會津稽古堂・会津大学協働事業「あいづまちなかキャンパス(哲学)」を実施しました(事業終了報告)

2018年10月8日

會津稽古堂・会津大学協働事業「あいづまちなかキャンパス(哲学)」を実施しました。

「あいづまちなかキャンパス」は、会津大学の行動規範でもある「地域社会への貢献」「大学開放」と、会津若松市教育委員会が平成27年10月に定めた『会津若松市生涯学習推進ビジョン』における「高等教育機関との連携」という‟目的”を互いに達成しあうため、会津大学と会津若松市教育委員会の二者の協働により平成28年度からはじめた事業です。

今回実施した講座は、会津大学の教養課程の講義の一部について会場を“まちなか(會津稽古堂)”に移し、會津稽古堂の市民講座と融合して実施することで、学生と市民が一緒に学ぶ機会を創出しようとの試みです。
本事業の中心を担うのは、会津大学文化研究センター上級准教授の青木 滋之 先生。本市の社会教育委員も務めています。
会津大学と會津稽古堂では、平成29年度に引き続き、「あいづっこ宣言」や会津の歴史をテーマにしながらも、私たちの生きいる世界の価値観や「哲学」はどのように形作られてきたのかを学ぶプログラムを用意しました。さらに、今年度はACF(アカデミア・コンソーシアムふくしま)にもご協力いただき、新たなプログラムを追加、「夢中になるって何だろう」をテーマに、「生きがい」を考えるという、現代の「哲学」的な問いについて考える学習も行いました。
会津大学は、平成5年に開学以来、国際化・高度情報化社会が進展する中で、世界的視野を持ち、将来の情報科学を担い、発展させる人材を数多く輩出してきた、コンピュータ理工学に特化した日本でも有数の先進的大学です。 
会津大学及び會津稽古堂(会津若松市生涯学習総合センター)が互いの強みを生かし、弱みを補完することを目的に、月1回~複数回にわたる打ち合わせを継続して実施し、事業の計画段階から準備まで一緒に行うことで、従来の公民館事業や大学の公開講座では不可能であった学習プログラムを提供し、学生と市民が世代を超えた交流をしながら学ぶことのできる場を提供しています。

1日目「夢中になるって何だろう?」

本年度は2日間にわたっての開催。
1日目は9月21日(金)14時から17時にかけて、「夢中になるって何だろう?」をテーマに実施しました。
講師は、桜の聖母地域連携センター長で社会教育・生涯学習に関する研究者でもあられる三瓶 千香子先生。
まちなかキャンパスの様子1.JPG 桜の聖母短期大学 三瓶 千香子 准教授
まちなかキャンパスの様子2 会場には80名以上が集いました
まちなかキャンパスの様子3

三瓶先生の講義は、3時間が連続したワークショップ形式。「創ることで学ぶ活動」をテーマに、多世代の人々とのワークショップを通じて、「学び」「生きがい」「哲学」の関係性を考えました。

まちなかキャンパスの様子4 ワークショップのルール説明
まちなかキャンパスの様子5まずは一人で考える
まちなかキャンパスの様子6 考えたことを書き出す!

70代から10代まで幅広い年代の方が集う、この講座。まずはルールを徹底していくことが、ワークショップを成功させるカギのようです。

まちなかキャンパスの様子7みんなで付箋を貼りあいます。
まちなかキャンパスの様子8.JPG 意見は人それぞれです。
まちなかキャンパスの様子9.JPG グループの雰囲気もそれぞれ。

いくつかの問いについて、ワークをしていきますが、講義が途中途中に入るのでメリハリがつきます。

まちなかキャンパスの様子10.JPG
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まちなかキャンパスの様子13.JPG 授業後半には各テーブルとも盛り上がってきます
まちなかキャンパスの様子14.JPG ワールドカフェの方式でシェアします
まちなかキャンパスの様子15.JPGほかの人にもわかりやすく説明する必要があります
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まちなかキャンパスの様子17.JPG
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まちなかキャンパスの様子20.JPG
まちなかキャンパスの様子21.JPG

大学生・高校生・一般市民のみなさんが話し合うことで、違う考えに触れ、さらに新しい考え方が生まれ、気づきが多くあったようです。

グループのメンバーだけでなく、他のグループ員との交流を行うことで、更に考えが深まったという方も多くいらっしゃいました。

「夢中になる」をテーマに、私たちがどう生きるのか、そしてなぜ学ぶのか。哲学的な問いにそれぞれが深く考え、能動的に学ぶことのできる機会となりました。

受講後の感想

  • 年齢の異なる人々と話すのはとっても楽しいです。すごく楽しかったので、またやりたいです。
  • 様々な世代の方と交流してみることで、今までの自分にはなかった考えも持つことができてよかったです。
  • 一般の方、大学生の方と普段お話しする機会がないので、貴重な体験でした。やや消極的になってしまいましたが、少し自分の意見も伝えられたと思います。
  • 人それぞれみんな違う人生を歩んできているんだなと実感した。
  • 大学という狭い場所に3年いたので、色々な人と話せて良い経験になりました。
  • 大学生や大人の方と活動するのもとても楽しかったし、自分の意見も言えて、とても勉強になったと思います!
  • これからの将来をよくするために、全員でディスカッションしたことで、新たな発見を得られたと思う。
  • 若い人からの意見がうれしかった。この企画ありがとうございました。
  • 人生のいきがいといった難しいテーマを夢中になるといった身近な言葉に変えて考えるという手法はとても良い方法であると感じました。
  • 生きがい、夢中になれることについて学ぶことができた。他人の生きがいを聞けて楽しかった。
  • それぞれの世代で価値観が違うが、互いに尊重することができた。
  • 学ぶことに対する新しい価値観を得ることができました。自身も生涯学習者として、学ぶことの意義を改めて問い直してみたいと思いました。その問い直しを続けていくことが“生きがい”に繋がるのかな、と結論を得ました。
  • 新しい手法のワークショップ!とても勉強させられました。生涯学習の概念が変わりました。苦手意識がなくなりました。若い方との交流嬉しかったです。定期的に参加、次回も参加したいです。
  • 様々な年齢の方々とお話できて、とても勉強になりました。視野も広がり生きがいを見つけられそうです!
  • 若い人たちの考えの違い、生きがいは自分で考えるもの、他人に言われることではない、偏った考えの若者が多いのにはビックリ、しかし個性が有るのもいい。
  • 多世代交流ができて、吸収できたことが多く、今後に活かせる気がした。学校でもグループワークを取り入れてほしい。

 

2日目「日本人・会津人とは~会津藩の「教育」から考える~」

2日目のプログラムは、会津藩の教育や、現在会津で行われている「教育」の形から、西洋と東洋、そして日本における「哲学」の変遷を学習しました。

全体の講師は、会津大学コンピュータ理工学部上級准教授・青木 滋之 先生。

会津の歴史に関する講義は、会津歴史工房主宰 野口 信一 先生、「あいづっこ宣言」に関する講義は、本市教育委員会教育総務課あいづっこ育成推進室 主事・東海林 優明が務めました。

まちなかキャンパスの様子22.JPG なんと講義は朝9時半から午後4時まで!
まちなかキャンパスの様子24.JPG「あいづっこ宣言」ご存知ですか!?
 

講義は午前、午後ともみっちり行われました。会津大学生は講義の一環ですが、高校生から70代までの参加者それぞれも大学生と同じ内容の授業を受けました。

まちなかキャンパスの様子25.JPG 講師:会津歴史考房 野口 信一先生
まちなかキャンパスの様子26.JPG高校生も多く参加しました。
まちなかキャンパスの様子27.JPG 会津大学 青木 滋之 上級准教授

江戸時代、教育に熱心に取り組んだ「会津藩」、驚くほど多くの「日本初」「トップレベル」の教育の形がありました。

しかし、良いことばかりではありませんでした。戊辰戦争から150年の今年、なぜ会津藩が敗けたのか、その理由についても、教育から考えました。

さらに、講義を聞いた後にはグループワークを実施しました。「あいづっこ宣言」をテーマに、それぞれが意見を出し合いました。

まちなかキャンパスの様子30.JPG グループワークを通して学びを深めます。
まちなかキャンパスの様子28.JPG 大学生には初めて会津の大人と話したという人も!
まちなかキャンパスの様子29.JPG 「あいづっこ宣言」への想いは人それぞれ
まちなかキャンパスの様子33.JPG付箋を使ってシェアします
まちなかキャンパスの様子34.JPG たくさんの意見が出されました
まちなかキャンパスの様子35.JPG 交流し、考えを伝えることで新たな学びが生まれます

感想

  • 様々な世代や地域の人と話すと、いろいろな意見が出て面白い。
  • “会津人の在り方”をさらに考えられたと思う。世代間交流は大事。
  • 「あいづっこ宣言」に対し、ネガティブな意見が多く出たことは、グループワークの意義がまさに反映されていると思います。
  • 初対面の人の意見がきけてよかったです。けっこう鋭いですね。
  • 会津にいるとわからないことを、会津外から来てくれた人は気づくものだなぁ…と感じた。
  • あいづっこ宣言について深く考えられて、たくさんの意見を聞けて良かった。あいづっこ宣言を守れる人と結婚したい!!!!!!!
  • 様々な方の意見を聞くことができ、貴重な体験となりました。自分はこれから会津を担っていく人間なのだという自覚を持っていかなければならないと思いました。
  • 会津の人や高校生の生の声を聞くことができ、良い刺激になった。
  • 自分の意味を通してまわりの人と話し合いをすることで、どんどん考えが広がったり、気づいたことがたくさんあって、とても有意義な時間だった。

 

会津地方の遺産、大学、公民館の強みを活かす

会津地方には、多くの歴史や独特の文化があります。

今現在、地域に受け継がれ認知されている遺産や歴史だけでなく、多くの価値ある遺産が地域に眠っており、それらをいかに発掘し、後世に残していくかが教育に求められています。

そうした中、公民館の持つ豊かな地域のヒューマンネットワークや、大学や博物館などの持つ専門的知識をどう地域に還元していくのかが、教育機関の使命ともいえます。 

こうした事業を通して、公民館や大学は地域の声に寄り添い、新たに施設を利用していただく方の取り込みや、研究ニーズの把握などを通して、豊かな学習機会の提供と、地域への研究を深めていくことで、会津地方の魅力向上や教育の質の向上を図っていくことが必要となっています。

今後も、様々な教育主体とお互いの強みを生かした取り組みを継続して取り組んでいくとともに、本年12月には「野口英世」をテーマに、第2回目の「あいづまちなかキャンパス」を実施する予定ですので、ぜひ多くの皆様に受講していただければ嬉しいです!

 

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    • 電話:0242-22-4700
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