特別天然記念物ニホンカモシカの保護と対応について

公開日 2024年07月12日

更新日 2024年07月22日

市内でニホンカモシカの目撃情報が寄せられています

 カモシカは、基本的には人に危害を与える動物ではありません。ほとんどの場合、人を見かけると山に帰っていきます。

 カモシカは国の特別天然記念物に指定されており、保護の対象となっていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

ニホンカモシカを見かけた場合

  1. 必要以上に接近しない
  2. 逃げ道をふさがない
  3. 立ち去る・見守る・驚かせない

  kamosika    kokamosika  

 カモシカ                             仔カモシカ

カモシカの生態

カモシカの生態

分類

偶蹄目ウシ科ヤギ亜科に分類されており、北海道、中国地方を除く本州、九州に生息する日本固有の種です。

形態

雄雌も体の大きさに差がなく、頭胴長約130cm、尾長約10cm、体高約75cm、体重約30~40kgが平均的な形態になります。角の長さは10数cmほどです。

食性

夏緑期には、落葉広葉樹や広葉草木を主食とし、落葉期には冬芽を枝先ごと食べることが多く、地域によっては常緑針葉樹の葉やササ類などを採食します。
行動

岩場や急傾斜の斜面のある森林を好み生息しています。主に早朝と夕方に採餌し、座り込んで休憩しながら反芻していることが多いです。基本的に単独で行動することが多いですが、定着性が強く、同じ場所でよく見かけられます。

状況別の対策とお願い

カモシカの状態 対応
ケガや病気の様子がない場合

・基本的にはおだやかな性格で、人を襲うことは滅多にないため、静かに様子を見守ってください。

・犬に吠えられると興奮するので、遭遇させないようにしてください。

・道路や線路付近で乗り物との衝突事故の危険性がある場合や、自力で山へ戻ることができないような場合は、教育委員会文化課・文化財グループへご連絡ください。

ケガや病気の様子がある場合 ・民間の鳥獣病院などには持ち込まず、教育委員会文化課・文化財グループへご連絡ください。
有害鳥獣捕獲用の「わな」にかかっている場合

・放獣することが原則です。「わな」によってケガを負い、自力で動くことができない状況であれば、教育委員会文化課・文化財グループへご連絡ください。

子ども(幼獣)の場合

・近くに親がいることがほとんどです。親が威嚇してくることもありますので、近づかないでください。

・一度保護してしまうと、野生に復帰できなくなる場合があります。発見しても近づかないで、そっとしておいてください。

死亡している場合

・なるべく動かさず、教育委員会文化課・文化財グループへご連絡ください。

お問い合わせ

  • 会津若松市教育委員会文化課文化財グループ
  • 所在地:福島県会津若松市追手町2番41号 市役所追手町第二庁舎内
  • 電話番号:0242-39-1305
  • ファックス番号:0242-39-1272
  • メール