条 当事者は、次の各号のいずれかに該当する場合においては、委員会に対し、再審を請求することができる。

(1) 裁決の基礎となった証拠が、虚偽のものであることが判明した場合

(2) 事案の審査の際、提出されなかった新たな、かつ重大な証拠が発見された場合

(3) 裁決に影響を及ぼすような事実について、判断の遺漏が認められた場合

2 再審の請求は、裁決のあった日の翌日から起算して3月以内に行わなければならない。

3 再審の請求は、書面で行わなければならない。

4 前項の書面(以下「再審請求書」という。)には次の各号に掲げる事項を記載して、正副各1通を委員会に提出しなければならない。

(1) 再審の請求をする者の氏名、住所及び生年月日

(2) 裁決の内容及び時期

(3) 再審を請求する事由

(4) 再審を請求する年月日

(平28公平規則2、令4公平規則1・一部改正)

(再審の請求の受理及び不受理)

第15条 委員会は、再審請求書が提出されたときは、その記載事項並びに再審を請求する者の資格、再審の請求の期限及び再審の請求の事由等について調査し、再審の請求を受理すべきかどうかを、決定しなければならない。

2 委員会は、再審の請求を受理すべきものと決定したときは、その旨を当事者に通知するとともに、当事者の一方に再審請求書の副本を送付しなければならない。再審の請求を受理しないものと決定したときは、その旨を再審を請求した者に通知しなければならない。

(職権による再審)

第16条 委員会は、第14条第1項各号に掲げる再審の事由があると認めるときは、職権により再審を行うことができる。

(審査の手続)

第17条 第3節(第9条及び第9条の2の規定を除く。)の規定は、再審の場合における審査の手続について準用する。

(審査の結果執るべき措置)

第18条 委員会は、審査の結果に基づいて最初の裁決を正当であると認める場合には、これを確認し、不当であると認める場合には最初の裁決を修正し、又はこれに替えて新たに裁決を行わなければならない。

2 第12条第1項第2項及び第3項前段並びに第13条の規定は、前項の場合に準用する。

(平28公平規則2・一部改正)

第6節 審査及び再審の費用

(審査及び再審の費用)

第19条 審査及び再審の費用は、次の各号に掲げるものを除き、それぞれ当事者の負担とする。

(1) 委員会が職権で喚問した証人の出頭に関する費用弁償

(2) 委員会が職権で行った証拠調べに関する費用

(3) 委員会が文書の送達に要した費用

(平28公平規則2・一部改正)

第7節 雑則

(雑則)

第20条 この規則に定めるものを除き、処分についての審査請求の手続及び審査の結果執るべき措置に関し、必要な事項は委員会が定める。

(平28公平規則2・一部改正)

この規則は、公布の日から施行する。

(昭和38年4月5日公平規則第1号)

この規則は、公布の日から施行する。

(昭和43年6月10日公平規則第1号)

(施行期日)

第1条 この規則は、公布の日から施行する。

(経過規定)

第2条 この規則による改正後の不利益処分についての不服申立てに関する規則(以下「新規則」という。)第9条第3項の規定は、この規則の施行前にこの規則による改正前の不利益処分についての不服申立てに関する規則(以下「旧規則」という。)第9条第2項の規定により提出を求めた答弁書又は反論書については、適用しない。

2 公平委員会は、この規則の施行日前に旧規則第9条第2項の規定により、答弁書又は反論書が提出されているときは、当該答弁書又は反論書について、期限を定めて補正を命ずることができる。補正後の答弁書又は反論書については、新規則第9条第3項の規定を適用する。

3 公平委員会は、この規則の施行前に旧規則第9条第2項の規定により、答弁書又は反論書の提出が求められ、いまだ当該答弁書又は、反論書が提出されていないときは、当該答弁書又は反論書について、新たに期限を定めて、提出を求めることができる。この場合において、新規則第9条第3項の規定を適用する。

(平成16年10月18日公平規則第5号)

この規則は、平成17年4月1日から施行する。

(平成28年3月30日公平規則第2号)

この規則は、平成28年4月1日から施行する。

(令和4年3月25日公平規則第1号)

この規則は、公布の日から施行する。

不利益処分についての審査請求に関する規則

昭和26年11月27日 公平委員会規則第1号

(令和4年3月25日施行)

体系情報
第3編 行政委員会・委員/第4章 公平委員会
沿革情報
昭和26年11月27日 公平委員会規則第1号
昭和38年4月5日 公平委員会規則第1号
昭和43年6月10日 公平委員会規則第1号
平成16年10月18日 公平委員会規則第5号
平成28年3月30日 公平委員会規則第2号
令和4年3月25日 公平委員会規則第1号