公開日 2021年11月29日
更新日 2022年03月28日
高遠町(現在の伊那市)と会津若松市は、会津藩初代藩主だった保科正之公が結ぶ縁で、平成12年9月24日、親善交流都市の締結を宣言しました。
正之公は、徳川2代将軍秀忠公の四男として生をうけ、その後6歳で高遠藩主保科正光公の養子になりました。20歳で高遠3万石を継ぎ、25歳のときは、出羽の国(現在の山形県)最上20万石の藩主に。そして寛永20年(1643年)、異母兄である徳川3代将軍家光公の信任も厚く、会津23万石(他に幕府領地の南山5万5千石を預かる)の藩主に任ぜられています。
正之公の清廉で高潔な人格は、高遠の地で育まれ、会津の地で花開いたといわれています。その教えは高遠から会津へ受け継がれ、会津人の心を育んできました。
タカトオコヒガンサクラ
【高遠城址公園のタカトオコヒガンサクラ】
明治8年、高遠城址公園に移植され、現在1,500本以上が保護されている。その花形はやや小ぶりで赤味を帯び、その可憐さと規模の大きさから「天下第一の桜」と賞されるほどで、長野県の天然記念物にも指定されている。昭和50年に鶴ヶ城に、昭和61年には県立博物館に、そして平成18年には高遠町閉町記念として鶴ヶ城に寄贈されました。
【県立博物館のタカトオコヒガンサクラ】
親善交流都市締結後の主な交流
平成12年 11月 | 会津若松市民親善交流推進実行委員会主催の「会津ゆかりの地を訪ねて」で、市民が高遠町(現在の伊那市)を訪問 |
平成13年 7月 | 信州高遠美術館の企画展「斉藤清版画展」が開催され、会津若松市所有の作品を展示 |
平成13年 9月 | 会津若松市の歴史研究のため、高遠町中学生が訪問 |
平成14年 8月 | 指導児講習会三期生県外研修で子供たちが高遠町(現在の伊那市)で交流 |
平成18年 3月 | 高遠町閉町記念式典が高遠町で開催 タカトオコヒガンサクラの寄贈を受ける |
平成18年 11月 |
高遠町閉町記念として寄贈を受けたタカトオコヒガンサクラを鶴ヶ城に植樹
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平成19年 5月 | 伊那市高遠町ゲートボール協会が会津若松市を訪問し、親善ゲートボール大会を開催 |
平成19年 9月 | 伊那市観光課主催の「会津まつりと保科正之公ゆかりの地を訪ねて」で伊那市民が会津若松市を訪問 |
平成19年 10月 | 会津ブランドものづくりフェアに参加 特産品販売(平成20、21、22年10月参加) |
平成20年 4月 | 会津若松市ゲートボール協会が伊那市高遠町を訪問し、親善ゲートボール大会を開催 |
平成21年 8月 | 指導児講習会三期生県外研修で子供たちが伊那市で交流 |
平成22年 4月 | 親善交流都市締結10周年記念事業として、会津若松市民親善交流推進実行委員会主催の「会津ゆかりの地を訪ねて」で市民が伊那市を訪問 高遠城址公園敷地に記念植樹
親善交流都市締結10周年調印式 |
平成22年 9月 | 伊那市市民訪問団が会津若松市に訪問 |
平成23年 8月 | 伊那市民団体が東日本大震災で被害を受け、会津若松市に避難している大熊町小学生を中心に伊那市へ招待し、子供たちの交流を図る |
平成23年 9月 | 保科正之公生誕400年文化講演会を會津風雅堂で開催 |
平成25年 4月 | 高遠さくら祭りで、伊那市と会津若松市のそば関係団体が共に高遠そばを販売 |
平成25年 9月 | 伊那市友好協会が会津若松市を訪問 |
平成30年 9月 | 戊辰150周年を記念し、会津赤べこ会・伊那市より寄贈を受けたタカトオコヒガンザクラを鶴ヶ城に植樹 |
令和2年 | 親善交流締結20周年を迎える(新型コロナウイルスの影響を考慮し記念事業は延期) |
令和3年 10月 |
親善交流締結20周年記念親善交流書調印式をオンラインにて開催
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令和3年 11月 |
親善交流締結20周年記念事業として、会津若松市民親善交流推進実行委員会主催の「会津ゆかりの地を訪ねて」で市民が伊那市を訪問。保科家の菩提寺である建福寺や高遠藩主の居城で幼少時代の正之公が居住したとされる高遠城址公園を訪れた。
建福寺 高遠城址公園
市民交流会
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