会津若松市第3期環境基本計画について

公開日 2024年05月22日

 

会津若松市第3期環境基本計画 【令和6年(2024年)3月策定】

改訂の趣旨

 「会津若松市第3期環境基本計画」は、環境基本条例第3条の基本理念に基づき、環境施策を総合的かつ計画的に推し進めるため、令和6年(2024年)3月に策定したもので、第7次総合計画を環境面から実現する、環境行政の最上位の計画の役割を有しています。

 この度、会津若松市第2期環境基本計画(改訂版)の計画期間の終了に伴い、第3期となる計画を策定しました。

 

会津若松市環境PR大使 いいもりん

会津若松市環境PR大使 いいもりん

 

計画の概要

 国や県などの動向をはじめ、市の計画、これまでの取組の進捗状況などの状況の変化を踏まえながら計画を策定しました。計画の概要については以下のとおりです。

計画の期間

 令和6年(2024年)度から令和12年(2030年)度  (7年間)

 

目指す将来像

 地球温暖化問題をはじめ、様々な環境問題に対応するためには、市民をはじめ、事業者や行政等の様々な主体(=みんな)が、環境という確固たる基盤の上に社会、経済が成り立っているということを認識し、それぞれの立場で環境の保全及び創造に寄与する取組を実行し、環境を守る“ひとづくり”と“まちづくり”を同時に行っていくことが重要であると考え、以下のとおり将来像を設定しました。

 

環境とともに活きる“ひと”と“まち” みんなで未来につなぐ 会津若松

【イメージ図】

第3期将来像

将来像の実現に向けた取組

  • 基本目標1:脱炭素で環境・経済・社会が調和した“まち”をつくる

【取組1-1】省エネルギー・電化を推進します

(市民の取組例) 電気自動車・プラグインハイブリッド車・燃料電池自動車の導入に努めます  

(事業者の取組例) 高効率な省エネルギー機器の導入に努めます

(市の取組例) ガソリン・軽油等の石油由来燃料から、電気自動車・プラグインハイブリッド車・燃料電池自動車等への切り替えを推進します

水素自動車

【取組1-2】 再生可能エネルギーの地産地消を推進します(新エネルギービジョン)

(市民の取組例) 住宅の屋根へ太陽光発電設備を設置する等、再生可能エネルギーの導入に努めます

(事業者の取組例) 地域産再生可能エネルギー電力を利用する等、エネルギーの地産地消に努めます

(市の取組例) 住宅用太陽光発電システムの設置に対し補助金を交付する等、家庭における再生可能エネルギーの地産地消を促進します

太陽光発電

【取組1-3】 3R+Renewableを推進します(バイオマス活用推進計画)

(市民の取組例) ごみ問題やバイオマス資源に関心を持ち、ごみの分別と削減、資源活用に取り組みます

(事業者の取組例) 事業活動で出るダンボールやシュレッダー等の古紙類、調理くずや食品残さないなどの生ごみを積極的に再資源化します

(市の取組例) ごみの正しい分別について、イベントや広報媒体、県環境アプリを通じた情報提供を行い、資源循環の最大化を図ります

リサイクル

【取組1-4】 温室効果ガス吸収源対策等を推進します

(市民の取組例) 徒歩や自転車、公共交通機関の利用等を心掛け、自家用車の利用抑制に努めます

(事業者の取組例) 従業員に対し、公共交通機関の利用促進や通勤バスの提供等による自家用車の利用抑制に努めます

(市の取組例) 鉄道や路線バス等の公共交通機関の利用を促進し、地域単位での自家用車の利用抑制に努めます

自転車通勤

【取組1-5】 気候変動への適応を推進します(気候変動適応計画)

(市民の取組例)こまめな水分補給や適切な空調利用等、熱中症対策に取り組みます

(事業者の取組例)気候変動が自らの事業に与える影響について研究・検証し、対策に取り組みます

(市の取組例)熱中症特別警戒情報の発表等、熱中症への警戒を呼びかけます

水分補給

 

  • 基本目標2:緑豊かな自然を保全し、多様な生物が共生できる“まち”をつくる

【取組2-1】 生物多様性を保全します

(市民の取組例) 自然と触れ合い、動植物を保全する活動に積極的に参加します

(事業者の取組例) 開発行為を行う際には、周辺生態系へ配慮し、専門家の意見を取り入れる等して、影響の少ない事業実施に努めます

(市の取組例) 自然環境教室の実施等、市民への啓発を推進します。特に学校向けの出前講座により児童・生徒への学びの場を提供します

自然学習

【取組2-2】多様な生物が共生できる自然環境を保全します

(市民の取組例) 野生生物の生息環境について理解を深め、学習会や保全活動へ積極的に参加します

(事業者の取組例) 事業活動における森林、河川、農地その他周辺環境への影響に配慮し、保全に努めます

(市の取組例) 子どもの森等、自然に親しめる森林・里山を整備します

自然学習2

【取組2-3】 猪苗代湖の水環境を保全します(猪苗代湖水環境保全推進計画)

(市民の取組例) レジャー、レクリエーションにおけるごみの持ち帰りに努めます

(事業者の取組例) 事業活動に伴う環境への負荷を低減し、水環境保全の取組や環境への配慮を推進します

(市の取組例) 猪苗代湖に流入する周辺河川の水質を監視します

猪苗代湖イメージ

 

  • 基本目標3:きれいな環境を守り、安全・安心に暮らせる“まち”をつくる

【取組3-1】空気・水・土を保全し、きれいな環境を守ります

(市民の取組例) 下水道や合併処理浄化槽への接続に努め、水質汚濁を防ぎます

(事業者の取組例) 事業排水を適切に処理します

(市の取組例) 公共下水道及び合併浄化槽への接続・転換を推進します

水質保全

【取組3-2】ごみによる環境の悪化を防ぎ、良好な生活環境を守ります

(市民の取組例) 折りたたみ式ごみステーション等、衛生的で機能的なごみステーションの整備に取り組みます

(事業者の取組例) 従業員に対し、廃棄物の適正処理についての意識づけを徹底します

(市の取組例) 野焼き禁止に関する周知や啓発に努め、市民・事業者による野焼きを防ぎます

ごみ分別

 

  • 基本目標4:環境に関わる“ひと”を育て、協働する“まち”をつくる

【取組4-1】環境を守るひとを育てます

(市民の取組例) 家庭や地区において、環境に関する知識の共有や実践に取り組みます

(事業者の取組例) 従業員に対し、環境に関する教育を実施します

(市の取組例) 教育や健康、観光、スポーツ、交通等、環境以外の分野と環境分野の連携を高め、環境保全に関わる市民の増加に取り組み、活動の活発化を図ります

知識共有

 

【取組4-2】協働による環境の保全・創造を推進します

(市民の取組例) 環境についての知識や体験を家庭や地域等で積極的に共有し、環境活動における仲間づくりに努めます

(事業者の取組例) 環境に関するイベントに積極的に参加、協力します

(市の取組例) 市民や事業者との協働によるイベント開催等を通して、環境活動に取り組むための連携体制の強化に努めます

協働

 

目標達成に向けた共通の視点

  • 視点1:学びの場の充実

市民が環境問題に対する理解を深めるための学びの場を充実します。とりわけ、未来の環境を守る重要な役割を担うとともに、環境問題の深刻な影
響を受ける可能性がある子どもと若者の学びに重点を置きます。環境学習等によって環境保全の基本知識と実践方法を学び、地域活動やイベントを通じて実際の環境活動に参加する機会を充実させます。これにより、市民が環境問題に対して積極的に行動する基盤を築くことを目指します。

 

  • 視点2:ICT※等の活用

 脱炭素をはじめ、それぞれの取組を効果的かつ効率的に進めるためにICT等を積極的に活用します。
 本市は、「スマートシティ会津若松」として、ICT等を、健康や福祉、教育、防災、さらにはエネルギー、交通、環境といった生活を取り巻く様々な分野で活用し、将来に向けて持続力と回復力のある力強い地域社会と、安心して快適に暮らすことのできるまちづくりを進めています。
 ICT等の活用により、動植物の生態や生活環境、環境問題等の実態把握等を効果的かつ効率的に進めることが可能となるほか、広範囲にわたる情報発信が可能となります。また、エネルギーマネジメントシステムによるデータの「見える化」や AI によるエネルギーの需給調整等により省エネルギーや再性可能エネルギーの地産地消にも繋げます。
 こうした取組により、市全体の環境意識の向上を図り、市民や事業者、行政がICT等を活用して環境保全活動等に容易に参加し、連携・協働できる環境を整えます。

※ICT…(Information and Communication Technology)の略で、情報処理や通信に関連する技術、産業、設備、サービスなどの総称。

 

  • 視点3:すべての取組と環境のかけ合わせの展開(×(かける)環境アクション)

すべての取組と環境分野をかけ合わせることにより包括的かつ効果的に取組を展開します。
 属性や興味関心の有無に関わらず、あらゆる主体が自然に、当たり前に環境行動に取り組むことを目指し、すべての取組や行動において環境に関する視点を取り入れ、様々な事業や行動を環境活動に結びつけていく、または環境活動に繋がっている意識づくりを行います。このことを「×(かける)環境アクション」として推進していきます。

【イメージ図】

かけるアクション

【取組例】
  (市民の場合) (事業者(福祉)の場合)
取組例 普段車を使用する通勤や買い物で、月に1回は徒歩で向かい、道すがら周辺のごみを拾ってみる。 高齢福祉施設において、食べ残しをしないことを目的とした入居者とその家族の食事会を開催する。
組織 市民 × 各団体 市民 × 福祉施設
分野 交通 × 健康 × 環境 コミュニティ × 健康 × 環境

                ごみ拾い                    食事会

 

本計画の体系

 以上を踏まえ、本計画を体系図で表すと、以下のようになります。

【体系図】

体系図

 

 

本計画に含まれる他の計画

 本計画には、以下の計画等も含まれております。

  • 会津若松市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)
  • 会津若松市新エネルギービジョン
  • 会津若松市バイオマス活用推進計画
  • 会津若松市猪苗代湖水環境保全推進計画

 

計画本編

全体版

会津若松市第3期環境基本計画[PDF:14.3MB]

分割版

※ 今後、読みやすさを向上するため、随時コラム等を追加して更新する予定です。

リーフレット(市民向け)

市民向けリーフレット[PDF:1.58MB]

 

お問い合わせ

  • 会津若松市役所環境生活課
  • 電話:0242-39-1221
  • FAX:0242-39-1420
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