水道の歴史

2010年3月31日


 会津若松地方の飲料水は、古くからさく井に頼るものが多く、その水量は、家庭用としては浅井戸で十分でしたが、雨が数日続くとほとんどの井戸で水質が変わってしまい良好とはいえませんでした。
また、一部の地域では、鉄分を多く含み、すぐに枯渇してしまうものもありました。このため湧水を引いて使用することもありましたが、その施設も不完全なものでした。
このようなことから、年々伝染病の発生も著しく、保健衛生・産業基盤の整備という観点からも水道の布設が強く望まれていました。
水道の昔の写真1

市民あげての宿願だった上水道の布設工事は、大正13年12月市議会の議決を経て、大正15年5月に工事着手、昭和4年3月に完成し、給水を開始しました。それが滝沢浄水場です。
  • 計画給水人口50,000人
  • 一人1日最大給水量111リットル
  • 1日最大給水量5,550m3




水道の昔の写真2



 水源として、北会津郡一箕村大字八幡地内にある会津電力株式会社(現在の東京電力株式会社)第3発電所放水路の下流に取入室を設置し分水を受けました。施設としては、量水井、貯水池(沈でん池)2池、ろ過池3池、配水池2池がありました。
配水池から口径510mmの本管を2,767m、市街地には口径100mm~400mmの配水管を21,731m布設しました。

第1次拡張事業


 猪苗代湖に流入する河川水に含まれる遊離硫酸により鉄管が腐食することから水質改善のため石灰混和槽を造る工事を昭和7年9月に着工し、同年11月に完成しました。

第2次拡張事業


 年々増加する給水量に対処するため、計画給水人口60,000人、一人1日最大給水量200リットル、1日最大給水量12,000m3として、昭和28年3月に認可を得て緩速ろ過池1池を増設する工事を昭和28年10月に着工し、翌29年11月に完成しました。

第3次拡張事業



 隣接町村の合併により未給水区域が漸次工業化され、住宅も急激に増加したことによる給水区域の拡張、東山町簡易水道を上水道に統合し施設の整備拡充を図るため、計画給水人口85,800人、一人1日最大給水量300リットル、1日最大給水量26,200m3として、昭和35年12月に認可を得て、滝沢浄水場に緩速沈でん池1池、配水池1池を増設するとともに、新たに高速凝集沈でん池1池、急速ろ過池4池、配水池2池、管理塔を築造し、東山浄水場には緩速ろ過池3池を増設しました。
配水管は、口径100mm~500mm管を40,040m布設しました。この工事は、昭和36年10月に着工し、5ヶ年の継続事業として昭和41年3月に完成しました。

第4次拡張事業


 東山浄水場は、主に温泉街を給水区域とした施設で、増大する水需要に対処するため、ろ過池3池を増設しましたが、配水池は、創設から施設能力に見合う改善がされていないため、配水池1池及び付属施設の工事を昭和43年2月に着工し、同年3月に完成しました。



第5次拡張事業


 市東部の東山慶山地区は、市街地に近く、市道幹l-8号線が中央を走り、その南端は県道湯川大町線に接し、交通の便がよく閑静であるため住宅地として適性に富んでいましたが、高台であるため、自然流下では水圧不足となり円滑な給水が困難なため、配水池1池、ポンプ施設及び送配水管3,283mの工事を昭和44年に着工し、同年5月に完成しました。


第6次拡張事業


 配水管網の拡充による周辺部の住宅化と世帯分離による給水戸数の増加、それに加えて生活様式の向上等の要因により使用水量は急速に伸び、昭和44年には1日最大給水量 32,496m3に達し、施設能力をはるかに超えるものとなり、夏の需要期及び厳冬期には、全市の51.3%が断、減水を余儀なくされました。この状態を改善するため、計画給水人口95,500人、一人1日最大給水量400リットル、1日最大給水量38,200m3として昭和45年7月に認可を得て、滝沢浄水場に高速凝集沈でん池1池、急速ろ過池8池及び配水池2池を増設する工事を昭和45年10月に着工し、昭和47年3月に完成しました。

第7次拡張事業

施設の写真
 
 会津地区の中核都市として、今後の開発、発展、都市基盤整備計画の進捗状況等を想定すると、計画給水人口138,600人、一人1日最大給水量519リットル、1日最大給水量72,000m3となり、33,800m3/日の施設を新、増設しなければなりませんでした。幸い、福島県施工の多目的ダム(東山ダム)が阿賀野川水系湯川筋の東山地区に建設する計画があり、これに参画、日量30,000m3~40,000m3の取水を確保し、ダムの水を導水管で滝沢浄水場に引水した施設能力30,000m3の浄水施設を計画、さらに東山浄水場には施設能力3,800m3の浄水施設を増設する計画で昭和48年3月に認可を得ました。
上記の計画に基づき東山ダムを水源として着工しましたが、ダムの施工期間が延長されたため、従来の施設ではダム完成前に能力の不足が見込まれ、猪苗代湖からの取水を増量し、滝沢浄水場に施設能力11,300m3の施設の増設と、東山ダムを水源とする施設能力30,000m3の浄水場を東山地区に新設する計画に変更し、計画給水人口138,600人、一人1日最大給水量573リットル、1日最大給水量79,500m3の施設として、昭和53年3月に変更認可を得て、給水区域の拡大と安定給水を図るため、浄水場の新設、増設を始めとし、配水管布設39,585m、滝沢浄水場に配水加圧ポンプ、東部地区に加圧ポンプを設置し、慶山地区に配水池を築造する工事を昭和48年から10ヶ年の継続事業として昭和58年4月に完成しました。

第8次拡張事業


 県住宅供給公社施工の松長団地の給水区域への編入、会津若松地方水道用水供給企業団からの受水(9,300m3/日)により、門田、大戸地区の未給水区域の解消、東山浄水場(30,000m3/日)の完成による旧東山浄水場(2,200m3/日)の廃止、大戸町簡易水道(1,500m3/日)を上水道へ統合し、今後の水需要に対処するため、計画給水人口127,600人、一人1日最大給水量690リットル、1日最大給水量88,100m3とし、昭和59年11月に認可を得て、配水管布設70,497m、受水池1池、配水池1池、増圧ポンプ場3ヶ所を築造する工事を昭和60年から10ヶ年の継続事業として平成7年3月に完成しました。


第8次拡張事業の一次変更


 老朽化した大戸浄水場の改築、将来の水需要に対応した配水池容量の増強及び送配水管の整備により、安定供給の向上を図る計画で平成10年8月に変更認可を得ました。計画目標年次を平成18年に設定し、計画給水人口110,400人、一人1日最大給水量747リットル、1日最大給水量82,500m3としました。
大戸浄水場は、浄水方法を膜ろ過方式に変更して遠隔無人化による完全自動化の浄水場として平成12年3月に完成しました。また、大戸配水池は容量1,500m3の施設として平成11年11月に完成しました。


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