肺の生活習慣病「COPD」とたばこの関係をご存じですか

公開日 2019年10月31日

更新日 2024年11月22日

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

 たばこの煙などの有害物質を長期間吸い込むことで、空気の通り道である気管に炎症を生じる肺の疾患です。肺や気管支だけでなく全身にも影響を及ぼします。COPDに伴って肺の中に起こってくる病気のことを「肺合併症」といい、COPD患者に起こりやすい全身の病気を「全身併存症」といいます。

 ・肺合併症:肺がん、肺炎、気管支喘息、肺線維症、気胸など

 ・全身併存症:動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、消化器疾患、骨粗鬆症、サルコペニアやフレイル、うつなど

 

 COPDは慢性で進行性の病気であるため、病態が進行すると少しの動作でも息切れするなど、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

原因

COPDの最大の原因は喫煙です。「肺の生活習慣病」ともいわれています。

喫煙開始の年齢が若い、1日の喫煙本数が多いほどなりやすく、進行しやすいと言われています。

 

症状

初期は無症状で、ゆっくりと進行し、息切れなどを自覚したころには病気が進行していることが多いです。

下記の中で思い当たる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 1日に何度も咳や痰が出る
  • 動作時に息切れがする
  • 呼吸をするとゼーゼー、ヒューヒューするときがある

 

発症や重症化を予防するために

発症や重症化予防のために最も大切なことは、たばこを吸わないこと(禁煙)、周囲の人のたばこの煙を吸わないこと(受動喫煙防止)です。

症状がある場合は放置せず、早期に受診して適切な治療を受けることが重要です。治療は、まずは禁煙することです。さらに、薬物療法、適切な生活習慣、運動、リハビリなどがあります。

禁煙を成功させるために、禁煙外来を利用する方法もあります。 会津禁煙外来情報 (外部サイト)

 

毎年11月の第3水曜日は「世界COPDデー」です

2002年、世界的な組織であるGOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)は、11月の第3水曜日を世界COPDデーと定めました。COPDへの関心を高めるために、世界中でさまざまな活動が行われています。

 

お問い合わせ

  • 会津若松市役所 健康増進課
  • 電話番号:0242-39-1245
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