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甦る鶴ヶ城 干飯櫓(ほしいやぐら)の復元

第14回 「瓦葺き工事」

瓦の使用場所と拓本
写真は、土居葺きの上に平瓦を葺いている施工中のもので、瓦の下の葺土や瓦の重なった状況がわかります。
 屋根の施工方法には、瓦の形状による分類と葺(ふ)き方による分類があります。

 ず、瓦の形状による分類には、大別して「本瓦葺き」と「桟瓦(さんがわら)葺き」があります。本瓦葺きは、平瓦と丸瓦の組み合わせを基本に葺かれ、主に寺社、城郭などに用いられている重厚で趣のある葺き方で、飛鳥時代に朝鮮半島から伝わった葺き方です。桟瓦葺きは、平瓦と丸瓦を一体にしたような桟瓦で葺かれ、江戸時代に軽量で安価な瓦を作るために考案され、町家(民家)を中心に使われてきました。

 に、葺き方による分類には、瓦を葺く際に練土を下地の上に盛り、その上に瓦を据えて葺く「土葺(つちぶき)工法」と、葺土を使わないで瓦を釘や緊結線で固定する「から葺工法」があります。

 の寸法・形状の均一性が向上した現在では、葺土を使う土葺工法は、ほとんど用いられなくなっており、桟瓦葺きを改良した「引掛(ひっかけ)桟瓦葺き」が一般に普及しています。

 元工事においては、往時の工法を再現するため、伝統的な工法である本瓦葺きの土葺工法で施工されます。実際に瓦を屋根に葺いていく方法は、土居葺き(市政だより2月1日号参照)の上に土留桟を打ちつけ、平瓦の流れ方向に葺土(粘土にわらを混ぜ数ヶ月寝かせたもの)を筋状に盛り、平瓦を据え付けて葺き上げます。これは、瓦の座りを良くし、屋根の反りや瓦のくせなどの微妙な調整をするためのものです。

 た、瓦の割り付けは、凹面上にした平瓦を半分以上重なるように葺き下ろし、その列と次の列との間に丸瓦を砂漆喰(すなじっくい)(消石灰、砂、すさ、糊などを練り合わせたもの)を用いてかぶせて葺きます。この際、瓦は3〜5枚ごとに銅線で土留桟に緊結していきます。瓦の重なりが大きいため、屋根表面に見えてくる平瓦は実際の大きさの5分の1程度になっています。

 のように、伝統的な工法と、職人の業により、美しい瓦屋根が葺き上がります。


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