平成31年度水質検査計画

2019年3月28日
  水質検査は、水道水が水道法に基づく水質基準に適合し安全であることを保証するために不可欠であり、水道水の水質管理において重要な業務です。
 「水質検査計画」は会津若松市水道事業「水安全計画」に基づいて、水質検査の適正化と透明性を確保するために、計画的かつ効率的に実施できるよう水質検査項目、採水地点、方法、頻度等の必要事項について定めたもので、水道水の状況や原水の状態を踏まえて、平成31年度の水質検査計画を策定しましたので、公表いたします。
  なお、引き続き水道水の放射性物質検査を継続して実施して行くことを検査計画に盛り込みました。
  

水質検査計画とは

  水質検査計画とは、水源種別、過去の水質検査結果、水源周辺の状況等について総合的に検討を行い、自らの判断により水質検査項目等の内容を定めたものです。

水質検査計画の内容

   1. 基本方針
   2. 水道事業の概要
   3. 水道の原水及び水道水の状況
   4. 検査地点
   5. 水質検査項目及び検査頻度
   6. 水質検査方法
   7. 臨時の水質検査
   8. 水質検査計画及び結果の公表
   9. 水質検査結果の評価
 10. 水質検査の精度と信頼性保証
  11. 関係者との連携  

 

1. 基本方針

 

(1) 検査(採水)地点

  水道法で検査が義務付けられている給水栓(蛇口の水)に加えて、浄水(浄水場出口等)及び水源とします。

(2) 検査項目

  検査が義務付けられている「水質基準項目」、検査計画に位置づけることが望ましいとされている「水質管理目標設定項目」、お客様に供給されている水道水がより安全で良質であることを確認するための「会津若松市が独自に行う水質項目」とします。



2. 水道事業の概要

 

(1) 給水状況

  

 
平成29年度決算値
(平成30年3月31日現在)
給水区域 137.11km2
給水人口 117,363人
うち避難者数を除く 115,892人
    避 難 者 数 1,471人
給水戸数 50,476戸
普及率 94.3%
うち避難者数を除く 94.3%
一日最大配水量 50,693m3
一日平均配水量 43,267m3



(2) 浄水施設概要

 

浄水場名 滝沢浄水場 東山浄水場 大戸浄水場 六軒浄水場

           

 強清水浄水施設         

所在地 会津若松市一箕町大字八幡 会津若松市東山町大字湯本 会津若松市大戸町大字芦ノ牧 会津若松市河東町八田 会津若松市河東町八田
敷地面積(m2 69,620.87m2 24,673.12m2 1,544m2 10,195m2 107.56m2
原水の種類 阿賀野川水系猪苗代湖日橋川及び金山川       表流水

阿賀野川水系湯川

東山ダム

   ダム水

阿賀野川水系阿賀川(大川) 表流水、舟子沢  渓流水

阿賀野川水系猪苗代湖及び日橋川  

   表流水

 強清水水源    浅井戸
処理能力(m3/日) 27,000 30,000 1,500 4,500 60
沈澱池 なし

横流式沈澱池

なし 普通沈澱池  なし
ろ過池 なし

 砂ろ過単層

なし 砂ろ過  なし
処理方法

膜ろ過(セラミック膜)

除マンガン処理

前塩素処理

後塩素処理

粉末活性炭処理

急速ろ過

前塩素処理

後塩素処理

粉末活性炭処理

  膜ろ過(UF膜)

   後塩素処理

  緩速ろ過池 

    後塩素処理

 膜ろ過(UF膜)

 後塩素処理

 

 

3. 原水及び浄水の水質状況

 

(1) 阿賀野川水系猪苗代湖、日橋川及び金山川

  水源である猪苗代湖のpHは、旧硫黄鉱山の廃坑口から出る強酸性の地下水や沼尻温泉と中ノ沢温泉の強酸性の源泉が長瀬川を通じて流入するために、弱酸性を示していましたが、ここ数年は中性化の傾向が顕著になっています。
そして滝沢浄水場の原水は、日橋川や戸ノ口堰水路の他、途中金山川等の小河川からの生活排水等が混じった水の流入があります。さらに、大雨による急激な濁水の発生が原水水質を急変させるため、浄水処理に注意を要します。しかし、平常時は濁度も低く安定した水質です。
  六軒浄水場の原水は、戸の口堰水路の上流部から取水するため、常に濁度も低く安定した水質です。 


(2) 阿賀野川水系湯川

  上流部には人為的な汚染源もなく、ダム水であることから急激な水質変化もありません。このため水質は安定していますが、ひとたび大雨や台風等によって濁度が上昇すると、ダム水のためにその状況が長期間にわたって続くことがあり浄水処理を難しくします。また、藻類の発生する時期(4月上旬から11月頃まで)や、近年は水に魚臭(生ぐさ臭)をつける黄金藻類(ウログレナ)が発生しているため、異臭水除去のため活性炭処理が必要になります。 


(3) 阿賀野川水系阿賀川(大川)と舟子沢渓流水

  阿賀川(大川)の原水は、水質的に特別な問題はありませんが、大雨や台風時に高濁度の状況が長く続くことがあるため、膜処理※1の施設運転管理に注意を要します。
  舟子沢渓流水の濁度は、1年を通して低い値で推移し水質的にも問題はありませんが、季節により取水量が変動するため浄水処理にあたっては、大川と舟子沢の原水を有効に運用して浄水処理を行う必要があります。


(4) 強清水原水(浅井戸※2)

   年間を通して、常に安定した水質です。

(5)その他

 原水についてはおおむね良好な状態であり、浄水についても水質基準値を下回っており、安全で良質な水であると言えます。

 


         用語の解説

 ※1 膜処理 逆浸透膜、イオン交換膜、透析膜等により水中の不純物を分離する処理方法
※2 浅井戸 比較的深度の浅い(30m未満)井戸



4. 検査地点

 

(1) 給水栓(水質検査地点図 参照

    浄水場配水系及び会津若松地方広域市町村圏整備組合の受水系ごとに、市内及び湯川村12箇所を設定して検査を行います。さらに、水道法に基づき1日に1回行う検査は、各配水系統で複数の地点を選定し、計19箇所を設定して検査を行います。


(2) 浄水場内

    浄水処理が適正に行われていることを確認するために、浄水場出口(場内配水池等)を検査地点とします。


(3) 水源

    安全で良質な水道水を供給するための浄水処理は、水源水質の影響を大きく受けるため、滝沢浄水場原水では、浄水場入口(取水口)と猪苗代湖長浜、長瀬川、鍋沼に、また、東山浄水場原水では東山ダムに、大戸浄水場原水では阿賀川(大川)と舟子沢に、さらに河東地区では六軒浄水場入口と強清水にそれぞれ検査地点を設定します。

   

5. 水質検査項目と検査頻度

 

水質基準項目法令に基づく水質検査表(1)(224KB)

  • 給水(蛇口の水)において、水質基準項目(51項目)の水質検査を行います。
  • 一般細菌、大腸菌、塩化物イオン、有機物、pH値、味、臭気、色度及び濁度※3(水道法施行規則第15条第1項第3号)について、1か月に1回行います。
  • 他の項目の検査頻度は、過去3年間における検査結果に基づき事業体が判断し、3年に1回までに省略できるとされていますが、会津若松市では過去5年間の検査結果を基に、検査頻度を緩和できる項目についても、水質の安全性と信頼性確保の観点から最低でも1年に1回検査を行います。
  • 滝沢浄水場については、更新工事(平成30年3月完成)に伴い水処理方法を追加・変更したため、水質基準項目を法令に定める検査回数以上で行います。
  • 東山浄水場では東山ダム水を水源とすることから、ジェオスミン、2-メチルイソボルネオール※4について、藻類の発生する時期に給水で8回行います。

 

 

毎日検査項目水質検査表(2)(209KB)

  • 色、濁り、異常な臭味、消毒の残留効果(残留塩素)※5は1日に1回検査を行います。また、1週間に1回を目安にpH値の測定も行います。

 
 

水質管理目標設定項目水質検査表(3)(215KB)

  • 水質管理目標設定項目(全26項目のうち会津若松市と会津若松地方広域市町村圏整備組合用水供給課では、二酸化塩素を消毒剤として使用していないため、二酸化塩素と亜塩素酸を除く24項目)は、水道水質管理上留意すべきものとして行います。
  • 農薬類は滝沢、東山、大川、舟子、六軒、強清水の原水を浄水場入口でそれぞれ1年に1回行います。
  • その他の項目は給水栓で1年に1回行います。

 

 

浄水と原水の水質基準項目検査水質検査表(4)(217KB)

  • 浄水(浄水場出口)の全51項目及び原水(浄水場入口)における水質基準項目(38項目)は、浄水処理工程における適正な水質管理の面から行います。
  • 濁度、pHは浄水処理における水質の変化を監視するために、浄水場入口と出口において1日1回以上の検査または連続測定を行います。

  

 

その他の独自に行う水質検査水質検査表(5)(211KB)

  • 浄水処理及び水道水の安全性を確認するため、クリプトスポリジウム、ジアルジア※6は、滝沢、東山、猪苗代湖、六軒の原水でそれぞれ1年に4回行います。
  • 放射性物質の検査を浄水で1週に1回、原水で2週に1回行います。

 


         用語の解説

※3 濁度 水の濁りの程度。精製水1中に標準カオリン(アルミニウムとケイ酸の含水化合物で粘度の構成成分)やホルマジン1mgを含むときの濁りに相当するものを1度としている。
 ※4 ジェオスミン、2-メチルイソボルネオール 放線菌又は藍藻類によって生産され、異臭味物質として知られ、通常はカビ臭を呈する。
 ※5 残留塩素 水に注入した塩素が、消毒効果をもつ有効塩素として消失せずに残留している塩素のことをいい、水道では給水管内の生物再増殖を防止し、微生物的安全性を確保する必要があるので、消毒剤の残留性が不可欠である。
 ※6 クリプトスポリジウム、ジアルジア 原生動物(寄生虫学では原虫類という)で、ほ乳類の腸管に感染して下痢をおこす病原微生物


 

6. 水質検査方法

 
(1)毎日検査については、第三者委託制度により、浄水場運転管理業務の受託者である会津若松アクアパートナー(株)が実施します。
 (2) 水質基準項目等の検査は、厚生労働大臣登録検査機関に委託して検査を実施します。

  水質基準項目及び水質管理目標設定項目の検査方法については、国が定めた水道水の検査方法「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」(平成15年7月22日厚生労働省告示第261号)により行い、これに記載されていない項目については、上水試験方法(日本水道協会編)により行います。

  

7. 臨時の水質検査

  水道水が水質基準に適合しないおそれがある次のような場合には、臨時の水質検査を行います。

   (1)  水源水質の著しい悪化や、水源に異常があった場合
   (2)  水源付近、給水区域及びその周辺等において消化器系感染症が流行しているとき。
   (3)  浄水処理の過程で異常があった場合
   (4)  配水管その他水道施設が著しく汚染されたおそれがある場合


8.水質検査計画及び結果の公表

    

水質検査計画と水質検査結果は、会津若松市のホームページと水道部発行の広報紙「水道あいづわかまつ」で公表します。

 

 

9.水質検査結果の評価

  

水質検査結果の評価については、水質基準の適合判定はもとより、長期的にはより質の高い水道水の供給を目指して評価していきます。

(1) 水質基準は水道により供給される水が満たすべき水質上の要件であり、いかなる項目についてもその検査結果が水質基準を超えないよう水質管理に万全を期します。なお、「7.臨時の水質検査」に示す場合のみならず、検査結果が水質基準を超える恐れはなくても、通常より明らかに高い値を示す場合には、確認のため直ちに再検査を実施します。

(2)より質の高い水道水の供給を目指して、この検査計画を継続的に評価して必要な対策を講じていきます。

 

 

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10.水質検査の精度と信頼性保証

   
  水道水の安全と安定性を確保し、利用者に信頼される水道水を供給するためには、水質検査の精度と信頼性が極めて重要です。
 本市では、内部精度管理及び県で行う試験検査精度管理事業に通じて水質検査精度の向上に努めます。また、厚生労働大臣登録検査機関に検査を委託する項目については、委託先における精度管理実施状況を確認し、検査の精度と信頼性を確認していきます。
     
  

11.関係者との連携

    
   浄水場での適正な処理によって常に安全で良質な水道水を供給するため、水源における水質汚染事故や給水区域内における消化器系感染症発生などの場合は、国・県の機関をはじめ猪苗代湖の水源を利用している東京電力(株)猪苗代電力所、戸ノ口堰土地改良区等と、東山ダムでは福島県東山ダム管理所等と、さらに、阿賀川(大川)では会津若松地方広域市町村圏整備組合等と、それぞれ連携して情報交換を図りながら現地調査を実施し、随時水質検査を行い良好な水質の維持に努めます。

 

  

お問い合わせ

  • 〒965-0003 会津若松市一箕町大字八幡字柏木15-13
  • 会津若松アクアパートナー株式会社
  • 電話:0242-23-9247
  • FAX:0242-23-9248
  • 会津若松市水道部施設課浄水場グループ
  • 電話:0242-22-0963
  • FAX:0242-32-4708
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