市長メッセージ

2018年8月10日
室井照平市長の写真

会津若松市長 室井照平

 2期目の市長任期も、いよいよ最終年を迎えました。

 1期目では、東日本大震災及び原子力発電所事故からの復興・再生を中心に取組を進め、今期はこれまで、多様化する地域課題に対応し、持続可能な地域社会を構築するため、地方創生に向けた取組を推進してまいりました。本市も他の地方都市と同様に、少子高齢化や人口減少の進行への対応をいかに進めていくかが、大きな課題となっております。
 平成27年4月に策定いたしました「会津若松市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン」において、本市では、人口維持に向けた考え方として「10万人程度の長期的な安定人口の実現を目指す」ことをお示ししており、人口減少対策として、合計特殊出生率の上昇や社会動態(転入・転出による人口の増減)の±0の実現に向けた取組の推進、ICT技術や観光を核とした交流人口の増加等を掲げております。このようなまちを実現していくためには、子どもを安心して産み育てることのできる環境づくりや、教育環境の整備、地域産業の振興、雇用の受け皿の確保や社会保障の充実など、私たちの生活を多面的な視点から捉え、地域の課題を解決し、地域をより良くするための施策を講じていく必要があります。
 本市では、昨年度より開始となった「第7次総合計画」に基づき、こどもクラブの充実、保育所や認定こども園における待機児童数0人の実現及び、子ども医療費の助成による窓口負担ゼロの継続など、子ども子育て分野における支援策の充実に加え、あいづっこ学力向上推進計画などを踏まえた学力向上策の推進にも取り組んでおります。
子どもたちの健やかな成長を後押しする一方で、生活の基盤となる仕事づくりも大変重要な取組であります。一昨年に分譲を開始いたしました「会津若松徳久工業団地」につきましては、既に三企業の立地が決定し、一部は操業を開始

しておりますが、引き続き成長分野を中心とする企業の誘致に取り組んでまいります。

 

  また、今年は会津の戊辰戦争終結から150年の節目の年であります。

 戊辰戦争では、性別、年齢の区別なく、多くの尊い命が失われましたが、私たちの先人は、そのような中から血のにじむような努力を日々積み重ねて、今日の会津を築いてくださいました。本市では、『「義」の想い つなげ未来へ―。戊辰150周年』をキャッチフレーズに、鶴ヶ城天守閣企画展や記念講演の開催、特別映像の制作・配信、白虎隊の史実をオペラ化した「オペラ白虎」の公演など、様々な記念事業を通して、先人顕彰や会津の歴史的意義の再確認を図る機会とするとともに、これらの情報を広く発信することで本市の文化振興や観光誘客を図っております。
 この節目の年に、会津の歴史や先人の足跡に改めて光をあて、これを後世に語り継いでいくことは大変意義深いことであり、これを契機として若者たちが会津の精神文化を受け継ぎ、未来の会津若松を創造する担い手として、活躍いただくことを期待しております。

 また、本市では、会津大学の立地という強みを活かし、ICT関連企業の集積を進めておりますが、その取組の一つとして、民間企業と協働で推進している「ICTオフィス環境整備事業」につきましては、来年2月のオフィスビル竣工に向けて、準備を進めております。エリアの総称は「スマートシティAiCT(アイクト)」に決定し、AiCTの「A」に、「AIZU、AI、Advance(前進)」の意味合いが込められています。オフィスビルには、既に9社(360名規模)から入居に係る関心表明書を提出いただいておりますが、本オフィスが、会津大学卒業生などICT人材の地域定着の場となり、地域の雇用創出に寄与する施設となるとともに、ICT技術を健康福祉・医療や教育、農業・観光など様々な分野に活用するなど、市民の皆様が生活の豊かさを実感できるような、新たな価値を創造しうる場として、文字通り本市を「前進」させるための拠点施設になっていくことを念願するものであります。

 ご紹介しました事業をはじめ、今年度も様々な取組を進めてまいりますが、本市のまちづくりにおいては、中長期的な視点からそのあり方を見定めなければならない課題も多くあります。
 市役所庁舎の整備につきましては、平成29年度に本庁舎旧館の保存活用のあり方や新庁舎の規模、各庁舎・敷地の利活用パターンなどを示す計画を作成するとともに、今年度は、総合的な視点から、各庁舎の利活用パターンを絞り込み、基本計画を取りまとめるべく、取組を進めております。また、会津若松駅前の基盤整備の検討や、旧県立会津総合病院跡地などの利活用の提案と検討も進めているところです。

 これらは、本市の未来を形づくる一端を担うものであり、引き続き市民の皆様の参画と協働のもと、推進してまいりたいと考えておりますので、どうか今後とも、私のまちづくりに対するご理解と更なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 


 平成30年8月吉日


会津若松市長 室井照平