年頭所感

2019年1月7日
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第36代会津若松市長 室井照平

 

 市民の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、日頃から市政にお寄せいただいておりますご支援、ご高配に対しまして厚く御礼を申し上げます。


 さて、昨年は、会津の戊辰戦争終結から150周年の節目の年でありました。本市では、「『義』の想い。つなげ未来へ―。戊辰150周年。」をキャッチフレーズに、先人たちの歩みを称え、また、幕末から会津が辿ってきた歴史的な意義を再確認する機会とするため、様々な事業に取り組んでまいりました。
  9月22日に開催されました記念式典では、これまでの歴史や先人たちの想いを受け継ぎ、さらに発展させ、次の世代へ引き継ぐべく、「会津若松市戊辰150周年記念宣言」として、「平和への希求」、「先人への敬意と感謝」、「正しい歴史認識」、「人材の育成」、「ゆかりの地との交流」、「未来への発展」の6項目について宣言いたしました。
 また、会津まつりでは、実に5年連続となる綾瀬はるかさんのご参加に加え、大河ドラマ「八重の桜」において、幼少期の八重を演じた鈴木梨央さんのご参加が実現し、大変な盛り上がりとなったところであります。さらに、会津藩公行列では、戊辰150周年にちなみ、「奥羽越列藩同盟」加盟諸藩を中心に行列を編成するとともに、全国のゆかりの地より多数のご参加をいただき、先人が築いてくださった様々な地域の皆様との縁を実感いたしました。
 このような戊辰150周年の取組を契機として、会津の歴史や先人の功績、地域で育まれてきた精神文化などを再認識するとともに、今後もこれら地域にある貴重な財産を、より多くの皆様に知っていただき、また、次世代へと語り継いでまいる決意を新たにしたところであります。

 また、本市は、将来にわたり、市民の皆様が安心して暮らすことのできるまちをつくるため、ICTや環境技術を活用した「スマートシティ会津若松」を掲げ、取組を推進してまいりました。

 市民への情報提供サービスとして、個人の属性に応じて、必要な情報をプッシュ型で発信する情報提供のプラットフォーム「会津若松プラス」の運用をはじめ、各小中学校のタイムリーな情報がスマートフォンに届く「あいづっこプラス」、除雪車の稼働状況をリアルタイムで確認できる「除雪車ナビ」、さらには「母子手帳の電子化」などにより、必要な情報を容易に取得できる仕組みづくりを進め、市民の皆様の快適性、利便性の向上に努めてきたところであります。
 また、農業分野において、給水や施肥を自動化することで、労働時間の短縮や収益の向上を図る「スマートアグリ」に取り組むとともに、観光分野においては、インバウンド戦略として、国籍ごとの嗜好性に応じた異なる観光コンテンツを提供する「デジタルDMO」など、本市の基幹産業をはじめとした様々な分野へのICTの活用を図っております。
 一方、ICT関連産業の誘致をはじめ、会津大学卒業生の雇用の受け皿として期待される「ICTオフィス」につきましては、平成31年度からの企業入居に向けて、施設整備及び誘致活動を進めております。エリアの総称を「スマートシティAiCT(アイクト)」に決定したところであり、AiCTの「A」には、「AIZU、AI、Advance(前進)」の意味合いが込められています。本オフィスが、会津大学卒業生をはじめとしたICT人材の地域定着の場となり、地域の雇用創出に寄与するとともに、ICTを健康福祉・医療や教育、農業、観光等様々な分野に活用するなど、市民の皆様が生活の豊かさを実感できるような、新たな価値を創造しうる場として、文字通り本市を「前進」させるための拠点施設になっていくよう、今後とも取組を力強く進めてまいります。

 

 これら「雇用創出」という観点に加え、「交流人口の拡大」に向けた取組として、昨年7月には、さいたま市と連携協定を締結し、スマートシティ分野や観光・商工分野での活動を通して相互交流を図ることといたしました。また、平成24年度に「観光交流都市宣言」を締結した新潟市とは、国内外からの観光誘客に向けた広域観光周遊ルートの構築に向けた事業交流を継続しているところであり、引き続き、他自治体との緊密した連携も図りながら交流人口の拡大に努めてまいります。
 さらには、交流人口の拡大において重要な要素である道路整備につきましても、会津縦貫道を含む国道121号の整備促進や、磐越自動車道の全線四車線化の
早期実現に向けて、国・県への要望活動を展開しており、昨年11月には、会津縦貫南道路の「5工区・下郷田島バイパス」が着工の運びとなるなど、着実に事業が進捗しております。


 このように、仕事づくりや新たな人の流れの創出に取り組む一方で、本市におきましても少子高齢化や地域コミュニティの希薄化など、地域社会が抱える課題が顕在化しております。このような中、東山地区では、「地区社会福祉協議会」が設立されるとともに、湊地区では、「湊地区活性化協議会」がICTを活用した中山間地域の活性化事業に取り組むなど、地域課題の解決に向けた住民と行政との協働の取組が広がりを見せております。
 市といたしましては、このような取組を先行事例としながら、本市地域福祉計画の理念でもある「誰もが安心して暮らせる地域社会の実現」に向けて、地域における支えあいの仕組づくりを推進してまいります。

 このほか、市役所庁舎の整備につきましては、昨年度の調査・検討を踏まえ、「庁舎整備基本計画」の策定に向けて作業を進めているところであります。また、駅前広場や周辺道路のあり方を含めた会津若松駅前の整備の検討、旧県立会津総合病院跡地の利活用の検討など、市民が集い、にぎわい溢れる「まちの拠点」づくりに、引き続き取り組んでまいります。

 

 本年5月の改元まで、残りわずかとなりました。1989年に「平成」となり、今日に至るまで、バブル経済の崩壊やリーマンショック、東日本大震災をはじめとする度重なる自然災害、少子高齢化や人口減少など、わが国を取り巻く環境は大きく変化しております。
 私は、このような時代であるからこそ、市民の皆様をはじめとした様々な主体の参画と協働を得ながら、一人ひとりが輝くことのできるまちづくりを、未来に向けて推進していくことが重要であると考えております。

 

 結びに、本年は、本市の市制が施行され120周年という節目の年を迎えます。市では、将来に向けて、より一層の市政発展への契機とするため、様々な取組を進めてまいる考えでありますが、市民の皆様におかれましては、本市並びに会津地域の発展のため、より一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様のますますのご健康とご多幸を祈念いたしまして新年のごあいさつといたします。

  平成31年1月
     会津若松市長  室 井 照 平

 

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