公開日 2020年03月31日
更新日 2021年12月02日
会津若松市に立地された企業様の声をお届けします。(内容は取材当時のものです)
「優れたアクセスと、災害が少ない立地環境が魅力でした」
会津若松河東工業団地に立地された、西田精機株式会社の代表取締役社長 西田 高 様にお話しを伺いました。
貴社の業務内容について教えてください
弊社は、内視鏡や処置具といった精密医療機器の金属部品の加工・製造を行っております。
昭和24年に東京都板橋区において金属挽物加工の工場として操業し、昭和52年からは縁あって福島県西会津町に工場を立地して事業を展開してまいりました。
貴社製品の特長を教えてください
小径複合NC自動旋盤を用いた切削加工により、直径20mm以下の精密金属部品を製造しています。
特に微細加工を得意としており、直径0.05mmからの部品加工においては、その加工精度、品質の点でお取引企業様からも高い評価をいただいております。
医療精密機器という大変繊細な機器部品の製造を長年にわたり続けてこられたのは、弊社の技術力に対するお取引企業様からの「信頼」があってのこと、と強く感じております。
高度な加工技術、そして約2,500品目に及ぶ多種多様なオーダーに柔軟に対応できる生産体制は弊社の「強み」です。
会津若松市に立地した決め手は何ですか?
まず、交通アクセスが非常に優れているという点です。
会津若松河東工業団地は磐越自動車道 磐梯河東インターチェンジから約1.5kmという好条件の場所にあり、国道49号線にもすぐアクセスできるなど、交通インフラが非常に整備されています。
西会津町にある工場も磐越自動車道インターチェンジ近くに位置していることから、流通面での利便性が図られるものと大変期待しております。
また、災害が少ない立地環境にあるという点も魅力的でした。
西会津工場自体は東北地方太平洋沖地震による大きな被害を受けませんでしたが、福島県内において震災を経験した弊社にとって、リスク管理の強化は最優先事項の一つでした。
会津若松市は、もともと台風などの風水害が極めて少ない地域で、東北地方太平洋沖地震のときも建物の倒壊はなく、市内の各企業様も速やかに事業を再開されたと伺っています。
そのような地に新工場を建設し、2工場体制とすることにより、災害に対するリスクヘッジ等が確保され、より安定的な事業運営が図られるものと思っております。
立地時の行政からのサポートはいかがでしたか?
室井市長ご本人の熱心なトップセールスをはじめ、市職員の方に何度も足を運んでいただき、市を挙げて企業誘致に取り組んでいるという前向きな姿勢を強く感じました。
直接顔を合わせて立地までの具体的なスケジュールや行政支援、手続きなどの説明を受け、相談事にも一つ一つ丁寧に応じていただいているうちに、新しい工場のイメージが徐々に膨らみ、立地計画もスムーズに起てることができました。
また、市の優遇制度だけでなく、国や県の優遇制度についても詳しく説明していただいたおかげで、工場立地に係る様々な優遇制度を幅広く、有効に活用することができました。
立地に係る各種届出や手続きなどの不慣れな作業も職員の皆さんが積極的にサポートしてくださって大変心強かったです。
今後の抱負をお聞かせください
今後、既存の西会津工場を今まで以上に発展させるとともに、東京本社工場を閉鎖し、河東工業団地に移転する予定でおります。
新工場の事業規模は当初工場棟1棟を建設し、操業初年度に新規雇用を10名、3年次までに30名、5年次までの50名の雇用を計画しており、その後、新たな工場棟の建設も計画しながら、将来的には100名規模の雇用を目指していきます。
新工場の操業を機に、自社設計・開発製品も視野に入れながら事業を拡大していき、ここ会津の地元企業として、地域の皆様とともに発展してまいりたいと思っております。
西田精機株式会社の概要
社名 | 西田精機株式会社 |
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代表者 | 代表取締役社長 西田 高 |
所在地 |
(本社)東京都板橋区桜川二丁目21-3 (会津若松工場)福島県会津若松市河東町工業団地2-5 |
設立日 | 昭和52年9月30日 |
資本金 | 5,000万円 |
概要 | 医療機器(内視鏡・処置具)の精密金属部品加工 |
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お問い合わせ
- 会津若松市役所 観光商工部 企業立地課
- 電話番号:0242-39-1255
- ファックス番号:0242-39-1433
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