公開日 2021年08月30日
更新日 2024年11月01日
水道管の耐震化に取組んでいます
会津若松市の水道は、昭和4年より給水を開始し、令和元年度末での水道普及率は94.3%となっており、市民生活や都市機能に欠かせないライフラインです。これからも「安全で良質な水」を送り続けるだけでなく、地震などの「災害に強い水道づくり」を進めていくことが必要です。
【会津若松市の水道管の長さ】

会津若松市の水道管を直線でつなげると、その長さは約818キロメートル、会津若松市から山口県(長州藩)付近までの距離になります。
【水道の流れ】
導水管とは・・・湖やダムなどからの水を浄水場へ送る管
送水管とは・・・浄水場からの水を配水池へ送る管
配水管とは・・・配水池から市内へ水を送る管
※会津若松市では口径350ミリ以上の水道管を「配水本管」としており、「配水支管」は配水本管より分岐した管で道路に沿って網目状に布設することで、水圧を均等に保ち管内の水が停滞することなく、各家庭へ水道を送ることができます。
水道管の更新と「耐震化」
会津若松市では、平成23年に発生した東日本大震災によって、浄水場から配水池まで水を送る送水管をはじめ、市内各所で配・給水管の漏水が発生し、多くの家屋が断水する被害を受けました。全国的には約257万戸が断水する被害を受け、復旧までに最大で約5ヶ月もの時間を要した場所もあります。
市では、昭和60年度から主要な管については耐震管を使用してきました。また平成20年度からは口径75ミリ以上の水道管についても、耐震管を採用し工事を行っています。また、水道管の老朽化に伴い順次更新が必要なことから、水道管の更新と合わせ「耐震化」に取組んでいます。
これらの水道管を一度に更新するには莫大な費用がかかります。そのため、基幹管路や、緊急度、重要度の高いところ(病院や大規模避難所等)から計画的に水道管を更新しています。
※水道管の更新とは・・・古くなった水道管を新しい水道管に取替えすることです。
会津若松市で採用している水道管
【GX形ダクタイル鋳鉄管】

【継手の構造】
しかし、耐震性のある継手(耐震管)は、地震が起きた場合を想定し、図のように引っ張られて伸びても抜けない、押されても縮むことが可能なため、地震による地盤の変動に対応できる「継手構造」になっています。

耐震化に合わせた「長寿命化」への取組み
耐震管は曲がりや引っ張りに強く、地震や地盤沈下にも「壊れにくい」という特徴があります。耐震管以外の水道管は、地震が起きればすべて壊れるというわけではありませんが、耐震化による漏水リスクの減少だけでなく、水道管を長持ちさせることへの取組みを行っています。


水道管の長寿命化のためには、更新の際の施工品質を十分に確保する必要があります。そのため工事施工業者は、有資格者による施工の義務付けや、最新技術を活用した施工管理の導入など、「施工品質の確保」に努めています。

さらに会津若松市として、工事施工業者の研修会実施や、職員が講師となり学生へ出前講座を実施するなど、「水道技術の向上・継承」のための事業に取組んでいます。
図解で解説!会津若松市の水道管路耐震化対策について
本市で取組んでいる「管路耐震化」の対策について下記をご覧ください。
会津若松市における水道管耐震化対策について[PDF:907KB]
会津若松市の水道は、将来にわたって安全で良質な水を送り続け、更なる災害に強い水道を目指していきますので、市民の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。
お問い合わせ
- 会津若松市上下水道局上水道施設課
- 電話番号:0242-22-6177
- ファックス番号:0242-22-6178
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