令和7年度文化財に関する意見交換会を開催しました!

公開日 2026年03月12日

 令和7年11月29日(土)に生涯学習総合センター(會津稽古堂)にて「文化財についての意見交換会」を開催しました。

 今回の意見交換会は、市内で実証実験が行われている「たたら製鉄」をテーマとしました。

意見交換会のテーマ

  • 地域で大切にされている歴史や文化、それらを活用した取り組みをしている地域の方の発表を聞きながら、歴史文化継承の意義や問題点を話し合う
  • 地域で大切にされてきた歴史や文化の保存や活用方法について情報交換を行う 

開催内容

第1部 地域の歴史資源を活用した取り組みについて

  1. NPO法人 みんなと湊まちづくりネットワーク 鈴木隆良さん
  2. 公益財団法人 日本美術刀剣保存協会会津支部 古川 敏さん

第2部 地域の歴史資源について

パネル展示

第1部 地域の歴史資源を活用した取り組みについて

NPO法人 みんなと湊まちづくりネットワーク 鈴木隆良さん

砂鉄から始まった地域活性化への取り組み

 湊地区は人口減少が著しいことから、地区を元気づけようと「地域の宝を活用した地域づくり」として、歴史資源の掘り起こしを始めた。その中で、猪苗代湖畔などに多くある砂鉄に着目しました。湊地区には、鉄滓という鉄くずが落ちている遺跡が多くあり、古くから鉄づくりを行っていたことがわかっています。多くの方との出会いやその協力を得て、令和元年度から、製鉄の実証実験を始めた。製鉄の燃料となる松炭は、当初は購入していたが、地元の炭づくり職人の協力を得て、自分たちで作るようになりました。

NPO法人みんなと湊まちづくりネットワークの鈴木隆良さんです。 NPO法人みんなと湊まちづくりネットワーク       鈴木隆良さん

 

湊カーボンニュートラルプロジェクト

 炭を使った取り組みは、背炙山・布引山の風力発電や、猪苗代湖の浄化、野菜のブランド化、山の整備やクマ対策などの、幅広い分野に広がっており、湊町と会津若松市の活性化事業につながっています。

これからの活動の展望

 歴史文化を活用した地域の取り組みとして、湊の自然、歴史、文化すべてを守る取り組みをしている。鉄だけではなく、レクリエーション公園の半径2キロ以内には、赤井谷地や笹山原遺跡などもあるため、歴史の掘り起こしをして子供たちにも伝えていきたいです。

 

公益財団法人 日本美術刀剣保存協会会津支部 古川 敏さん

日本美術刀剣保存協会におけるたたら製鉄の実証実験 

 刀剣保存協会では、刀剣を鑑賞、鑑定を行っているだけでなく、刀剣を鉄からつくる取り組みを出雲で行っており、会津支部では、阿賀川・川の達人の会と一緒に、たたら製鉄に関連する取り組みをしています。
 きっかけは、支部長が、NPO法人みんなと湊まちづくりネットワークで、鉄の歴史とたたらについて講演をしたことだ。その縁で、一緒に湊の製鉄関連の遺跡を巡ったり、湊の実証実験を見学したりするうちに、刀剣や歴史の視点から自分たちもやってみようということになった。子どもたちも総合学習でたたら製鉄の実証実験に参加しており、子どもたちに伝える取り組みを行っています。

日本美術刀剣保存協会会津支部の古川敏さんです。公益財団法人 日本美術刀剣保存協会会津支部 古川敏さん

その他の鉄づくりに関する取り組み

 湖南町の東岐製鉄所跡におけるドローンによる測量調査、砂鉄の成分分析など、NPO法人みんなと湊まちづくりネットワークとは違った視点での取り組みを行い、お互いに情報交換をしています。

これからの活動の展望

 今後も刀剣に関する講座やたたら製鉄の実証実験を継続し、分析、評価を続けながら、製鉄関連遺跡の実地調査や調査成果の整理を行い、会津の製鉄の歴史の掘り起こしを盛り上げていきたいです。
 

第2部 地域の歴史資源について

意見交換会の参加者の方から、ご意見を頂きました。ここではその一部をご紹介いたします。

 
参加者の様子です参加者から多くの意見が出ました。
参加者の様子です。 当日、多くの方に参加いただきました。
  • 湊の製鉄遺跡発見に関わった。身近なところに歴史文化があるということを知りました。
  • 阿賀川・川の達人の会では、子供たちに川の環境に興味を持ってもらう取り組みを行っており、その一環で鉄づくりにも参加してもらいました。
  • 湊の実証実験には50人ぐらいが参加しているが、参加していない人の意識が希薄だと感じるので、興味を持ってもらうことが課題と感じています。
  • 湊学園では、NPO法人みんなと湊まちづくりネットワークの協力を得て、湊のフィールドワークを行っている。製鉄に関連する神社を訪れたり、砂鉄採取の体験をしたりして、地域の歴史を学んでいる。今後も地域の方と交流しながら、自然、文化を体験することで教育につなげていきたいです。
  • 自分たちが住んでいるところを知り、何ができるかを考えることは大切だと考えます。
  • みんなと湊まちづくりネットワークは、当初は高齢者向けの事業をしていたが、海外の視察を受け入れた時、なぜ若い人に向けて力をいれないのか問われた。地域を元気にするのは子供たちであり、子供たちにわかりやすく伝えるようにしている。湊地区は、まちの歴史や文化を広める人が活動していることで、多くの方に湊の良さが伝わっている。湊のすごさを広める場はもっとほしいです。

パネル展示

 当日、会場では、発表していただいた2団体の活動の様子や、製鉄とはどうやって行うのかを紹介したパネルや、実際に市内から出土した製鉄に関する遺物や、湊カーボンニュートラルプロジェクトの一環で作られた物品などを展示しました。ここでは、その様子を一部ご紹介します。

阿賀川・川の達人の会、日本美術刀剣保存協会会津支部の展示コーナーの写真です。 日本美術刀剣保存協会会津支部の活動を紹介          
NPO法人みんなと湊まちづくりネットワークで行っている製鉄の実証実験のようすです。 NPO法人みんなと湊まちづくりネットワークで行っている製鉄の実証実験の紹介
金屋遺跡から出土した鋳型等を展示しています。 市内の遺跡から出土した製鉄に関する遺物の展示
 

 

 皆さんご参加いただきありがとうございました。

お問い合わせ

  • 会津若松市教育委員会文化スポーツ課
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