マイナポータル等への情報登録の不具合について

公開日 2023年08月09日

更新日 2023年08月09日

 市民の皆様自身が予防接種記録や各種検診情報、住基情報、個人住民税の情報等を閲覧できる「マイナポータル」につきましては、各自治体等が「地方公共団体情報システム機構(以下、「J-LIS」)」のシステムに各データの副本を登録する仕組みになっております。
 また、行政事務等においては、このJ-LIS のシステムを介して、他自治体等と特定の情報を共有することで、住民の方々の行政手続等の負担軽減が図られているところです。
 今般、マイナポータル等の基盤となるJ-LIS のシステムへの本市のデータ登録にあたって、次の事案が発生しましたので、ご報告するとともに、当該事案の発生についてお詫びを申し上げます。

 

1.発生事象・原因

  1. 令和5年3月より、新型コロナウイルスワクチン接種記録(以下「接種記録」)をマイナポータルで閲覧できるよう、J-LISのシステムへ登録作業を行いました。しかしながら、本市のシステムの一部に誤りがあり、データ約38万件が本市のシステム内で留まり、J-LISのシステムに登録できない状況になりました。
  2. この状況に対して、令和5年6月20日までに、段階的にプログラムを修正し、再度、接種記録の登録作業を行いましたが、J-LIS のシステムへ一度に送信できるデータ件数の上限(約20万件)を超えていたことから、送信ができずに本市のシステム内に滞っている状況となっていました。また、この影響により、6月20日以降の接種記録以外の予防接種や住基、個人住民税、検診など約32万件の情報についても、本市のシステム内に滞り、J-LISのシステムへの送信ができずに、情報が更新されていませんでした。

 

2.これまでの対応と現況

  6月20日以降の各種情報の送信状況については、7月5日にがん検診情報等の送信エラーを確認し、その原因をシステム管理委託事業者と調査していく中で明らかになったものであり、原因を特定し、7月下旬からデータを分割してJ-LISのシステムへ送信する作業を行い、8月2日までに、滞っていたすべてのデータの送信、登録を完了しました。

 これによって、現時点では、J-LISのシステムには最新の情報が登録され、本市のシステム等も正常に稼働しております。

 

3.市民の皆様への影響と対策

  J-LISのシステムにおいては、自身の情報を確認できるマイナポータルに加えて、LGWAN(インターネットと接続しない全国の行政間独自のネットワークシステム)を活用して、他の自治体や日本年金機構などの団体と特定の情報を共有することで、行政手続きの負担軽減と円滑な事務処理を行っています。
 今般の事象により、6月20日から8月2日までの間、本市の最新情報が未登録であったことから、この間にシステム上で行われた他の自治体等からの情報照会に対して、情報がなく回答しなかった、もしくは、更新されていないデータを回答した可能性があり、このことが想定される件数は約1,300件となっています。
 現在、LGWAN上の専用サイトに、情報が更新されていなかった期間などを掲示し、他の自治体等と共有するとともに、情報照会を行った自治体等へ再度手続きを確認し、最新情報に基づいた修正処理等を行っていただくよう依頼しているところです。

 

4.再発防止のための対応

 今回の事案は、J-LISのシステムと連携する本市のシステムを所管する情報統計課と、情報登録を依頼する所管課の双方の確認体制が十分でなかったことが大きな要因です。情報の登録確認体制をあらためて構築し直すとともに、管理委託事業者との連携のもと確認体制の強化を図ってまいります。また、職員のシステムやネットワークに関わる意識を強化し、今後こうした事案が発生することのないよう、再発防止に努めてまいります。

 

 

※参考

  • J-LIS中間サーバへの情報登録イメージ図

情報連携の図.JPG

※今般の事象は「新型コロナウイルスワクチン接種証明書アプリ」への影響はありません。

 

 

お問い合わせ

  • 会津若松市役所 情報統計課
  • 電話番号:0242-39-1214
  • ファックス番号:0242-39-1412
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