協働事業報告会「越えろ!協働の壁」を開催しました

公開日 2019年03月05日

更新日 2019年03月06日

 

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多様化・複雑化している地域課題を解決していくには、行動力や創造性といった特性をもつ市民活動団体と行政とが、「協働」という手法で取り組むことが有効ですが、市民活動団体と行政の間には、「お互いをよく理解していない」「協働にメリットを感じない」などの「協働の壁」が存在しています。

この報告会では、そうした「協働の壁」を乗り越え、地域課題の解決にどのように取り組めばよいのかを、講演、事例発表、トークセッションをとおして探りました!

 

 

日時・場所

  • 平成30年11月12日(月) 午後1時30分から午後4時
  • 會津稽古堂 多目的ホール

 

内容

第1部 講演

  • 演題  「福島県内の「協働」の取組状況」 
  • 講師  山﨑 庸貴 氏(一般財団法人ふくしま百年基金代表理事)

    

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県内の協働による取組を例に、協働の定義や「目的共有」「活動への信頼・尊重」「市民と行政の協力体制」「相互理解」「情報公開」という市民協働の5つの基本的な考え方、プロセス、効果などの基礎的事項について説明いただき、協働についての理解を深めることができました。

 

(事例その1)南湖公園ワークショップ(県×市民団体)

 大きな課題は、一気に解決することが難しいため、現状と課題についていくつかのテーマを設けて、それぞれに短期・中期・長期のプランを策定し、具体化、実現させた事例です。

 

(事例その2)障がい者協働プロジェクト(NPO法人しんせい×福祉事業所)

 震災の影響を受けた県内の13の福祉事業所と取組に共感する企業からの支援を活用して新しい商品を開発し、障がい者の雇用の拡充を実現させた、単独では難しい課題に対して、大きな目標を共有して協働で取り組んだ事例です。

 

(事例その3)復興支援専門員事業(福島県×ふくしま連携復興センター)

 復興支援員の研修会や活動をサポートする復興支援専門員の設置について、「復興支援専門員設置要綱」としてまとめて公式化し、事業実施後は進捗確認や事業評価のための会議を定期的に開催するとともに、活動報告会を行うなどして、受益者(市民)のために事業の成果を広く公開した事例です。

 

第2部 事例発表(会津若松市行政提案型協働モデル事業について)

  • テーマ1  みんなで考えよう!「街と鳥害」対策事業(環境保全会議あいづECA、市環境生活課)
  • テーマ2  イベント企画運営による若者の社会参画促進事業(Like会津実行委員会、市地域づくり課)

 

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協働にはどのような「壁」があり、どのように乗り越えてきたのか、実際に協働により事業に取り組んだ団体と市の担当課から説明していただきました。

 

事業に取り組む中で、お互いを尊重し何度も話し合い、信頼関係を築くことで、「協働の壁」を乗り越えてきたようです。

 

これまでの市の協働事業をまとめた「協働の足跡」を作成しました。

協働の足跡-1.pdf(3MB)協働の足跡-2.pdf(8MB)協働の足跡-3.pdf(6MB)
 

第3部 トークセッション

  • テーマ  「越えろ!協働の壁」
  • 司会  山﨑 庸貴 氏(一般財団法人ふくしま百年基金代表理事)

登壇者

  • 二瓶 孝文 氏(公益社団法人会津青年会議所直前理事長)
  • 磯貝 香澄 氏(会津大学短期大学部2年)
  • 熊田 博 氏(環境保全会議あいづECA)
  • 山内 良隆 氏(市環境生活課) 

 

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異なる立場の登壇者の方々が経験したこと、また、事前に来場者の皆さんからいただいた「協働の壁」だと思うことから、協働についてお話しいただきました。

 

「協働の壁」の一例(登壇者と来場者の皆さんから)

 ・団体として、活動を維持していくことが難しい

 ・「思い」を共有するまでに時間がかかる

 ・どこまで役割を担わなくてはいけないのか(担ってもらえるのか)がわからない

 ・いろいろな団体や部署が関わると、調整が煩雑になる

 ・行政の仕組みがわからない(どんな市民活動団体があるのかわからない)

 ・行政には予算や公平性などの課題があり、意思決定や手続きに時間がかかる

 ・自分の意見が尊重されるか不安 などなど

 

 また、登壇者の方々から、「取組を積極的に周知することで、周囲の理解と協力を得られる。活動している者の励みにもなる」「地域課題やそれを解決するためのアイデアはたくさんあるので、そうした声を上げやすい環境が必要」「何度も話し合いを重ねることが必要」など、たくさんのご意見をいただきました。

 様々な壁があるからこそ、共有する時間を増やし相手をパートナー・仲間として尊重することが、結局は「協働の壁」を乗り越える近道なのかもしれません。

 

NPOの中間支援を目指すNPOネットワーク「NPO Links あいづ」の紹介ブースの設置

NPO Links あいづ 構成団体

  • 特定非営利活動法人 会津NPOセンター
  • 特定非営利活動法人 会津地域連携センター
  • 特定非営利活動法人 環境地域文化エナジー
  • 特定非営利活動法人 CHANT
  • 特定非営利活動法人 寺子屋方丈舎
  • 特定非営利活動法人 福島県会津市民生活支援センター
  • 特定非営利活動法人 ブライダルデータバンク
  • 特定非営利活動法人 ほっとハウスやすらぎ
  • 特定非営利活動法人 Lotus

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お問い合わせ

  • 会津若松市役所 企画調整課 協働・男女参画室
  • 郵便番号:965-8601(宛先住所不要)
  • 電話:0242-39-1405
  • FAX:0242-39-1400
  • メール送信フォームへのリンクメール

 

 

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