ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種について

公開日 2023年05月02日

更新日 2024年07月01日

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは

 ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜に感染する一般的なウイルスであり、女性の多くが一生に一度は感染するといわれています。感染しても、ウイルスは自然に消えますが、一部の人で子宮頸がんなどがんや性感染症の病気に罹ってしまうことがあります。

 現在、感染した後にどのような人ががんになるかわかっていないため、感染を防ぐことががんに罹らないために大切であり、HPVワクチン接種により感染を防ぐことで、子宮頸がんを予防することが期待されています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の効果

 HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。 

  • 2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんをおこしやすいHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
  • 9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、他の5種類のHPVの感染も防ぐことができます。
  • 感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持する可能性があることが、これまでの研究でわかっています。また、期待される効果についてさらに研究が続けられています。

ワクチンについてご理解いただき、接種を検討してください。

 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの有効性及び安全性等について、十分理解した上で受ける必要があります。効果と副反応、ワクチンの有効性及び安全性等について、接種を受ける方と保護者の間で十分理解の上で接種をご希望ください。

 予防接種を受けるか否かは、保護者及びご本人の判断になります。厚生労働省のホームページ「ヒトパピローマウイルス感染症 子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン」(外部サイト)では、HPVワクチンの情報を掲載しておりますので、ご覧ください。

 また、キャッチアップ接種については、「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ キャッチアップ接種のご案内」(外部サイト)をご覧ください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種方法について

 HPVワクチンは、平成25年4月に定期接種となりましたが、同年6月に、ワクチンとの因果関係がわからない多様な症状を訴える方がいたことから、積極的な接種勧奨を差し控えることになりましたが、国の専門家による審議会で幾度も議論、検証を繰り返し、令和3年11月に、再度、積極的勧奨を再開するとの決定がなされました。そのため、本市でも、令和4年度より、対象年齢の方に、接種のご案内を送付しております。

対象者

  • 中学校1年から高校1年相当の女子(平成20年4月2日生まれから平成24年4月1日生まれ)
  • これまでに定期接種の機会を逃した平成9年4月2日生まれから平成20年4月1日生まれの女子で、ワクチン接種未完了の方(キャッチアップ接種対象者)

接種期間 

接種期間が今年度までの方は、9月までに1回目の接種をしてください。

  • 令和6年度に中学校1年から3年の方は、高校1年の年度末まで接種することができます。
  • 令和6年度に高校1年の方は令和7年3月末まで、接種することができます。
  • キャッチアップ接種対象の平成9年4月2日生まれから平成20年4月1日生まれの方は、令和7年3月末まで、接種することができます。3回接種をするためには約6か月間かかるため、9月中に1回目の接種をする必要があります。

接種費用

  • 無料
  • 接種対象期間を過ぎると全額自己負担となります。

接種スケジュール

ワクチン別スケジュール

 
ワクチン名 回数 一般的な接種間隔

2価ワクチン(名称 サーバリックス)

3回 2回目:1回目の接種から1か月後
3回目:1回目の接種から6か月後

4価ワクチン(名称 ガーダシル)

3回 2回目:1回目の接種から2か月後
3回目:1回目の接種から6か月後

9価ワクチン(名称 シルガード9)

1回目を15歳未満で接種する場合
2回 2回目:1回目の接種から6か月後

9価ワクチン(名称 シルガード9)

1回目を15歳以上で接種する場合

3回 2回目:1回目の接種から2か月後
3回目:1回目の接種から6か月後

※ 原則として、同じ種類のワクチンを接種することをお勧めします。2価ワクチンまたは4価ワクチンを1回または2回接種した方が、途中から9価ワクチンを接種することも可能ですが、その際は、医師と十分相談したうえでご判断ください。

接種に関するご案内について

 今年度、中学1年の女子の方へは、ご案内と接種券を3月末に送付いたしました。

接種を希望される方へ

中学校1年から高校1年の方へ

 中学1年の女子の方へは、個別通知の中に、予診票兼接種券が同封されますので、内容をご確認の上、医療機関にて接種を受けてください。
 中学2年から高校1年相当の方は、昨年度お送りしました予診票兼接種券を使用することができます。また、転入等で予診票がない場合は、お電話ください。

平成9年4月2日生まれから平成20年4月1日生まれのキャッチアップ接種対象の方へ 

 予防接種に必要な予診票兼接種券を郵送しますので、下記の方法にてお申込みください。昨年お申込みをされて予診票兼接種券がお手元にある方は、今年度も使用できます。

  • かんたん申請   

    予診票兼接種券申込みフォーム

  • 電話の場合

  健康増進課 0242-39-1245 (平日 8時30分から17時15分 土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)

接種に必要なもの

  予診票兼接種券・母子手帳または1回目接種時に交付された接種済証・健康保険証

令和6年度接種医療機関について

  年度途中で変更される場合もありますので、以下の「令和6年度接種医療機関一覧」の最新の情報にてご予約くださるようお願いいたします。

 医療機関によって、接種できるワクチンの種類が異なりますので、ご確認の上、接種のご予約をお願いします。

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に生じた症状の相談窓口などについて

 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に体調が悪くなった場合、次の窓口にご相談ください。

副反応、予防接種救済制度に関する相談

  • 市健康増進課 電話 0242-39-1245
  • 受付日時 月曜日から金曜日 9時から17時15分(祝日、年末年始を除く)

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後の体調変化に関するアンケート結果について     

       平成27年10月から11月にかけて下記のとおりアンケート調査を実施しました。

  • 調査目的 HPVワクチンを接種された方へアンケート調査を行うことで、体調変化についての状況を把握する。
  • 対象者 平成23年2月から平成25年6月に市が実施したHPVワクチンを接種した方。
  • 調査結果・・・・・アンケート結果.pdf(462KB) 

会津若松市子宮頸がん予防ワクチン接種後の症状に対する医療支援について

 原因が明らかとならない持続的な痛み、しびれ、脱力、不随意運動等の症状があり、日常生活に支障がある方を対象に、因果関係が明らかとならない段階(国での救済認定審査中)でも適切な医療が受けられるよう医療費と医療手当を支給します。

 給付対象の要件(主治医より副反応疑い報告書の提出があること、国へ救済制度を申請していること等)があります。詳しくは、健康増進課へお問合せください。

厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口

  • 電話 03-5276-9337
  • 受付日時 月曜日から金曜日  9時から17時(祝日、年末年始を除く)

医療、救済などに関すること

  • 会津保健所  電話 0242-29-5511
  • 受付日時 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(祝日、年末年始を除く)

学校生活に関すること

  •  福島県教育庁健康教育課 電話 024-521-8409
  • 受付日時:月曜日から金曜日  8時30分から17時15分(祝日、年末年始を除く)

 

男性のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種について

  ヒトパピローマウイルス(HPV)は性的接触により感染するため、女性だけでなく男性もワクチン接種をすることで、感染の拡がりを抑えることができます。

  また、男性自身もHPVが原因となる病気(肛門がん、陰茎がん、中咽頭がん、尖圭コンジローマ等)を予防し、大切なパートナーとともに健康と命を守ることに繋げることができます。

ワクチンの接種方法

  • 現在、男性のワクチン接種については、個人の判断で接種する「任意接種」となります。
  • 費用は全額自己負担となりますので、接種の可否、費用等については医療機関へ直接お問い合わせください。
  • 男性が接種できるHPVワクチンとして4価ワクチン(ガーダシル)が承認されています。
  • 3回接種で完了(1か月の間隔をおいて2回接種したあと、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回接種)

   厚生労働省審議会資料男性のHPV接種[PDF:1.29M

お問い合わせ

  • 会津若松市役所健康増進課
  • 電話番号:0242-39-1245
  • ファックス番号:0242-39-1231
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