平成26年度地下水調査について

公開日 2015年08月05日

更新日 2017年01月17日


平成26年度 地下水調査を実施しました

 市では、有機塩素系化合物による地下水の汚染の実態を把握するため、昭和61年より地下水調査を行っています。

 

平成26年度は、平成27年2~3月に市内9ヶ所の主に融雪に利用されている地下水(非飲用)の調査を行いました。その結果、地点で有機塩素系化合物が検出され、そのうち1地点で環境基準(人の健康を保護し、生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準を上回りました。

地下水は、一旦汚染されるとその回復が極めて困難であるため、今後も監視を続けていきます。


平成26年度地下水水質調査結果

調査地点の所在地

トリクロロエチレン

テトラクロロエチレン

1,1,1-トリクロロエタン

1,2-ジクロロエチレン

七日町地内

検出せず

0.0007

0.0009

検出せず

日新町地内その1

検出せず

0.0027

0.059

0.004

日新町地内その2

検出せず

0.0009 0.0098

検出せず

御旗町地内

検出せず

0.0024 検出せず

検出せず

神指町地内

検出せず

検出せず

検出せず

検出せず

天神町地内

検出せず

検出せず

検出せず

検出せず

町北町地内

検出せず

検出せず

検出せず

検出せず

対馬館町地内

検出せず

0.037

検出せず

検出せず

花春町地内

検出せず

検出せず

検出せず

検出せず

地下水の水質環境基準

0.01以下

0.01以下

1以下

0.04以下

 ※単位・・・mg/L

地下水調査項目

 

調査対象物質 主な特徴 主な用途 主な毒性 環境基準
トリクロロエチレン

・無色透明の液体。

・不燃性。

・揮発性。

・水に溶けにくい。

・甘い香りを持つ。

金属・機械等の脱脂洗浄、フロンガス製造原料 等 ・中枢神経の抑制作用による 頭痛・吐き気 等
・食欲不振・めまい等の神経 障害
0.01mg/L以下
テトラクロロエチレン

・無色透明の液体。

・不燃性。

・揮発性。

・水に溶けにくい。

・エーテル様の臭い。

金属・機械等の脱脂洗浄、ドライクリーニングの染み抜き 等 ・中枢神経の抑制作用による 頭痛・吐き気 等
・不眠・消化器障害・肝障害
0.01mg/L以下
1,1,1-トリクロロエタン

・無色透明の液体。

・揮発性。

・甘い香りを持つ。

金属・機械等の脱脂洗浄、 ドライクリーニングの染み抜き等 ・中枢神経の抑制作用による 頭痛・吐き気 等
・肝・腎障害
1mg/L以下
1,2-ジクロロエチレン

・無色透明の液体。

・揮発性。

・引火性がある。

・クロロホルムのような臭い。

・トリクロロエチレンやテトラク ロロエチレンの分解生成物 として検出される。

有機溶剤、合成原料 ・中枢神経の抑制作用による 頭痛・吐き気 等 0.04mg/L以下
     

これらの物質は発ガン性等、人体への影響が指摘されているため、平成元年から地下への浸透を禁止するなどの措置が講じられています。そのため、これらの物質を使用していた事業場などでは、地下浸透防止策や安全性の高い代替物質への転換が図られたため、現在ではほとんど使用される事はありません。今回、検出された有機塩素系化合物は、平成元年以前に排出されたものが地下に残留していたものと考えられます。

お問い合わせ

  • 会津若松市役所 環境生活課
  • 電話:0242-39-1221
  • FAX:0242-39-1420
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