令和2年度みらいづ探究ラボ受賞作品について

公開日 2021年03月15日

更新日 2021年03月15日

 みらいづ探究ラボでは、高校生19名が地元大学教員等の指導を受けながら、図書館などを活用した課題探究学習に取り組みました。令和2年6月~2月にわたる全10回の講座を通し、受講生の皆さんが研究論文をまとめ、プレゼンテーションを行いました。

 

 高校生の学習成果を広くご紹介することを目的とした研究成果発表会(WEB開催)の実施とあわせて、今年度の講座でご指導いただいた大学教員の皆さまにご協力をいただき、全研究作品のなかから最優秀賞及び優秀賞の選考をおこないました。

 
  • 令和2年度 みらいづ探究ラボ講座の様子はこちらをご覧ください!

 

審査結果

最優秀賞 
「福島の高齢者と地域医療をつなぎ続けるためにはどうしたらよいか?~私の提案する能動的個別対応ケアシステム~」  
 会津高等学校2年 本間桜子 さん

  • 研究要旨
     福島県の高齢化によって医療・介護の需要が高まり、今の従事者数では将来、十分な対応をしきれなくなるのではと懸念されている。「地域包括ケアシステム」が導入されることで医療・介護の連携がスムーズになり、人手不足解消の助けになる。そのためには、地域の住民が協力して高齢者を見守り支援していくことが求められている。
     しかし、地域内での住民同士のつながりの希薄化が原因で地域の見守り機能が低下している。そこで私は、高齢者見守り機能があり、この希薄化を軽減するコミュニケーションロボットを「地域包括ケアシステム」に導入することで、対策がとれるのではないかと考えた。本研究では、この独自の「能動的個別対応ケアシステム」の可能性について検討を行った。本システムで用いるコミュニケーションロボットは、従来利用されてきたものではない。利用者からの質問に答えたり、決まった声掛けをするのではなく、高齢者の対応や話し方から学び、利用者一人一人に合った声掛けや対応を能動的にする機能を持つ。また、24時間利用者のそばで利用者に異変がないか見守り、バイタルなどの情報を家族や主治医と共有する。能動的かつ個別な対応ができるようになれば、緊急事態にも迅速に対応できるなど、様々な期待ができる。ロボット技術の不十分な点は人間が補い、協力し合うことで、将来の地域の医療・介護を支えていくことができるだろう。

  • 福島の高齢者と地域医療をつなぎ続けるためにはどうしたらよいか?~私の提案する能動的個別対応ケアシステム~.pdf(2MB)
     ※論文の論文の無断掲載、転用、複製を禁じます。

 

 

優秀賞
「会津若松市と木質バイオマス発電-木質バイオマス発電で再生可能エネルギー都市を作れるか-」  
 会津高等学校2年 福原 さくら さん

  •  研究要旨
     私の研究では、地球温暖化やエネルギー問題に関して、会津若松市を再生可能エネルギー都市にできるかを問いに挙げ、木質バイオマス発電に焦点を当て、会津若松市役所へのインタビューやインターネットなどを用いて、調査を行った。
     その結果、木質バイオマス発電のメリットは、土砂災害の減少や雇用、産業の盛り上がりによる地域活性化があげられる一方で、会津若松市で大規模な発電を行う場合、過剰伐採などの問題が起きることが分かった。これらのことから、会津若松市で木質バイオマス発電を使用するときは、他の再生可能エネルギーとの共存を前提とした、小規模なものがよいという考えに至った。

    また、再生可能エネルギー都市を作るには、長い時間がかかることが予想されるが、太陽光発電や風力発電など市内でもそれぞれの土地に合ったところに設置することまた、その日の天候にあった発電方法を活用することが大切になってくるのであろう。

  

 ※ 最優秀賞受賞作品のみ全文を公開しています。 

審査員

 

審査員長   会津大学 コンピュータ理工学部 文化研究センター 上級准教授 網谷 祐一 様       
審査員 会津大学短期大学部 産業情報学科 教授 中澤 真 様
審査員 福島大学 人間発達文化学類 准教授 坂本 篤史 様

 

 

 

 

 

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