公開日 2017年01月06日
更新日 2025年02月04日
市街地の北東部にある標高270メートルの独立丘陵上の尾根を利用して作られた全長114メートルの東北地方屈指の大型前方後円墳で、築造年代は4世紀中頃と考えられます。
昭和39年(1964)に後円部が調査され、2基の木棺の痕跡が北と南に2つ並んで発見されました。
副葬品としては、三角縁神獣鏡や銅鏃(どうぞく)、三葉環頭大刀(さんようかんとうたち)、直弧文(ちょっこもん)のある靭(ゆき)などが出土しました。
その組み合わせは畿内にある前期古墳に通じて見られるもので、東北地方の古代史解明に大きな役割を果たしています。
出土品337点は「会津大塚山古墳出土品」として国の重要文化財になっています。
また、後円郭上には、かつて大塚山東麓にあった石仏古墳から出土したと伝わる石棺の蓋が置かれています。
※銅鏃 矢の先端につける青銅製のやじり
※三葉環頭太刀 柄頭に三つの葉に似た突起と環状の飾りをつけた大刀
※靭 矢を入れる容器
※直弧文 直線と弧線を組み合わせた文様で、呪術的な印といわれる
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