総括質疑は、提案された議案等に対して疑義をただすため発言し、答弁を求めるものです。
12月定例会の総括質疑は9、12日に行われ、12名の議員が質疑を行いました。その主な内容を、紙面の都合上一人 1項目とし、要約して掲載しました。
部等設置条例の一部を改正する条例
都市公園の指定管理者の指定について などが焦点に
※今回から、議案番号順に質疑内容を掲載しています。
議案第156号
会津若松市一般会計補正予算(就学援助費)
保護者負担増を就学援助に上乗せできないか
負担を強いらざるを得ず心を痛めている
日本共産党会津若松市議団 伊東 くに 議員
(1)就学援助費制度はどのような法律に基づいているのか。 (2)どのような費用が援助されるのか。 (3)小中学校児童生徒の各種大会出場にかかる経費の30パーセントを保護者負担にしているので、 就学援助受給世帯に対してまで、本来公費で支払うべきものを負担させている。 その負担分を援助費に上乗せできないか。
教育次長
(1)教育基本法第三条、学校教育法第二十五条(経済的な理由によって就学困難な児童の保護者に対して市町村は必要な援助を与えなければならない。)に基づく。 (2)学用品等(通学用品・新入学用品・通学費・修学旅行費ほか)、学校給食費、医療費である。
市長
(3)予算の総枠配分方式の中で、限られた歳入と歳出とのバランスをどう取るかが課題である。負担を強いらざるを得ないことについては心を痛めている。厳しい本市の財政状況を一日も早く好転できるよう、行政サービスの向上に向け努力したい。
その他の質問項目
納税通知書封入等業務委託事業
議案第167号
会津若松市部等設置条例の一部を改正する条例
合併対策室の 廃止で新市建設に影響はないか
「地域振興課」を新設して対応する
会津河東クラブ 渡部 優生 議員
合併関連の経過について、協議の当初から成立まですべてを熟知しているのが、対策室の職員である。 廃止になることによって、それらの経過がしっかりと引き継ぎされるのか不安が残るが、 その心配はないのか対応を示せ。
新市計画の進行管理などの事務は地域振興課に引き継がれます
総務部長
合併対策室が所管している、合併に係る事務調整の中で「当分の間、現行どおりとした事務事業」の 調整及び新市建設計画の進行管理並びに二つの支所の連絡調整については、「企画政策部地域振興課」で所管することになる。
なお、合併対策室が廃止された後の広域合併の取り組みに関しては、 新たなまちづくりの観点から企画調整課が所管していく。
農業振興施策を担当参事で担保できるのか
マネジメントの強化で施策の充実・強化を図る
社会民主党・市民連合 齋藤 輝男 議員
産業振興部を分割して「観光商工部」と「農政部」を新設する諮問をしたが、『農業に特化した「部」の新設ではなく、 現行の産業振興部において他産業と連携し、農業の振興を図るべきである。』との答申がなされた。
この答申を尊重し、産業振興部に「農政担当参事」を置く考え方が示されたが、責任、 権限、対議会など、部長同等であるならば、「部」設置でもよいのではないか。
また、農業の振興施策を「担当参事」で担保できるのか。
総務部長
部を分けると器が二つになり縦割りという問題もでかねない。同じ部の中で農業のマネジメントをより強化する 意味で農政の担当参事を置き、農業施策の充実、強化に当たっていく。
産業振興部長
農政部門の強化の必要性と、それを産業振興部としてトータルの振興策を考えると、 難しく厳しい農政部門の担当を分散することによって、さらに、やりやすくなると感じている。
農業の充実、強化にむけて
支所長の権限強化についての考えは
部長同等の権限を付与している
政友ほくと 小林 作一 議員
企画政策部に加えられる分掌事務「地域振興策及び特定課題の推進に関する事項」について、具体像、 地域の枠組み、新設される地域振興課の規模、地域振興課と支所及び市民センターの関係、 マトリックス方式(横の連携・対応)での対応、支所長及び市民センター長の権限強化などについて、 どのような考えを持っているか。
総務部長
地域振興は、一つの組織でなし得るものではなく、関係部課が連携して対応していくことが重要であると考えており、 地域振興課がそれらの調整に当たる。規模的には、7、8名程度を想定している。地域振興を図るために、 その地域における支所や市民センターがその役割を担うとしても、市の業務は幅が広く、効率的・効果的な推進ということからも、 ある程度権限を本庁に集約する必要がある。支所長については、支所独自の予算枠を持ち、 予算執行の面では部長同等の権限を付与している。
農業構造改革の中身を詳しく説明したか
内容の詳細については説明していない
市民夢クラブ會津 成田 芳雄 議員
行政機構審議会は農政部新設を見送ったが、19年度からの経営所得安定対策等大綱により、 国からの支援対象外農家数は2716戸(総数の94パーセント)、耕地面積は5296ヘクタール (総面積の82パーセント)と今定例会での私の一般質問で明らかになった状況を審議会に詳しく説明したか。
また、産業振興部内への農政担当参事の配置は、組織が複雑化し、指揮命令や責任、義務がおろそかになり、 職務遂行に影響しないのか。
行政機構審議会は、現在の産業振興部の充実を図るべきと答申しました
総務部長
合併により農地面積や農家人口は約2倍になり、あわせて本市や国において農業は大きな転換期にあり、 さまざまな施策を重点的、専門的に取り組むため、農政部新設は必要と説明したが、農業構造改革内容の中身の詳細は説明していない。
農政担当参事の配置により組織の複雑化の懸念はあるが、総合的な最終判断は産業振興部長がするものの、 農政部門の執行や議会での答弁は担当参事が責任を持ってその任に当たる。
議案第168号
会津若松市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
職員給与カットの効果は
予定よりかなり上回る効果があった
会津河東クラブ 小湊 好廣 議員
職員給与一般職5パーセントカットなど、財政再建プログラムで目標にした財政の総額に占める 職員給与カットなどによる効果はどうか。ラスパイレス指数で県内の会津若松の位置は平成16年度推計で 92.7と10市中9番目、全国の類似団体48市中最低だがどう認識するか。
来年度は地域給与の導入も検討されているが、これ以上の痛みは地域経済を冷えさせる。 独自の削減はやめるべきと考えるが。
総務部長
行財政再建プログラムの一環として、職員給与カットなどを実施した。一般職は8から2パーセント、 また特別職の給与もカットした。退職手当の引き下げ、職員の採用一時停止も行い、六億5800万円と予定していた額より、 かなり上回る効果があった。行財政再建プログラムの実施に当たっては、人件費についても削減に取り組んだ結果としてラスパイレス指数が低下したと考えている。 再建プログラム期間中に、二重の給与引き下げは考えてない。
議案第170号
会津若松市国民健康保険税条例の一部を改正する条例
税率改正による収納率への影響は
今後も収納率が低下しないよう努力する
市民夢クラブ會津 星 勝雄 議員
(1)市の国保財政の課題は何か。 (2)税率改正の考え方と改正内容は。 (3)税率改正による収納率への影響と展望は。 (4)国保運営の健全化の方策は。 (5)市民への理解はどうするのか。
収納率向上にむけ努力しています
健康福祉部長
(1)国保税は、国保運営上の根幹であり、被保険者が相互に負担するのが原則。市の国保会計は、 赤字補てんのため基準外繰入金で収支均衡を図っており、さまざまな努力により、国保財政の健全化を図っていく必要がある。 (2)国保税4億3200万円の収支不足を、この改正で2億1600万円の増収を目指し、一定の改善を図る。 また、低所得者の負担緩和をする。 (3)今回の改正で、一人当たり4889円、一世帯当たり9665円の増額である。 平成16年度の改正では、徴収率の低下は避けられたが、今後も、収納率が低下しないよう努力する。 (4)市民の健康づくりを推進することで、医療費を抑制し、また従来のレセプト点検などによる利用給付適正化の取り組みも強力に進める。 (5)国保の現状をわかりやすく、丁寧な説明に心がけるなど最大限の努力をする。
国の税制改正の影響をどう見込んでいるのか
被保険者の15パーセントに影響
日本共産党会津若松市議団 斎藤 基雄 議員
(1)短期被保険者証と資格証明書の発行数を最近三カ年の比較で示せ。 (2)国保税引き上げを続けることで一般会計からの基準外繰り出しを解消できると考えているか。 (3)国民健康保険や政府管掌の各健康保険について、国にはその責任を都道府県に移そうとする動きがあるが、これをどう考えているか。 (4)国の税制改正の影響は、今回の国保税改正の中でどのように見込んでいるか。
健康福祉部長
(1)短期被保険者証は15年度50件、16年度223件、17年度339件、資格証明書は15年度14件、 16年度22二件、17年度52件を発行している。 (2)今回の改定で4億円の基準外繰り出し解消には若干欠けるかもしれないが、今後とも解消に努める。 (3)国においては医療費の伸びを抑えるために、実態を把握しやすく、対策も立てやすい都道府県に移行するといった考えが出てきたものと認識している。 (4)被保険者の15パーセントが影響を受け、金額としては約1億円と見込んでいる。
その他の質問項目
会津若松市文化センターの指定管理者の指定について
會津風雅堂の指定管理者の指定について
収納率向上の努力をすべきでないか
滞納者への接触機会を増やす
会津河東クラブ 二瓶 和馬 議員
(1)条例の第十一条第三項に、新たに、2割軽減を新設した理由を示せ。 (2)最低限度に近い生活をしている人が滞納者になってしまった場合の救済策を示せ。 (3)収納率の向上により、国庫補助金の減額が少なくなるのであれば、収納率向上の努力をすべきではないか。
健康福祉部長
(1)地方税法の定めで国保税の賦課総額の応益割総額を47パーセントとみて、 7割、5割に加えて2割軽減の導入を可能としたところである。 (2)基本的には理由もなく滞納することは、優良な納税者との負担の公平さから許されないが生活困窮といった方には 厳格な調査をした上で不納欠損処理をすることも可能とはなっている。 (3)基本的に、徴収率向上に対する奇策はないが、日ごろのち密な取り組みや滞納者への接触などの 積み重ねが一番重要だと思っている。今後、接触を持つ機会を増やす努力をし、一方、 誠意がない悪質な滞納者については処分を厳格に適用し、一層の収納率向上に努力していく。
議案第189号
若松城天守閣の指定管理者の指定について
指定管理者制度での行政コスト 削減効果は
およそ2000万円の経費削減ができると試算
市民クラブ 小林 晃 議員
選定された観光公社は、どのような点が評価されたのか。
また、平成16年度決算をベースに、指定管理者制度が導入された場合を想定し、 どの程度削減されるのか、具体的な金額を示せ。
観光公社を若松城天守閣の指定管理者に指定
産業振興部長
選定委員会の審査において高得点を獲得したほか、文化財の保護保全に関する知識やノウハウを有し、 施設の利用促進を図るための効果的なPR展開が期待できるなど、 全体を通してサービスの質の確保、向上、安定した運営が期待できると評価されたものと考える。
約1億7200万円の指定管理者委託料と試算され、実際の16年度決算額が 約1億9200万円であるので、およそ2000万円の経費削減ができる試算となっている。
その他の質問項目
会津町方伝承館の指定管理者の指定について
議案第197号
都市公園の指定管理者の指定について
公園緑地協会 の指定管理者 選定は適正か
総合的評価による公平公正な選定と認識
会津市民の会 坂内 和彦 議員
この指定に当たっては、採点順位と総合判断の結果が逆転しているが、選定の適正を問う。
採点一位者と総合判断一位者の管理運営経費の金額差はどれほどか。 また、総合判断をする上で、運営経費の差と他の提案の内容差をどのように判断し選定をしたのか。
さらに、これまでの実績を総合判断の大きな要因としているが、 これは既存の公社や協会に有利となり、公平な競争が保証されなくなるのではないか。
指定管理者制度対象施設の一つ、鶴ヶ城体育館(鶴ヶ城公園内)
建設部長
金額差は、4年間の合計で1億2364千円である。総合1位者の管理経費は採点1位者より高いが、 これは採点結果をもとにしながらも、条例にある六項目について総合評価したもので、 サービスや経費のみを基準にしたものではない。
また、実績については、新規参入者が不利にならないよう一定の配慮をしてある。
今回選定された指定管理者候補者は、経費の節減を除くすべての項目で、 他を上回り総合的に優れていると判断されたもので、公平公正な選定であったと認識している。
その他の質問項目
会津若松市部等設置条例の一部を改正する条例
公園緑地協会の選定には疑惑ばかりだが
分かりにくさが誤解を生むことになったかも
阿部 光正 議員
そもそも、この制度は、サービスの向上と経費の削減を目的にしたはずで、総合点数で最高得点を得て、 提示金額(入札)でも一番安かったところが、「総合的判断」なる訳のわからない理由で次点とされ、 一番高い入札をした現在の公園緑地協会が逆転1位となった理由は何か。 選定する側には、建設部企画副参事、教育委員会企画副参事がおり、選定される側の公園緑地協会には、 建設部長、教育次長、元建設部長らがいる。これで公正な選定ができるのか。
公園緑地協会を会津総合運動公園など6施設の指定管理者に指定
建設部長
管理経費の節減を除くすべての選定項目で他を上回っており、総合的に優れているという判断により、 一番高いところが、結果的に第1位となった。選定委員には、市職員2名、選定される側に私を含め、 4名の職員とOBがいる。選定委員と接触すれば失格との条項もあるが、経常的な接触(部長と企画副参事) は意図的な接触には当たらず、公平公正な結果が出たと考える。
市長
確かに基準という視点での分かりにくさという点が残ったことは否めない。 今後も総括をして検討していく。
その他の質問項目
会津若松市部等設置条例の一部を改正する条例