公開日 2023年01月31日
更新日 2023年01月31日
GAP(ギャップ)とは、Good(良い) Agricultural(農業の) Practice(実践)の略で、一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれています。
言い換えますと、「農産物を作る際に適正な手順を守り、モノの管理を行い、持続可能性を確立する取組」のことです。
近年では食のグローバル化が進み、農産物等が産地から消費者に届くまでの過程がより複雑化しており、農産物の安全性を消費者に伝える必要性が高まっています。
また、気候変動等によって農産物の品質低下や、大規模な自然災害で農家が被害を受けるなど、農業が環境から受ける影響はますます大きくなっています。
こうした状況に対応していくために、農業生産における持続可能性を確保することが大切になっています。SDGsへの関心も高まっており、それを実現する方法の1つが「GAP」に取り組むことなのです。
GAPの実施例とその効果
GAPに取り組むということは、農作業の点検、記録、確認を行い、農業に関わるあらゆる部分を“見える化”させることによって、農産物の安全や環境、経済を将来にわたって維持・発展させることができます。
- 農産物安全 → 異物混入の防止、農薬の適正使用と保管
- 環境保全 → 適切な施肥、土壌侵食の防止、廃棄物別の適正処理、利用
- 労働安全 → 機械・設備の点検・整備、作業安全の保護具の着用
- 人権保護 → 強制労働の禁止、労働力の適切な確保、労働条件の提示及び厳守
- 農業経営管理→ 責任者の配置、教育訓練の実施、内部点検の実施
具体的には
- STEP1 農薬や肥料の保管や農機具の整理整頓の徹底、生産履歴の記帳
- STEP2 農場内を点検し、見つけた課題や問題点について、自ら必要な対策を考えて実行し、その内容を記録・点検して継続的に改善
等を行うことにより、生産管理の向上、効率性の向上、農業者や従業員の経営意識の向上に繋がる効果があります。
第三者認証GAPの主な種類
前述のとおり、GAPの取組はすべての農家に実践していただきたい取組となっていますが、その取組が正しく実施されていることを第三者機関の審査により、確認・証明してもらうことをGAP認証と言います。
認証を受けることにより、持続可能な農業生産を行っていることが客観的に証明されます。
現在、下記のとおり様々な種類の第三者認証GAPがあります。生産者ご自身の現状に応じて、取り組みやすいものから取得にチャレンジしてみてください。
- 第三者認証GAP : 第三者機関による審査・認証により客観性が担保され、国内または海外で認知されているGAP
- GLOBAL G.A.P(グローバル ギャップ)
- ASIA GAP(アジア ギャップ)
- J GAP(ジェイ ギャップ)
- ふくしま県GAP(FGAP) : 平成29年7月11日に創設され、農林水産省が定めた「GAPの共通基盤に関するガイドライン」に準拠し、放射性物質対策を盛り込んだGAP
→FGAPについて県は、令和4年12月に国際水準GAPガイドラインに準拠した認定基準を策定しました。詳細は、県のホームページを参照してください。
GAP取得への支援制度(福島県)
生産者のGAP取得を支援するため、取得に係る審査費用等への補助事業として県により「第三者認証GAP取得等促進事業」が実施されています。
詳しくは、県会津農林事務所(農業振興普及部)または下記までお問合せください。
本市の支援制度
福島県の補助事業の対象外となる、GAP認証取得のための活動にかかる効率化を図るための情報機器の導入などを助成してます。
詳細は、リンク先をご覧ください。
なお、募集には期間がございます。申請可能な時期等は当ホームページでご確認ください。
お問い合わせ
- 会津若松市役所 農政課
- 電話:0242-23-9973(or 0242-39-1253)
- FAX::0242-36-7142(or 0242-23-8180)
- メール