トップページへ 1つ上[甦る鶴ヶ城 干飯櫓の復元]

甦る鶴ヶ城 干飯櫓(ほしいやぐら)の復元

第16回 「干飯櫓・南走り長屋の利活用について」
干飯櫓=(ほしいやぐら)/南走り=(みなみはしり)

南走長屋の銃眼
写真は、左の写真は、南走長屋の銃眼です。銃を差し込む穴の大きさは直径約15センチ。このような造りは、敵の侵入を防ぐ点から必要不可欠なものでした。

 までの連載では、主に建築技法や構造、建築材料について紹介してきました。今回は少し趣向を変えて、このようにして復元される干飯櫓・南走長屋をどう利活用していくのかを紹介します。

 飯櫓・南走長屋は発掘調査や資料調査に基づいて設計され、往時の広報・技術を用いて建 てられる復元建造物です。この点が、コンクリート造りで再建した、現在の天守閣と大きく異なる特徴です。ご存知かもしれませんが、現在の天守閣は内部が郷 土博物館となっており、歴代藩主や戊辰戦争、会津漆器や本郷焼など、武家文化を中心とした会津の歴史についての資料を展示し、公開しています。

 て、干飯櫓・南走長屋についてはどのように活用していくのかということですが、前述の ように、往時の工法・技術を再現した復元建造物ですので、それ自体が見る価値のあるものと言えます。つまり、往時の姿を実際に感じ取れるものであるため、 この干飯櫓・南走長屋そのものをより効果的に見せるということを主眼にして展示方法を検討しているところです。

 えば、お城の特徴的な造りとして「石落し」や「銃眼」などがあります。これらは、万が 一、城郭内に敵の侵入を許した時に撃退するために設けられたものですが、復元によって実際に目で見ることができるものです。また、せっかく往時の工法を用 いて建てられているのですから、屋根や壁の構造についても展示の中で紹介していきたいと考えています。

 のように、今回の干飯櫓・南走長屋の復元によって皆さんに伝わる情報はたくさんあり、天守閣郷土博物館での展示と合わせて一体となるような展示を考え、皆さんにわかりやすく伝えられるような、また、楽しめる展示にしていきたいと考えています。

 飯櫓・南走長屋は今年の12月に竣工予定で、公開は平成13年4月をめどにしており、現在、順調に工事が進められています。


トップページへ 1つ上[甦る鶴ヶ城 干飯櫓の復元]