公開日 2018年09月01日
更新日 2019年11月15日
平成30年8月20日(月)~22日(水) 青森県むつ市を訪問してきました。
青森県むつ市と本市は、戊辰戦争で敗れた会津藩の復興の地として現在のむつ市を中心とする青森県に斗南藩として移封されたという歴史的な絆により昭和59年9月23日に姉妹都市の締結をいたしました。
この締結により、両市の友好親善はもとより、教育・文化・経済・観光などの相互交流を実施してます。
訪問初日は夕方にむつ市へ到着し、むつ市の宮下宗一郎市長、白井二郎議長へ表敬訪問をするとともに、その夜は迫力ある田名部祭りを見学しました。
2日目には旧会津藩士の墓参やむつ市内の斗南藩ゆかりの地である、旧斗南藩史跡地、円通寺、徳玄寺、斗南藩士上陸の地などを視察させていただいたほか、東奥日報社特別編集員である松田修一様による「語り、問い続けよ 会津・斗南の真実」と題した記念講演会を聴講するなど、交流を深めて参りました。
以下に、会津若松市とむつ市のゆかりの地を巡った様子を紹介します。
1 ~むつ市長、議長への表敬訪問~
むつ市到着後、本田樹教育長、目黒章三郎議長、清川雅史副議長とともに宮下市長、白井議長を表敬訪問し、今後の両市一層の交流推進を確認いたしました。
2 ~田名部まつり見学~
約370年の歴史を誇る田名部まつりを見学いたしました。毎年、8月18日から20日の3日間にかけて開催しており、この日が最終日でありました。来年の再会を誓う意味を込めて5台の山車(だし)が交互にすれちがう「五車別れ」を行い祭りが終了となるため、深夜まで盛り上がりを見せていました。
3 ~旧会津藩士の墓への献花~
旧会津和藩士の墓は、旧斗南藩が約200世帯分の住宅をつくって開墾しようとした入植地「斗南ケ丘」にあります。当時、入植者が亡くなられても生活が苦しかったことから墓石が置けず、1976年に「斗南会津会」の皆さんのご尽力により整備していただきました。
4 ~旧斗南藩ゆかりの史跡等を視察~
旧斗南藩の仮館として藩庁が置かれた円通寺を訪問しました。円通寺は、容保公と容大公が起居をともにした場所であり、容大公愛玩の布袋像が保存されています。
幼い松平容大公の食事や遊び場であったり、旧斗南藩重臣の会議場ともなった徳玄寺も訪問しました。斗南ヶ丘市街建設計画図面などが保存されており、上記の円通寺と隣接しているため、徒歩で伺うことができます。
5 ~斗南藩士上陸の地~
明治3(1870)年6月10日、新潟から海路をたどって藩士たちが到着したのが大湊大平浦(現 大湊新町)です。石碑は、鶴ヶ城の石垣にも使用されている慶山石を用いており、会津若松市を望む方向に設置されています。
また、周囲の植物はむつ市の花「ハマナス」と、会津若松の木である「あかまつ」が植栽してあり、訪問した時期には、ハマナスの花が盛りを迎えていました。
6 ~記念講演会~
東奥日報社特別編集員である、松田修一様による特別講演。演題:「語り、問い続けよ 会津・斗南の真実」を開催していただき、旧会津藩士の斗南藩へ移封された歴史等を詳しくお話しいただきました。
講演には、多くのむつ市民の方も来場されていました。
7 ~むつ市の皆さんとの交歓会~
両市の特産品での記念品の交換を行い、宮下市長と今後の交流に向けて固い握手を交わしました。
交流会の中では、むつ市の「おしまこ流し踊り」、会津若松市の「会津磐梯山踊り」をお互いに披露し、大変盛り上がった交歓会となりました。
8 ~あとがき~
姉妹都市であるむつ市とは、これまで30余年あまり両市への相互訪問交流を行ってまいりましたが、今回も大変意義深い訪問となりました。
今年度は本市にて、戊辰150周年事業を実施してまいりますので、このたびの交流を契機として、さらなる相互交流に繋げて参りたいと思いを強くした次第です。
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- 電話番号:0242-39-1205
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