令和3年度みらいづ探究ラボ受賞作品について

公開日 2022年03月10日

みらいづ探究ラボでは、高校生15名が地元大学教員等の指導を受けながら、図書館などを活用した課題探究学習に取り組みました。令和3年5月~令和4年1月にわたる全10回の講座を通し、受講生の皆さんが研究論文をまとめ、プレゼンテーションを行いました。

 

 高校生の学習成果を広くご紹介することを目的とした研究成果発表会(WEB開催)の実施とあわせて、今年度の講座でご指導いただいた大学教員の皆さまにご協力をいただき、全研究作品の中から最優秀賞及び優秀賞の選考をおこないました。

 
  • 令和3年度 みらいづ探究ラボ 講座の様子はこちらをご覧ください!

 

審査結果

最優秀賞 
「福島県の中学生の学力を上げるにはどうしたらよいのか~生徒の立場からの学習メソッドの提案~」  
 会津学鳳高等学校2年 渡部星来 さん

  • 研究要旨
     都道府県間の学力格差はたびたび問題として取り上げられる。福島県の学力も同じ東北地方の学力先進県秋田県と比べると、著しい差がある。特に中学生は最下位グループに属していることから、中学生の学力向上は福島県における重要課題のひとつであると考える。
     しかし、秋田県と福島県の授業方針を比較しても大差が見られなかったことから、教師目線ではなく生徒目線で学力向上 に効果的な学習を検討することとした。そこでわたしは、生徒の立場から考えた 学習メソッドを用いることで、将来的な学力向上が望めるのではないかと考える。本研究では、学習メソッドの具体的な方法について検討を行った。本メソッドでは、生徒が学習に対して興味関心を持つ、内容的な定着を図る、弱点を理解し克服することで学力向上を実感しやすくなる、発展的内容の本質的理解、教える生徒教えられる生徒双方の主体的対話的で深い 学びの実現など様々な効果が期待できる。本メソッドを実用化し、福島県内の中学校に広めていくことで福島県全体の学力向上が望めるだろう。

  • 福島県の中学生の学力を上げるにはどうしたらよいのか~生徒の立場からの学習メソッドの提案~(1MB)
     ※論文の無断掲載、転用、複製を禁じます。

 

 

優秀賞
「総合的な探究の時間をよりよくするためにはどうしたらよいか?~教師の負担軽減と生徒の活動支援のためのシステム~」  
 会津学鳳高等学校2年 仲川 恵美 さん

  •  研究要旨
     総合的な探究の時間が新設された。目的は、変化の激しい社会で生きていくために、自己の在り方生き方を考え、課題を発見し解決する能力を養成するためである。また探究学習を行うことで学力の向上にも繋がることが期待される。探究の時間はこれからの時代を生きていく生徒に必要不可欠である。しかし、現状の総合的な探究の時間は本来の趣旨が実現できていないことが多く、教師も生徒も不安を抱えながら探究学習を行っているなど、「総合的な探究の時間」にはさまざまな問題がある。そこで、それらの問題を解決し、よりよい探究学習をするためには、教師と生徒それぞれへのサポート体制を構築することが必要であると考え、教師側には校内サポートシステムやコーディネーターの配置、卒業生のサポート、生徒側にはSNSを用いた相談、進捗確認ICTシステムを提案した。改善システムの検証などが今後の課題である。

  

 ※ 最優秀賞受賞作品のみ全文を公開しています。 

審査員

 

審査員長   会津大学 コンピュータ理工学部 文化研究センター 上級准教授 網谷 祐一 様       
審査員 会津大学短期大学部 産業情報学科 教授 中澤 真 様
審査員 福島大学 人間発達文化学類 准教授 坂本 篤史 様

 

 

 

 

 

お問い合わせ

  • 会津若松市生涯学習総合センター【會津稽古堂】
  • 電話:0242-22-4700
  • FAX:0242-22-4702
  • メール送信フォームへのリンクメール
  • 郵便番号:965-0871
  • 所在地:会津若松市栄町3番50号