(仮称)第4次会津若松市ユニバーサルデザイン推進プラン(素案) 会津若松市 第5章 プランの推進 1 施策の継続的な改善(スパイラルアップ)  ユニバーサルデザインはすべての人にとって暮らしやすい社会を目指す「終わりのない取組」です。そのため、よりよい取組を目指して、絶えず見直し、継続的な改善に取り組んでいくことが重要です。  本プランを推進するにあたっては、策定した計画(Plan)に基づき、実施(Do)し、その結果を検証(Check)、改善(Action)していくというPDCAサイクルの手法により施策の進行管理を行い、このサイクルを繰り返すことによって施策や事務事業の継続的な改善(スパイラルアップ)を図っていきます。 2 推進体制 (1)市の取組  ユニバーサルデザインの推進にあたっては、全職員がユニバーサルデザインの意識を持ち、全庁一丸となって取り組んでいくものとし、市民への対応や各施策・事務事業にユニバーサルデザインの考え方を取り入れていきます。  また、より効果的な取組を実現するためには、各部局が連携・協力する必要があることから、ユニバーサルデザインの推進に係る具体的な事項について調整・検討を行う組織「会津若松市ユニバーサルデザイン推進チーム」を中心に、推進体制の強化を図っていきます。  なお、取組の継続的な改善(スパイラルアップ)を図るためには、施策のPDCAサイクルの過程において、市民や様々な団体、事業者など、多様な視点からの様々な意見が必要です。そのため、本プランにおいては、取組の成果を客観的に評価・検証するため、分野別取組ごとに主な指標を設定した上で、毎年度の進行状況を公表することによって取組状況を「見える化」し、多様な意見を反映しながら取組を推進していきます。 コラム:市民ワークショップ等でいただいた主なご意見 ※詳細は附属資料P.○に掲載しています。 【継続的なユニバーサルデザインのまちづくり】 ・ユニバーサルデザインのまちづくりを継続的に改善していくためには、施設等の利用者、言語が違う人、障がいのある人、子ども連れの人、観光客、事業者などの様々な人から多様な意見を聞き、反映していくことが必要であるとの意見がありました。 (2)市民に期待される役割  市民の皆さんには、まちづくりの主体という認識のもと、日頃の生活や職場などの身近なところで、できることから主体的に取り組むことを期待します。例えば、ユニバーサルデザインに関する知識、取組事例を調べてみることや、講座・講演会等へ参加することなどを通して積極的にユニバーサルデザインの考え方への理解を深めた上で、「こころのユニバーサルデザイン」の意識に基づき、身近な人へのあいさつから始まるコミュニケーションにより、他者を理解しようとすることなどから行動してみましょう。具体的な行動を通して、今まで意識していなかった生活の中の様々な不便に気づき、みんなで改善していくことで、今より暮らしやすい社会が実現されていきます。  さらには、みんなが暮らしやすくなるための様々な活動を行うNPOやボランティア活動への参加など、社会全体に活動の輪を広げていくことを期待します。 (3)NPO・市民団体等に期待される役割  NPO・市民団体等には、地域社会づくりの担い手として、ユニバーサルデザインの考え方を理解していただき、様々な活動に考え方を取り入れることを期待します。また、ユニバーサルデザインの考え方の普及や、活動のネットワーク化、行政や事業者に対する具体的な提案などにより、市民と行政とをつなぐ活動を期待します。 (4)事業者に期待される役割  事業者には、安全で利用しやすい「ものづくり」や「おもてなしのこころ」によるサービスの提供などの取組を期待します。あわせて、誰もが働きやすい職場環境の整備や、職場や店舗等におけるユニバーサルデザインを推進する人材の育成等を期待します。 (5)国・県等との連携  本プランの推進のため、国・県等の施策及び事業との連携を図りながら、効果的な施策の推進を図ります。 3 計画の進行管理  本プランに基づき、着実にユニバーサルデザインの推進を図るため、分野ごとの「具体的事業」について、毎年、進行状況の把握に努め、市民の皆さんに公表しながら進行管理を行っていきます。 第5章 ここまで